2020年11月08日更新
【Windows10】デスクトップウィンドウマネージャーとは?重い時の対処法を解説!
タスクマネージャーで確認すると見かける「デスクトップウィンドウマネージャー」。この「デスクトップウィンドウマネージャー」が原因でメモリの使用率が高く動作が重いことがあります。「デスクトップウィンドウマネージャー」が重いときの対処法を解説していきます。
目次
【Windows10】デスクトップウィンドウマネージャー/dwm.exeとは
Windows10の動作が重い時、タスクマネージャーを確認する人も多いでしょう。その際、「デスクトップウィンドウマネージャー(dwm.exe)」が原因でメモリ消費率が高くなっていることがあります。
画面の描画を管理するためのプログラム
この「デスクトップウィンドウマネージャー(dwm.exe)」とは、デスクトップ画面の描画を管理しているプログラムです。
役割は?
「デスクトップウィンドウマネージャー(dwm.exe)」とはWindows Vista以降のOSに搭載されるようになったプログラムで、ウィンドウごとに行われる処理の管理、複数ウィンドウが重なって表示される際の処理をおこなうものです。
よく分からないという人もいるでしょうが、「デスクトップウィンドウマネージャー(dwm.exe)」とはディスプレイ上の表示をきれいに見せるためのものだということをおさえておけば問題ありません。
CPUやメモリの使用率を上げている場合がある
この「デスクトップウィンドウマネージャー(dwm.exe)」は、こちらが見やすいよう一生懸命稼働することも多いのですが、そのせいでパソコン自体に負荷がかかり、動作が重いと感じるようになることがあります。
画面の切り替えがスムーズにいかない、マウスの動きがカクカクするなど画面表示上の動作がかなり遅くなってしまうことも多いです。
【Windows10】デスクトップウィンドウマネージャーが重いときの対処法
Windows10で「デスクトップウィンドウマネージャー(dwm.exe)」が原因で動作が重い場合とは、基本的にCPUやメモリの使用率が高くなっている状態です。
重いときに無効化や停止をしても大丈夫?
そのため、原因となる「デスクトップウィンドウマネージャー(dwm.exe)」を停止したり無効化したりできないか、と考える人もいるのではないでしょうか。
無効化や停止はできない
しかし、Windows10の画面上の表示をコントロールしているプログラムであるため、「デスクトップウィンドウマネージャー(dwm.exe)」を無効化したり停止したりすることはできません。
Windows Vistaや7では、起動することでデスクトップ画面の描画が綺麗になる効果のみだったこともあって、停止や無効化は可能でした。しかし、Windows8以降では「デスクトップウィンドウマネージャー(dwm.exe)」が標準で起動することになっています。
タスクマネージャーから強制的に「タスクの終了」をすることはできなくはないものの、画面描画の標準プロセスであることもあり、PCがフリーズする・画面描画がうまくできない等デメリットが大きいため、その点も注意が必要です。
重いときの対処法
「デスクトップウィンドウマネージャー(dwm.exe)」が原因でWindows10の動作が重いと感じる場合、無効化や停止ができないのであれば、CPUやメモリに負荷がかかったままです。
しかし、「デスクトップウィンドウマネージャー(dwm.exe)」の無効化や停止を行わなくても、メモリの使用率を減らす方法は存在しています。
PCを再起動
まずはWindows10 PCの再起動です。基本的に、動作が重い場合、そのプロセスなどが異常な動きをしていることが多いです。
そのため、一度Windows10 PCの動きの状態をリセットすることで、「デスクトップウィンドウマネージャー(dwm.exe)」の異常行動が収まることがあります。
なお、この際、できれば高速スタートアップを外してください。Shiftキーを押しながらシャットダウンするか、Shiftキーを押して再起動→PCの終了から完全シャットダウンすることをおすすめします。
ウィンドウの描画処理に関する設定を変更
また、ウィンドウの描画処理に関する設定を変更することで「デスクトップウィンドウマネージャー(dwm.exe)」のメモリ利用率が緩和されることがあります。
まずは個人用設定で変更を行ってみましょう。まずはWindowsのテーマの変更です。デスクトップ画面で何もない場所で右クリックして「個人用設定」を開きます。
