FacebookがFBIにハッキングツール提供？少女を狙う犯罪者(ユーザー)対策で！

FacebookやTwitterなどの自由に発信することができるSNSは、気軽にコミュニケーションが取れるツールとして多くのユーザーが利用しています。

ですがFacebookやTwitterなどを利用するユーザーの中には、悪意ある人物も利用しておりSNSツールを悪用して詐欺や脅迫などの犯罪行為に及ぶこともあります。

報道では、長期間Facebook上で未成年の少女を狙う目的で脅迫し、性的な画像や動画の収集を行っていた性犯罪者を逮捕するための対策としてFBIのハッキングに協力していたとされています。

それではFacebookがFBIのハッキングに協力することになった背景について確認しておきましょう。

当時カリフォルニア州に在住だったバスター・ヘルナンデス容疑者は何年もの間FacebookやTwitterなどのチャットアプリやスマホメールを利用して未成年者を性的犯罪のターゲットとして狙う目的で脅迫していました。

バスター・ヘルナンデス容疑者は未成年少女に対し脅迫や嫌がらせを行い性的な画像や動画を送るよう仕向けていたのです。

バスター・ヘルナンデス容疑者はFacebookやFBIでは彼の存在を把握していたものの自分の身元を隠してSNSを利用しており、検挙するために必要な住所や本名などの証拠がつかめずにいたのです。

バスター・ヘルナンデス容疑者は、Facebook上にて「Brian Kil」のID名を利用しているユーザーとして知られていました。

当時からバスター・ヘルナンデス容疑者はFacebookへアクセスする際に、セキュリティ保護機能に優れた「Tails OS」を使用し匿名プロキシのTorネットワークを使用して身元を隠しており捜査関係者は逮捕に向けて苦戦を強いられていました。

この状況を受けFacebookでは、未成年の少女を狙う悪質な犯罪者を捕まえる対策としてサポートを行う目的でハッキングツールの提供を行うこととなった模様です。

Facebookは高額の資金をかけ「Tails OS」のセキュリティ保護を回避する技術を取り崩すハッキングツールを開発しFBIに提供を行ったとみられており、実際の逮捕を迎えるまでの約2年間Facebook上での行動追跡を行っていました。

Facebookのセキュリティチームは未成年の少女を狙う犯罪者逮捕に向けFBIに協力するために「Tails OS」をハッキングするための「ゼロデイ攻撃ツール」の開発をセキュリティコンサルティング企業に依頼したとされています。

「ゼロデイ攻撃ツール」では高精度のセキュリティ保護を誇る「Tails」が採用している動画プレーヤーソフトの欠点を利用したものとなっておりツールを利用しているユーザーのIPアドレス判明に結びついたとしています。

FBIでは継続する捜査の中で少女を狙うバスター・ヘルナンデス容疑者におとり捜査を行い、特定のコードが埋め込まれたムービーをバスター・ヘルナンデス容疑者に送信し正しいIPアドレスを手に入れることができたとのことです。

2017年に、これまで少女への脅迫や性犯罪を続けていたバスター・ヘルナンデス容疑者は逮捕され今年0年2月にこれまでの犯罪となる41件の犯罪にて有罪を認めることとなりました。

バスター・ヘルナンデス容疑者の犯した犯罪については、児童ポルノの作成や強要だけでなく少女への誘惑や殺害予告を送るなど悪質な内容のものとなっていました。

現段階ではバスター・ヘルナンデス容疑者に対する判決はまだ出ていませんがこれまでの犯罪を考えても犯した罪の重さはきちんと罰せられるべきであるとみられています。