2019年09月27日更新
「銀行Pay」の仕組みは?参加銀行などくわしく解説!
今回の記事では、銀行Payの概要をはじめ、仕組みや特徴などを紹介しています。記事後半には銀行Payの参加銀行も都市銀行と地方銀行に分けて紹介しています。銀行Payを利用する上でのメリットもいくつかお伝えしているので、ぜひ参考にしてみてください。
「銀行Pay」とは
銀行Payとは何か知っていますか。銀行Payとは、GMOペイメントゲートウェイが作る決済サービスのシステムのことです。
銀行Payは、BankPayと同じく、スマホを使ってQRコード決済ができます。そして、その支払い元は銀行口座に直接紐付いているという仕組みです。すでに、横浜銀行やゆうちょ銀行などがはまPay・ゆうちょPayなどのサービスを開始しています。
概要
銀行Payとは、スマホと銀行の強みを活かした新たな決済手段です。銀行Payの提供により地域経済の活性化を支援する、それから銀行口座と連動したスマホ決済サービスです。
金融機関様向けにスマホ決済サービスのシステムをOEM(ASP型)提供して、金融機関様がサービス主体となります。そして、スマホ決済サービスを口座保有者、法人顧客に提供していきます。
GMO提供のスマホ決済プラットフォーム
銀行Payは、銀行が主体となって提供しているシステムのことです。日本のほぼすべての銀行が参加予定なので、「安定感・安心感」がありますよ。
参加銀行が個別にアプリなどを提供
銀行Payのユーザーが使うスマホアプリは、各銀行の独自開発となるので銀行ごとの特徴が出ます。コアシステムについてはグループ内での共通化が考えられています。
たとえば、グループ内では、参加銀行間は接続されていて互換性があります。それから、加盟店も共有化されています。したがって、グループ内であればどの銀行の加盟店でも使用できます。
もしも、グループ間の相互乗り入れも実現する場合には、さらに使用できる店舗が増えて、使い勝手の良いシステムになると期待されているのです。
銀行Payの特徴
銀行Payで覚えておきたいポイントは以下のとおりです。1つ目は、対応している銀行の相互の乗り入れを実現している、加盟店の共有化に対応している点でしょう。
さらにクレジットカード決済にも対応する見込みなので非常に便利になるでしょう。まだこのPayに登録していない人は、この機会にぜひ検討してください。有効活用していきましょう。
「銀行Pay」の仕組み
続いては銀行Payの仕組みについて深掘りしていきます。仕組みは大きく分けて4つです。
仕組み
それでは銀行Payの仕組みを紹介していきましょう。まずは基盤システムに関してです。
GMOは基盤システムを提供
銀行PayがGMOペイメントゲートウェイが開発、そして提供するキャッシュレス決済の基盤システムになります。また、このシステムは提携する銀行に対し提供され、銀行はこのプラットフォームを使用した独自のスマホ決済アプリをリリースします。
各銀行のアプリで同じプラットフォームを利用するため、それぞれの加盟店で各銀行のアプリによる決済が可能となります。したがって、参加金融機関が増えれば増えるほど、加盟店の輪が広がっていくものと考えられるでしょう。
提携銀行がシステムに接続
銀行Payは2019年2月の段階では、銀行Payに参加している金融機関は、横浜銀行・福岡銀行・熊本銀行・親和銀行・りそな銀行・埼玉りそな銀行・近畿大阪銀行・ゆうちょ銀行・沖縄銀行・の9行になります。
なお、既存のシステムを利用している銀行独自のQRコード決済サービスを展開できます、そのため、今後も参加金融機関が増えるでしょう。
アプリは各銀行で別物
アプリと銀行はそれぞれ違います。以下で確認しましょう。
- 横浜銀行:はまPay
- 福岡銀行:Yoka!Pay
- 熊本銀行:Yoka!Pay
- 親和銀行:Yoka!Pay
- ゆうちょ銀行:ゆうちょPay
- りそなグループ:りそなPay
- 沖縄銀行:OKIPay
- 北陸銀行:ほくほくPay
- 北海道銀行:ほくほくPay
銀行間の相互乗り入れ
また、参加金融機関の相互乗り入れを実現するマルチバンクによって、加盟店の共有化に対応しているのも仕組みの1つです。
「銀行Pay」のメリット
ここでは銀行Payのメリットをいくつか紹介していきます。本記事では4つに分けて解説していきます。
利用者側のメリット
