2019年07月06日更新
「折りたたみiPad」が開発中?マイクロソフトSurfaceに対抗?
市場調査会社IHS MarkitのJeff Lin氏によると、Appleは折りたたみ式のiPadを開発中であると予測されています。折りたたみiPadはマイクロソフトのデュアルディスプレイのSurfaceに対抗して開発中とされ、今後の発表に注目が集まっています。
Apple、折りたたみ式iPadを開発中?
市場調査会社IHS Markitのコンシューマーエレクトロニクス担当副社長Jeff Lin氏は、Appleは折りたたみ式のiPadのようなものを開発中であることを予測し発表しました。折りたたみiPadは、MacBookディスプレイほどのサイズになる可能性があるようです。
この予測は一見突拍子もない話題のように見えますが、先日マイクロソフトがデュアルディスプレイのSurfaceを準備中と噂されていて、Appleがこれに対抗する形での登場と思われます。
対抗するとされる2020年前半に登場するマイクロソフトのデュアルディスプレイのSurfaceに関してもにLin氏が報告したものです。
デュアルディスプレイのSurfaceは9インチスクリーン2枚を備え、折りたたみ式でAndroidアプリが動作するとも伝えられていました。
Lin氏によるとこの折りたたみ式iPadは5G通信機能を搭載可能としています。ただiPhone2020年モデルにおける5Gの問題解決を優先する必要があり、少なくとも5G対応iPhone以降となる見込みで5G対応のiPad登場は2021年になると予測されています。
このLin氏の予測を裏付ける形でサプライチェーン関係者も、すでにAppleにタッチパネルを供給しているGISやTPK、筐体を供給しているCatcher(可成)などがサプライヤー入りする可能性を指摘しています。
業界に詳しい事情通も経済日報に対し、筐体やタッチモジュールの開発難易度はそこまで高いものではなく、Appleとの関わりも長いSZS(新日興)がノウハウを有しているため請け負うだろう、との見解を示しています。
またAppleは既に「折りたたみディスプレイ」に関する特許を複数申請済みと言います。このことからAppleが「折りたたみディスプレイ」に大きな関心があるのは明らかです。
耐久性を始めとした技術的な課題を克服できるかがポイント
折りたたみ式ディスプレイは携帯しやすさと、多くの情報を表示できる画面の広さを両立するメソッドとして注目を集めています。用途に応じてディスプレイサイズを調整できるため、折りたたみデバイスは幅広いニーズに応えると考えられています。
ただ、実際にその先駆けとなるはずだったサムスンの「Galaxy Fold」やHuaweiの「Mate X」は試用レビュアーからの故障報告が相次ぎ、共に当初のリリース予定日を延期しています。
「Galaxy Fold」はようやく再設計が完了して製品バージョン生産の最終段階にあると報じられれ、また米国の中国Huaweiに対する事実上の禁輸措置も緩和され、「Mate X」も予定通り今秋に発売される可能性が高まっています。
このように耐久性を始めとした技術的な問題も判明しているので、Appleが折りたたみiPhoneとiPadでこうした問題を克服できるかに今後の注目が集まりそうです。
今後数年に渡って折りたたみディスプレイを持つデバイスが次々と市場に投入される可能性は高いと言えます。