iOS 13とiPadOS 13以降ではサードパーティ製のカスタムフォントが利用可能となりましたが、「Adobe Creative Cloud」がアップデートされiOS 13とiPadOS 13で1300種類のAdobe無料フォントが利用可能となりました。
Adobeは「Creative Cloud」アプリをアップデートし、iOS 13およびiPadOS 13で対応したアプリによるAdobe Fontsのインストール機能を実装した「Adobe Creative Cloud 5.0」をリリースしました。
iOS 13とiPadOS 13以降では1300種類のAdobe無料フォントを含む全てのAdobe Fontsが利用可能となり、定額制のCreative Cloudプランに加入すれば1万7000種類のフォントを利用可能になります。
iOS 13とiPadOS 13以降、新機能としてカスタムフォント管理機能に対応しました。サードパーティ製のカスタムフォントは「設定」から「一般」を選び「フォント」を選択すると、フォント管理が可能となります。
1300種類の無料のAdobeフォントを利用するためには、まず「Creative Cloud」アプリをインストールし、サインアップしましょう。そして「フォント」をタップして選び、「フォントのインストール」をタップすることで利用可能になります。
これらのフォントはAdobeアプリだけでなく、iPhoneやiPadにインストールされた他のアプリでも使用でき、フォントの変更はシステム全体に反映されます。またドキュメントに不足しているフォントも探すことができます。
「Adobe Creative Cloud 5.0」ではAdobe Fontsのフォントが iOSで利用可能となった他に、iOS 13およびiPadOSユーザー向けに新機能を追加しています。
目に優しい表示方法である「ダークモード」に対応し、デバイスのバッテリーの消費を節約することが可能となりました。また注釈機能がさらに便利になり、Apple Pencil および PencilKit マークアップを使用して、手描きの注釈を追加されています。
そのほかにもバグの修正がされ、パフォーマンスの安定性も向上しています。
今回の「Creative Cloud」アプリのアップデートは、1300種類のAdobe Fontsが利用可能になったことで一般ユーザーが画面の見た目を変えられるという利点があります。
iPadを入り口とする初心者ユーザーが新規に「Creative Cloud」に加入することで月額ユーザーの増加も見込めるでしょう。さらにはグラフィックや動画のプロフェッショナルがiPadをクリエイティブツールとして活用できる幅をさらに広げられるはずです。
またAdobeはiPad向けクリエイター向けにアプリとして「Adobe Fresco」を提供していますが、それでは不十分と考えるユーザーに向けてAdobeはドロー系画像編集ソフトillustratorのiPad版アプリを11月に発表、2020年内にリリースする予定です。
今後iPad版PhotoshopとIllustratorのフル機能iPad版が提供されれば、AppleとAdobe双方にとって利益を生み出すことが予想できるでしょう。