Windows 10「May 2019 Update」に不具合があることが明らかになりました。その不具合とはSDカードやUSBストレージを接続したままだと、Windows 10 May 2019 Updateへアップデートできないというものです。
Microsoftは米現地時間4月24日、外付けUSBストレージまたはSDメモリカードを接続したWindows 10環境下で、「Windows 10 May 2019 Update」へのアップグレードが行えない不具合が発生していることを明らかにしました。
「May 2019 Update」は今現在、「Windows Insider Program」の「Release Preview」リングでテスト配信されていて、一般向けの正式リリースには至っていません。
この不具合は、「Windows 10ベースのパソコンを実行している場合」で、外付けのUSBデバイスまたはSDメモリカードがパソコンに接続されていることが条件となっています。
さらにパソコンを「May 2019 Update」へアップグレードしようとしているか、「Windows Update」で自動更新が有効になっているという環境下の場合に起こるとされています。
Microsoftは「May 2019 Update」のリリースにあたって、機能更新プログラムの適用で発生した問題をすばやく検出し、配信を即座に停止するシステムを整えています。
この不具合が影響する環境下ではすでにアップデートの受信をブロックする措置が取られています。
現状ではSDカードやUSBストレージを接続したままでアップデートのインストールに入ろうとすると、「This PC can't be upgraded to Windows 10.(このパソコンはWindows 10にアップグレードできない)」というエラーメッセージが表示されます。
Microsoftのサポートページによるとこの不具合は、「不適切なドライブ再割り当て」の問題によるものだとされています。
これは外付けストレージを接続した環境へ「May 2019 Update」をインストールする際、アップデートのインストール前にGドライブだったものが、インストール後はHドライブに変わるといったように、別のドライブレターが割り当てられるというものです。
ドライブレターが勝手に変わったら、ショートカットをはじめ、ファイルの場所が定まっていることを前提としているリンク類に影響を及ぼす可能性も大きいでしょう。
またMicrosoftによると、ドライブ再割り当ての問題はリムーバブルドライブに限らず内蔵のハードドライブも影響を受ける可能性があると説明しています。この不具合は重大な事態に繋がっていた可能性もあるのです。
May 2019 Updateがなぜなかなか正式リリースにならないのかというと、これが理由のようです。Microsoftによると「現段階ではこのバージョンのWindows 10への準備ができていないハードウエアがあるが、操作は必要ない」との説明がされています。
Microsoftはすでにこの不具合の解決にあたっていてり、将来のサービスアップデートで解消されるとしています。