2020年06月22日更新
「アメッシュ」より便利な降雨情報サイトをくわしく紹介!
東京都下水道局の配信している「東京アメッシュ」は東京の天気情報を知ることができるサイトですが、いくつかのデメリットもあります。そこで「東京アメッシュ」よりも便利な降雨情報サイトをそれぞれの天気サイトの良い点や注意点なども含めてくわしく解説していきます。
目次
「アメッシュ」より便利な降雨情報サイトとは
「東京アメッシュ」は、東京都の下水道局が昭和63年から導入している降雨情報のシステムで、平成14年からホームページで配信されているお天気サイトです。
iPhoneとAndroidのスマホ端末やPCなどのデバイスで簡単に天気情報を見ることができるので便利なサイトではありますが、もっと便利に使える降雨情報サイトも存在します。
そこでここでは「東京アメッシュ」よりも便利な降雨情報のサイトをくわしく紹介していきます。
アメッシュはなぜダメ?
「東京アメッシュ」以外での便利な降雨情報サイトを紹介する前に、アメッシュがなぜダメであるのかを解説します。
「東京アメッシュ」のサイト自体は天気を知るためには便利ですが、それ以上の情報を求める場合は物足りないと感じる方も多いようです。ここではダメである理由について当てはまるものを3点紹介していきます。
更新間隔が長い
ダメな理由として挙げられる1点目は、降雨の観測状況と更新間隔が長いことです。「東京アメッシュ」の観測状況の更新は5分ごとになっており、他のサイトの更新基準よりも時間分解能力が低めです。
そのため、最新情報を更新したとしても現在よりも少し前の情報が表示されることも少なくありません。
過去の降雨状況しか知ることができない
ダメな理由の2点目は、天気予報が見れないことです。「東京アメッシュ」では5分ごとに更新される現在の降雨情報と過去の履歴を見ることは可能となっていますが、これからの天気がどうなるかという予報を見ることは出来ません。
天気情報のサイトでよく見かける明日の天気や週間天気などの未来の降雨情報を知ることは出来ないので、今後の予定を立てる目的では使えなくなっています。
対象エリアは東京付近のみ
ダメな理由の3点目は降雨情報を知ることができる範囲は東京付近のみであるという点です。東京都下水道局が配信していることもあり、東京や埼玉、千葉や神奈川、山梨や静岡などの関東地域のみが対象エリアとなっています。
エリア外の降雨情報を見ることができないので、お出かけで遠くまで移動する際などの参考にはできないというデメリットがあります。
「アメッシュ」より便利なサイト~XRAIN~
「東京アメッシュ」の情報となぜダメであるのかを解説しましたが、次はアメッシュよりも便利に使える降雨情報サイトを紹介していきます。
まず挙げられるのが「XRAIN」という情報サイトです。川の氾濫や水位状況をいち早く確認することができる川の防災を主に知ることができるサイトとなっています。
観測媒体はXバンドMPレーダというマイクロ波の周波数帯を利用して降水強度を観測することができるもので、1分間隔でのリアルタイムな降雨状況を取得することができます。
国土交通省「XRAIN」の良い点
「XRAIN」は国土交通省が配信している防災情報サービスで、全国の降水情報を知ることができます。
更新時間が短い
「XRAIN」の良い点としては、上記でもすこし触れたようにXバンドMPレーダの働きにより、1分間隔の短い時間で更新ができることです。
更新時間が短いので、ゲリラ豪雨のようないきなりの激しい降雨にも対応しており、その豪雨の現在の雨の強さを知ることも容易です。
注意点
「東京アメッシュ」よりも広範囲で更新時間も早く便利に使える「XRAIN」ですが、利用するにあたっての注意点もあります。
対象エリアが狭い
その注意点となるのが、対象地域は広範囲にわたるものの、対象のエリア地域が狭いという点です。
「XRAIN」に活用しているXバンドMPレーダは、設置している地域のみで観測することができるシステムです。そのためXバンドMPレーダのエリア外では降雨情報をみることができなくなっています。
「アメッシュ」より便利なサイト~高解像度降水ナウキャスト~
「東京アメッシュ」よりも便利に使えるサイトとして、上記では「XRAIN」を紹介しましたが、次は気象庁が配信している「高解像度降水ナウキャスト」について解説します。
気象庁「高解像度降水ナウキャスト」の良い点
「高解像度降水ナウキャスト」は「XRAIN」で使用されている国土交通省のXバンドMPレーダと気象庁のドップラーレーダ、そしてアメダスの3つの情報を駆使して解析されているサイトで、高精度の降水情報を知ることができます。
現在時刻の3時間前から今後1時間後まで対応
「高解像度降水ナウキャスト」で見ることのできる情報は、現在時刻の3時間前の過去データと今後1時間後の予測データとなっています。
天気の予測を見ることができるので、外出を考えている方は傘の必要性を確認することができるため便利に使うことができます。
対象地域は全国エリア
さらには気象庁が活用しているドップラーレーダと全国の各地域に配置されているアメダスの雨量データを解析しているため、XバンドMPレーダがない地域の降水情報を知ることもできます。
全国エリアのくわしい降水情報を知ることができるので高解像度の詳細な雨量データを見る場合にはおすすめです。
注意点
「高解像度降水ナウキャスト」は3つの詳細な降水観測データと全国エリアを対象にした情報を知ることができるサイトではありますが、注意点として知っておくべき点もあります。
更新間隔が長い
「高解像度降水ナウキャスト」の注意点やデメリットとしては、情報の更新間隔が長いことです。国土交通省のXバンドMPレーダは1分間隔のリアルタイムな観測を知ることができるものではありますが、気象庁のドップラーデータは5分間隔の更新となっています。
そのため、「高解像度降水ナウキャスト」の更新間隔もドップラーレーダに合わせた5分間隔となっており、突発的な豪雨などの今現在の状況を知ることができません。
降雨情報サイトを利用する際の注意点
「東京アメッシュ」よりも便利に使うことができる降水情報サイトとして、「XRAIN」と「高解像度降水ナウキャスト」を紹介してきましたが、最後にこれらの降水情報を利用するにあたっての注意点について紹介していきます。
注意点
注意点として知っておきたいのは、降水情報サイトによって観測データの見方や解析の仕方、そしてサイト上での表記の違いがあるということです。
観測サイトを比較してみても、それぞれの雨量データに基づいた解析があるので、同じ情報を知ることができるとは限りません。
例えば、各サイトの表示範囲の濃い青色のデータを比較してみると、「XRAIN」では1~5㎜/h、「高解像度降水ナウキャスト」では10~20㎜/hとなっており、「東京アメッシュ」であれば10~20㎜/hのやや強い雨を表しています。
サイトにより降水量の凡例が異なる
それぞれのサイトによって降水量の凡例が異なるので、データを解析してもどのデータを信用していいのかわからない方もいます。
更新間隔も異なるので表示されている降水情報の秒単位による相違もありますが、過去データの分析やこれからの天気予測をしているサイトもあるので、自分に合ったデータサイトを見つける必要があります。
まとめ
「東京アメッシュ」よりも便利に使える降水情報サイトを2点紹介してきましたが、それぞれに使える長所、注意点があります。
国土交通省や気象庁が配信している降水情報は全国エリアで使用できるだけではなく、突発的な雷雨に強いものや天気予測をできるものも存在しているので、自分のライフスタイルに合ったわかりやすい降水情報サイトを参考にするのがおすすめです。