GoogleはiPhoneやiPadのiOSデバイスでAndroidを二段階認証用のセキュリティキーとして利用可能になったことを発表しました。GoogleによるiOSデバイスでAndroidを二段階認証用のセキュリティキーに利用可能な機能についてご紹介します。
Googleは現地時間の6月12日、iPhoneやiPadのiOSデバイスでAndroidを二段階認証用のセキュリティキーとして利用可能になったことを発表しました。
これまでにも、GoogleはAndroid 7.0以降を搭載したデバイスを二段階認証用のセキュリティキーとして使える、新たなBluetoothベースのプロトコルを開発したことを発表していました。
Android 7.0以降を搭載したデバイスを二段階認証用のセキュリティキーとして使うことができる、新たなBluetoothベースのプロトコルの機能は、4月にWindows、macOS、Chrome OS向けとして発表されていました。
新たなBluetoothベースのプロトコルの機能により「Android 7 Nougat」以降搭載のAndroidスマートフォン端末をPCに近づけるだけで、Chromeブラウザから2段階認証を設定してあるGoogleアカウントへのログインが利用可能となっています。
この二段階認証を設定してあるGoogleアカウントへのログインする機能を利用するには、Androidスマートフォン端末とパソコンのBluetoothを有効にしておく必要があります。
Googleによると、10万人のユーザーがすでにAndroidスマートフォン端末をセキュリティキーとして利用しているとのことです。
Chromeブラウザから二段階認証を設定してあるGoogleアカウントへのログインが利用可能となるこの機能は、App Storeで公開された「Smart Lock for iOS」をインストールしたiOS 10.0以上搭載のiPadおよびiPhoneで利用できます。
セキュリティキーは、高度なアタックの危険性が高いユーザーにとって重要な技術だといわれています。
Chromeブラウザから二段階認証を設定してあるGoogleアカウントへのログインが利用可能となるこの機能は、国家レベルのハッカーのような極めて賢く技術力の高い攻撃者でも阻止できるように設計されているのが特徴です。
Chromeブラウザから二段階認証を設定してあるGoogleアカウントへのログインが利用可能となるこの機能は、iPhoneやiPadのios端末にてまず自分のアカウントにログインした時、キーによる認証を求めるメッセージが表示されます。
もし誰かがあなたのパスワードを盗んでいたとしても、認証デバイスなしではログインできないようになっています。
また正規のウェブサイトだけがセキュリティキーをサポートするため、フィッシングページも無効となり安全と言えます。
Googleが採用しているセキュリティキーの技術はさまざまなデバイスや実行中の異なるOSが通信し、お互いを認証する安全かつ柔軟な技術のFIDO2に準拠しています。
Googleによると、iPhoneやiPadのios端末にてAndroidのセキュリティキーが利用可能な運用はGoogleアカウントへのサインインに限定したものとなっています。
これまで、Googleでは、iOSデバイスで使えるセキュリティキーの選択肢は少なかったのですが、今回はGoogleアカウントのみとはいえ、Android機が使えるようになったことで、実質的に選択肢の増加となります。
iPhoneやiPadのios端末にてAndroidのセキュリティキーが利用可能となっているAndroid端末のOSバージョンは7.0以上に限定されていますが、iPhone端末やiPadと2台持ちしているユーザーにはとても便利になったと考えられます。
なお、利用するにはiPhoneやiPadのiOSデバイスへの「Google Smart Lock」アプリのインストールが必要となります。