Dropbox Japanは同社製品がファイル検索機能を強化したことを発表しました。従来のDropboxではファイルを探す時、一旦dropbox.comに移動してから探す必要がありましたが、ファイル検索機能強化でデスクトップアプリからも操作可能になりました。
オンラインストレージサービス「Dropbox」を提供するDropbox Japan(株)は3月27日、Dropboxがファイル検索機能を強化したことを発表しました。
今回のDropboxの機能強化では、Webやモバイルアプリだけで利用可能だった機能の多くをDropboxのデスクトップ向けクライアントアプリと「dropbox.com」でも使えるように改善したと言います。
ビジネスシーンにおいて、自分や同僚が作成したり共有したりするファイルが増えていくと、いざという時に必要なファイルを探すことも次第に大変になってくるでしょう。
ファイルを全てDropboxに保存していたとしても、自分で作成したフォルダや共有されているフォルダ内にファイルが散らばってしまうこともあります。
今までDropboxでファイルを探す場合には、いったんデスクトップアプリから「dropbox.com」に移動し、アカウント内のデータを探すという流れが一般的でした。
そこで今回の検索機能強化によりDropboxではアカウント内のファイルをもっと簡単に便利に検索できるようにデスクトップアプリからも操作可能になったと言います。
今回のファイル検索機能の強化によって、デスクトップ向け「Dropbox」アプリにおいて検索ボックスが利用できるようになりました。
MacのメニューバーやWindowsのシステムトレイにはDropboxのアイコンが表示されていて、Dropboxのアイコンをクリックするとで同期処理の状況やファイルの変更に関する通知を表示するパネルが表示されます。
さらにこのパネルの一番上に検索ボックスが追加され、Dropbox内のあらゆるデータを検索できるようになりました。この機能は一部のDropboxユーザーに対して先行配信されていましたが、今回正式にリリースされたようです。
この検索ボックスの最大の利点は、ローカルにないファイルも含め、Dropboxのすべてのファイルを検索できることでしょう。
「Dropbox Paper」のドキュメントや、選択型同期機能でダウンロードの対象から除外したファイルなどDropboxアカウント内のあらゆるデータを検索することができます。
「Dropbox Professional」や「Dropbox Business」の場合は文書ファイルやスプレッドシート、プレゼンテーションなどのファイルに含まれるテキストも検索可能です。
また画像内のテキストを自動認識する機能(OCR)を利用できる場合であれば、画像やPDFファイルに含まれるテキストも検索できます。
さらにWeb版の「dropbox.com」での検索でも新機能が追加されました。
dropbox.comではファイル形式による絞り込みがサポートされ、画像や文書ファイル、PDFなど、10種類の中から好みのファイル形式を指定すると、その形式のみをフィルタリングしてファイルを検索できる機能が追加されました。
検索結果を最終更新日順に並び替える機能も近日提供予定で、その他にも検索速度の改善も行われています。
Dropbox Japan(株)はこの一年間で検索機能の最適化に取り組んできましたが、その結果一年前と比べて65%もパフォーマンスの向上を果たしたと言います。
Windows または Mac 用のデスクトップアプリをダウンロードして、Dropboxの機能を最大限に活用したいですね。