次期OSのAndroid QではNFCファイル共有機能である「Android ビーム」が搭載されず非対応になるとされています。Android QにAndroid ビームが搭載されない理由は不明ですが、利用者が少なかった点がその一つかもしれません。
iPhoneではAirDropで簡単にファイルのやり取りができるように、Androidスマホでも「Android ビーム」で非接触でのデータのやり取りができます。
しかし現在ベータ3の配信が行われている次期OSの「Android Q」では、Android ビームが非対応になり搭載されないことが判明しました。
Android ビームは、Android 4.0 Ice Cream Sandwitchで追加された機能です。Android端末の背面を合わせて、NFCで通信を行うことで写真や動画など様々なファイルの共有を行うことができます。
Android 4.1からはNFCでお互いを確認した後、データ転送そのものはBluetoothを使うように仕様変更されました。
Android ビームはAndroid Qのベータ版で突如突如非搭載になっていますが、この点を海外テック系ニュースメディアのTechRadarがGoogle I/Oの会場で確認したところ、正式版でも非搭載となり機能が削除されると言います。
Android ビームが搭載されない理由は不明ですが、利用者が少なかったのが理由の一つかもしれません。実際にファイル共有は多くの場合、メールやSNSなどでの添付を介して用が足りてしまいます。
しかしネットワーク接続不要でNFCで通信を行うことで使えるのがAndroid ビームの大きなメリットですので、そのメリットが失われるのはとても残念ですね。
今後は代替的な機能として、Googleのファイル管理アプリ「Files By Google」を利用していく可能性もあると言えます。「Files By Google」は「Files Go」がリブランディングされた機能です。
「Files Go」はGoogleが2017年12月にリリースしたアプリで、主に新興国向けにリリースされているAndroid Go端末など、低スペック端末での利用を想定していたものとされています。
少ないストレージを効率的に利用するため重複ファイルやゴミファイル、使っていないアプリなどを見つけやすく、そして画像や動画を含む各種のファイルの一元管理が行え整理を行いやすい機能となっています。
ストレージが128GBや256GBなどある端末を利用する人は気にする必要はないのかもしれませんが、ストレージが16GBや32GB程度しかないエントリークラスの端末にはお勧めのアプリです。
また「Files By Google」には、ネットワークが不安定な新興国向けということもあり、回線が遅かったり使用料が高額だったりするモバイルネットワークを使わず、端末同士でインターネットを介さずにファイルのやり取りが可能な機能も含まれています。
AppleがiOSやMacで利用できるAirDropと同様の仕組みです。Android QでAndroidビームが搭載されず非対応になるため、今後は「Files By Google」の機能を推していく可能性もありそうです。