それでは銀行Payのメリットをみていきましょう。まずはスマホ決済のメリットとして、デビットカードが不要になることです。
デビットカードが不要になる
銀行ごとに細かいサービス内容が異なります。ただ、スマートフォンでの決済機能はどのアプリにも搭載されていますので非常に便利です。つまり、デビットカードは要らなくなるのです。
銀行口座とアプリを連携させることで、QRコードを読み取ることで決済できるので電子決済サービスに慣れていない方でも簡単に利用可できるでしょう。わざわざデビットカードを持たずとも、スマホがあれば決済ができるので非常におすすめですね。
銀行口座があれば手続きが容易
銀行Pay最大のメリットは、銀行口座を使って登録ができることでしょう。銀行口座を持っていればデビットカードを持っていない場合でも、すぐに登録できるのでデビットカードを作るのが難しい方でも利用できるのです。
銀行口座を登録することによって、自動的に個人情報の引継ぎなども行ってくれます。そのため、PayPay(ペイペイ)のように自分で全ての情報を登録したり、もしくはLINE Pay(ラインペイ)のように別のサービスに登録しておく必要はないのです。
すでに銀行Payのシステムを導入している銀行に口座を持つ方の場合には、簡単に登録が可能です。ただし、対象となる銀行口座以外では登録できません。
したがって、銀行Payシステムを利用するには、対象となる口座を開設する必要があります。そのため、対象の口座を持っていない方が使うのには、非常に手間がかかってしまいます。
万が一、すぐに使える電子決済サービスに登録したいという場合には、LINE Payなど別の電子決済サービスを検討するのがおすすめですね。
個人情報提供が最小限
銀行Payでは、個人情報を銀行以外の企業に渡さずに登録ができるメリットがあります。したがって、個人情報流出のリスクはその他のサービスに比べ少ないと言えます。
また、銀行Payでは銀行口座を入力しただけで、すでに銀行に登録している情報と結び付けてくれます。そのため、氏名や住所などの入力は最低限で済むでしょう。
電子決済サービスに登録したい場合において、色んな企業に口座情報を教えるのが不安である人は、銀行Payの利用がおすすめでしょう。
キャッシュアウトに対応予定
銀行Payのキャッシュアウトサービスの場合には、駅の券売機から現金を引き出すことも可能です。現在対応しているのは、はまPayとゆうちょPayのみです。しかしながら、東急電鉄の券売機等から預貯金の引き出しができるので近くにATMがない方も便利です。
また、キャッシュアウトサービスの使い方は非常に簡単です。はまPay・ゆうちょPayのアプリで引き出し金額を指定し、QRコードを券売機の読み取り機にかざすだけになります。
渡日祝含む23時まで引き出しができるので、仕事で忙しい方も利用しやすいです。なお現在、引き出しにかかる手数料は、はまPayで平日108円(税込)・土日祝216円(税込)、そして「ゆうちょPay」で終日108円(税込)となります。
それから、最大で3万円の出金が可能なので、手元の現金が足りない場合に気軽に使えるでしょう。銀行Payの開発元は、今後別の鉄道駅や病院、もしくはホテルなどでもこのキャッシュアウトサービスを充実させたいと発表しています。
したがって、いろんな場所でATMより手早く、現金の受け取りができるようになるかもしれませんね。
「銀行Pay」の参加銀行
銀行Payの参加銀行とは何か知っていますか。以下では銀行Payの参加銀行とは何か紹介していきます。
現在の参加銀行
それでは以下で銀行Payの参加銀行を2つに分けてお伝えします。
都市銀行
都市銀行の場合は、ゆうちょ銀行・りそな銀行・埼玉りそな銀行です。
地方銀行
また、地方銀行の場合は、横浜銀行・福岡銀行・熊本銀行・親和銀行・近畿大阪銀行・沖縄銀行・北陸銀行・北海道銀行が加盟しています。
まとめ
本記事では、「銀行Pay」の仕組みは?参加銀行などくわしく解説!というテーマで執筆しました。銀行Payとは何か解説し、銀行PayがGMO提供のスマホ決済プラットフォームであることを紹介しました。
また、メリットとしてデビットカードが不要になることも紹介しています。銀行PayとはGMOが提供しているスマホアプリ全体を指すことを理解して、デビットカードが要らなくなるメリットなども参考にしてください。