アップル社がモーションキャプチャ企業の買収でAR・VR技術を活用するのではと噂されています。今後、iPhoneのカメラ機能や絵文字などAR・VR技術を活用が見込まれるアップル社のモーションキャプチャ企業の買収についてご紹介します。
アップルが、英国に拠点を置くモーションキャプチャ技術の会社を、最近買収した可能性があるとの噂が報道されています。
アップルが買収したのではと噂されている対象となっているモーションキャプチャ技術企業の「IKinema」は、ゲームやバーチャルリアリティなどに使用される3Dアニメーション技術を提供している会社として知られています。
アップルの「IKinema」の買収の噂は、ARを利用した特殊効果をモバイルデバイスに搭載したり、より広範囲に使えるAR/VRヘッドセット市場への参入を目指しているといわれており、そのためのステップではないかと言われています。
アップルが最近、英国に拠点を置くモーションキャプチャ技術の会社を買収したとの噂の対象となっている企業の「IKinema」についてご紹介していきましょう。
噂の対象となっている企業「IKinema」は、ゲームやバーチャルリアリティなどに使用される3Dアニメーション技術がとても優れているとされている企業の一つとなっています。
なお「IKinema」は、2019年初めにキャラクター作成用のRuntimeソフトウェアにつき大手ゲームパブリッシャーUbisoftと提携を行っています。
「IKinema」が英国政府に提出した文書によると、9月12日に「IKinema」のディレクターに就任したのは、アップルの国際問題を扱う社内弁護士Peter Denwood氏だと報じられています。
なお、その際届けられた住所は、アップル本社がある〈One Apple Park Way〉と記載されています。
また、モーションキャプチャ技術で知られる企業「IKinema」は、会社所在地についても、アップルのEU法人であるApple Europe Limiteと同場所のロンドンの100 New Bridge Streetに更新しています。
アップルが買収したと噂されている「IKinema」の技術についてですが、「IKinema」の技術は主に、モーションキャプチャしてバーチャルキャラクターをリアルタイムに動かすことに特化したものとなっています。
基本的には、頭と手の動きなど、限られた入力をモーションモデルと同期させるというハイブリッドな手法となっており、この技術は、NASAやTencentなどのチームでも、視覚化のために活用されています。
また「IKinema」は、技術を重ねることで、特にゲームや、仮想現実のタイトルのコンテキストで有効なデジタル世界でデジタルキャラクターに本物そっくりの動きをさせるモデルの作成に成功しています。
「IKenema」の製品である【Orion】は、低コストの入力によるモーションキャプチャを可能にするものとなっています。
「IKinema」の開発したHTC Viveを用いたモーションキャプチャシステム【Orion】は大がかりなシステムを必要とせず、個人開発者にも導入されています。
今後、アップルが買収したとされる「IKinema」の技術をどのように活用するのか、現時点では公表されていません。
アップルでは、先日ゲーム定額制サービス「Apple Arcade」のサービス提供を開始しましたが、アップル自体が独自のゲーム技術を開発を行っているとの噂もありません。
今後は、「IKinema」の技術については、ARやVR技術の開発を推し進めていく方針を示しておりARやVRのデバイスの開発に活用されるのではないかとのことです。
また、アップルでは、iPhoneのカメラの強化を目指しているため、「IKinema」社のコンピュータービジョンが活用されるのではないかとみられています。