【Windows10】キャッシュのクリア方法!自動削除の設定方法も
Windows10にキャッシュが溜まりすぎるとPCの動作に不具合が生じるので、こまめにクリアすることをおすすめします。この記事ではWindows10からキャッシュをクリアする方法や自動削除を設定する方法など詳しく解説します。
【Windows10】キャッシュのクリア方法
Windows10のパソコンの動作が重くなったときには、さまざまな原因が考えられますが、原因の一つにキャッシュの溜まりすぎです。溜まりすぎたキャッシュをクリアすることで、パソコンのシステムの動作が軽快になります。
この記事では、キャッシュとはどのようなもので、どの場所に保存されているのか、保存場所やシステムからどのようにクリアすればいいのか、詳しく解説します。
キャッシュとは
キャッシュとは、一時ファイルと呼ばれることもあるものです。最近利用したデータや、よく使うファイルのデータを一時的に保存したものがキャッシュです。キャッシュが必要な理由とは、データの読み込みを高速化するためです。
パソコン上にデータを表示するためには、元のデータを読み込んで、パソコン上で表示できるようにファイル変換しなければいけません。キャッシュを一時的に保存する場所を作ることで、何度も使うデータはその都度元データから読み込まずに、キャッシュの再読み込みだけですむようになります。
キャッシュの種類には3つあります。1つ目はブラウザで保存するブラウザキャッシュです。ブラウザキャッシュとは、Webページを表示するときにサーバーからデータの読み込みをしなくてもいいように、ブラウザに保存するキャッシュです。
2つ目がアプリキャッシュです。アプリキャッシュとは、パソコン上で動作するアプリが作成したデータを、再読み込みせずに使えるように一時ファイルとして保存するものです。
3つ目はサーバーキャッシュです。これはパソコン上ではなくサーバー上に保存されるものです。ウェブブラウザに送信したデータをサーバーでキャッシュとして保存することで、次回のアクセスを高速化する事ができます。
保存されている場所は?
キャッシュが保存されている場所はWindows10では次の2つの場所です。
「C:\WINDOWS\Temp」
「C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Local\Temp」
このいずれかのフォルダに保存されているキャッシュをクリアしていきましょう。
Windows10でのキャッシュのクリア方法
Windows10でキャッシュをクリアする方法を具体的に解説します。必要に応じて、必要な操作でWindows10からキャッシュの削除方法を使えるようにしましょう。
ブラウザのキャッシュを削除
Windows10に限らず、ブラウザには閲覧したサイトに次回アクセスしたときに表示を早めるために、キャッシュとして画像や動画などの情報を保存する機能があります。ブラウザのキャッシュも溜まりすぎるとサイトの表示が遅くなったり、ブラウザやPCの動作に影響してしまうので、こまめにクリアしましょう。
ブラウザのキャッシュのクリア方法は、ブラウザの種類によって違います。Windows10でよく使われる、Microsoft Edge、GoogleChrome、Firefoxのそれぞれのキャッシュのクリア方法を解説します。
- Microsoft Edgeのキャッシュのクリア方法
Microsoft Edgeの「設定」を開きます。
Edgeの右上の「…」から「設定」をクリックします。
「プライバシー、検索、サービス」を開き、「閲覧データをクリア」まで画面をスクロールします。「クリアするデータの選択」をクリックします。
「キャッシュされた画像とファイル」にチェックを入れて「今すぐクリア」をクリックします。するとMicrosoft Edgeに蓄積されたキャッシュをクリアできます。
- Google Chromeのキャッシュのクリア方法
Chromeのキャッシュをクリアする方法は次のとおりです。
Chromeの画面の右上の「︙」をクリックして「履歴」>「履歴」とクリックします。
「閲覧履歴データの削除」をクリックします。
削除されるデータの種類から「キャッシュされた画像とファイル」にチェックを入れます。キャッシュをクリアする期間も設定したら「データを削除」をクリックします。これでChromeに蓄積されたキャッシュの削除ができました。
- Firefoxのキャッシュのクリア方法
Firefoxからキャッシュをクリアする方法は次のとおりです。
Firefoxの右上の「≡」をクリックして「履歴」を開きます。
