シャオミが2020年に日本市場に進出することを日本経済新聞社が報道しました。その直後にシャオミのスマホ市場責任者が中国SNSのWeiboで日本市場進出報道を認める投稿をしています。日本市場でシャオミがどこまで存在感を示せるか注目を集めています。
急成長を遂げている中国のスマートフォンメーカー、「シャオミ(Xiaomi)」が、2020年に日本に進出することを日本経済新聞社が報じています。その直後にシャオミのマーケティング責任者も、中国のSNS「Weibo」で報道内容を認める投稿をしています。
「シャオミ」は2010年の創業から、高性能で低価格の製品で販売台数を伸ばし、世界スマートフォン出荷台数ランキングでは4位、インドではシェア1位を獲得しています。
日本参入後の端末販売方法として、発売当初は独自のインターネット販売を計画していますが、携帯電話会社経由での販売にも意欲を示しているようです。
2010年に設立された「シャオミ」は、低価格でハイスペックというコストパフォーマンスに優れた製品が人気です。
創業者のカリスマ的人気やコスパの高い商品によって、中国内でシェアを拡大していて、ここ数年は「ファーウェイ」「シャオミ」「OPPO」「vivo」の中国4強の一角を形成しています。
中国市場では4番手に甘んじているものの、高性能で低価格の製品で販売台数を伸ばし世界スマートフォン出荷台数ランキングでは4位、インドではシェア1位を獲得していてインドネシアでもトップ争いをしています。
「シャオミ」は2019年に入りスマートフォンのラインナップをメインラインの「Mi」シリーズ、低価格コスパモデルの「Redmi」シリーズに2分化し、両者の差を明確にしました。
「シャオミ」は先進国への進出も図っていますが、まだ存在感を示し切れてはいません。ヨーロッパでも「シャオミ」のスマートフォンは販売が始まっていますが、消費者が目を向けているのはハイエンドモデルよりも低価格モデルのようです。
韓国でも今年4月に売り出し2分で完売したモデルは「Redmi Note 7」でした。韓国ではハイエンドモデルの「Mi 9」も販売していますが、Galaxy S/NoteやiPhoneに並ぶ売れ行きという話は聞かれません。
世界シェア4位という強さを誇る「シャオミ」は、現時点で強さを発揮しているのはインドなど新興国で台数を引っ張っているのは低価格な「RedMi」シリーズと言えます。
今では常時10機種以上ものスマートフォンを常時販売する「シャオミ」ですが、日本市場にはどんなスマートフォンで参入するのでしょうか?そのカギを握るのは「5G」とされています。
5Gスマートフォン市場ではサムスンとファーウェイが折りたたみスマートフォンの5Gモデルを各国で展開予定です。「シャオミ」も両画面スマートフォンのMi MIX Alphaが5Gに対応していて、5Gスマートフォン市場に旋風を巻き起こそうとしています。
2020年に5Gが本格的に始まる日本に「シャオミ」が複数の5Gスマートフォンで市場参入すれば、日本の消費者も「シャオミ」の端末を受け入れてくれるかもしれません。