左側のメニューから「テーマ」を選択してください。
「テーマの変更」からテーマを選択してください。選択した時点で自動的に反映されます。
デスクトップの壁紙をシンプルなものに変更することで緩和することもできます。個人用設定画面左側のメニューで「背景」を選択しましょう。
プルダウンメニューで「画像」を選択します。
画像を選択した場合、候補の画像が表示されるため、そこから選択する他、「参照」ボタンから使用する画像を選択してください。
「調整方法を選ぶ」のプルダウンメニューで任意のものを選択してください。
なお、画像よりも負担を軽くしたいのであれば「単色」の選択をおすすめします。
単色を選択した場合は、利用したい色を選択しましょう。ユーザー側で微調整した色を選択することもできます。
パソコンをしばらく動かさない時、表示されるスクリーンセーバーの設定も「デスクトップウィンドウマネージャー(dwm.exe)」の動作に影響します。これを「なし」に設定して無効化するのも効果的です。「ロック画面」を選択しましょう。
下へスクロールし「スクリーンセーバー設定」をクリックしましょう。
スクリーンセーバーのドロップダウンメニューで「なし」を選択します。
「OK」を押せば設定完了です。
Windows10のアニメーション効果や透明効果を無効化するのも「デスクトップウィンドウマネージャー(dwm.exe)」を軽くするのに効果があります。スタートメニューで「設定」を開きましょう。
「簡単操作」をクリックしてください。
「ディスプレイ」の中の「Windowsにアニメーションを表示する」及び「Windowsの表示に透明性を適用する」をオフにしましょう。
「デスクトップウィンドウマネージャー(dwm.exe)」の処理軽減のため、視覚的な効果を下げて動きを優先することも可能です。
タスクバーの検索(非表示にしている人はスタートボタンを押して入力)で「パフォーマンス」と入力し、「Windowsのデザインとパフォーマンスの調整」を選択してください。
「視覚効果」タブで「パフォーマンスを優先する」を選択して「適用」もしくは「OK」をクリックします。PCの再起動が必要です。
なお、ディスプレイドライバーが原因で重くなっていることもあります。デスクトップ型PCや複数のモニターに接続している場合は特に、ディスプレイドライバーの更新をおこなってみましょう。
スタートメニューで右クリックし、「デバイスマネージャー」を開いてください。
「ディスプレイアダプター」をダブルクリックします。
ディスプレイドライバーを選択して右クリックし、「ドライバーの更新」を選択してください。
「ドライバーソフトウェアの最新版を自動検索」を選択しましょう。自動的にドライバーのダウンロード及びインストールが行われます。
更新があった場合は「ドライバーが正常に更新されました」と、更新の必要がない場合は「このデバイスに最適なドライバーがインストールされています」と表示されます。
また、デスクトップウィンドウマネージャー「dwm.exe」に負担がかかる場合、異常終了の上画面が一瞬だけ暗転することがあります。
イベントビューアーで確認するとエラー終了している事が多いですので、この場合はレジストリの値を変更してみることで改善する可能性があります。
ただ、レジストリの変更は上級者向けのものです。下手に触るとPCが起動しなくなる可能性もあるため、不安な人は触らずにおきましょう。また、触る場合は必ずレジストリのバックアップをしておいてください。
やり方に関してはざっくり説明します。レジストリエディターを開き、「HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\DWM\」を選択します。
この「DWM」に新規で「Schedule」を追加します。その「Schedule」にさらに新規で「DWORD(32ビット)値」を選択して、「FrameRateMin」を作成し、値のデータを「3c」、表記を「16進数」に設定します。
また、「HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Avalon.Graphics」でも新規で「DWORD(32ビット)値」を選択し、「Force10Level9」を作成して、値のデータを「1」に設定しましょう。再起動すればOKです。
最後に
デスクトップウィンドウマネージャーは、画面描画のプロセスということもあって重くなりやすいものです。デスクトップウィンドウマネージャーが原因で画面が重い場合の対処法の参考になれば幸いです。