「最近の履歴を消去」をクリックします。
削除する履歴の期間を設定して「キャッシュ」にチェックが入っていることを確認したら「OK」をクリックします。これでFirefoxのキャッシュをクリアできます。
ディスククリーンアップを実行
Windows10のパソコンのディスクに蓄積したキャッシュをクリアする場合には、ディスククリーンアップを実行するといいでしょう。Windows10のディスククリーンアップとは、ディスクに保存されている不要なデータを削除するためのシステムです。ディスククリーンアップをのシステムを実施することで、パソコン内の不要なデータを削除できます。
Windows10のパソコンでディスククリーンアップを実行する方法は次のとおりです。
タスクバーにWindows10の検索窓があればそちらに「ディスククリーンアップ」と入力します。タスクバーの検索窓が非表示になっている場合にはキーボードで「Windowsキー+S」を押すと検索窓が表示されます。
検索結果に表示された「ディスククリーンアップ(アプリ)」をクリックします。
するとディスククリーンアップが起動します。削除する情報を選択します。次のファイルは気がつくと容量が大きくなっている事が多いので、クリアしておいたほうがいいでしょう。
- インターネット一時ファイル
- Windowsエラー報告とフィードバックの診断
- 一時ファイル
その他にも保存しておく必要がないと思われるものにはチェックを入れます。「OK」をクリックすると不要なキャッシュ等のファイルを削除できます。
ディスククリーンアップからは、システムファイルのクリーンアップもできます。通常のキャッシュのクリアではクリアできない、システムに関わるアプリが生成する不要なファイルを削除したい場合には、システムファイルのクリーンアップも実行しましょう。
ファイルエクスプローラーからキャッシュを削除
キャッシュとは一時ファイルとも呼ばれることがあるように、ファイルとして保存されています。ファイルなので、エクスプローラーから保存されている場所にアクセスして削除することもできます。エクスプローラーからキャッシュを削除する方法は次のとおりです。
Windows10の一時ファイルは次の場所に保存されています。
「C:\ Users \ admin\ AppData \ Local \ Temp」
この場所を開くには、Windows10のスタートボタンを右クリックして「ファイル名を指定して実行」をクリックするか、キーボードで「Windowsキー+R」を押します。
「ファイル名を指定して実行」に「%temp%」と入力して「OK」をクリックします。するとパソコン内のキャッシュが保存されている場所が開きます。その中のすべてのファイルとフォルダを削除すれば、パソコン内のすべてのキャッシュの削除ができます。
設定から一時ファイルを削除
Windows10の全般的な設定を行う「設定」には、一時ファイルを削除するための機能が搭載されています。ディスククリーンアップとほぼ同じ機能ですが、ディスククリーンアップよりもよく使う「設定」の方が使いやすい方にはこちらがおすすめです。
Windows10の「スタート」から歯車マークをクリックして「設定」を開きます。「システム」をクリックします。
左ペインの「記憶域」をクリックします。「一時ファイル」をクリックします。
「一時ファイル」をクリックすると、削除できる一時ファイルが表示されます。削除するものにチェックを入れて「ファイルの削除」をクリックすると、不要なキャッシュを削除できます。
キャッシュの自動削除の設定方法
パソコンのキャッシュのクリアは定期的に行うと、ストレージ容量が不要なファイルでいっぱいになることがありません。しかし、この記事でご紹介した方法で定期的にキャッシュのクリアを行うのは少し面倒くさいものです。
そこでおすすめなのが自動的にキャッシュをクリアするようにパソコンを設定する方法です。自動でパソコン内のキャッシュをクリアするように設定すれば、Windows10のシステムが定期的に自動でパソコン内のキャッシュをクリアしてくれます。
自動でキャッシュをクリアするように設定する方法は次のとおりです。
Windows10の「設定」を開き、「システム」から「記憶域」を開きます。「記憶域」に「ストレージセンサー」があります。ストレージセンサーをオンにします。
次に「ストレージセンサーを構成するか、今すぐ実行する」をクリックします。ストレージセンサーの機能で削除するキャッシュの設定ができます。ストレージセンサーを実行するタイミング、削除するキャッシュをなどを設定して、間違えて必要なファイルが自動的に削除されないようにしましょう。