NTTドコモとShowcase Gigが資本業務提携を締結し「d払い」とモバイルオーダーの「O:der」が連携をすることを発表しました。ドコモではO:derとの資本業務提携により「d払い」ミニアプリとモバイルオーダーの連携した取り組みを進めていく方針です。
「NTTドコモ」とモバイルオーダーサービスの提供を行っている「Showcase Gig」が、資本業務提携を締結したことが発表されました。
NTTドコモとShowcase Gigの資本業務提携を締結したことで、ドコモがサービス提供を行っているスマホ決済サービスの「d払い」のミニアプリの機能拡充と、モバイルオーダーサービスやOMOの普及を目指すとしています。
NTTドコモの発表によると、資本業務提携を締結するにあたって、NTTドコモはShowcase Gigに10億円の出資を行ったとのことです。
今後、NTTドコモの決済アプリ「d払い」のミニアプリと「O:der」のプラットフォームを、連携する取り組みを進めていく方針を示しています。
NTTドコモとShowcase Gigの資本提携の面については、ドコモはShowcase Gigから10億円の第三者割当増資の引受を行い、既存の株主から株式を譲受されます。
なお、NTTドコモがShowcase Gigに対して10億円の出資を行う時期については、12月中旬とされています。
次に、NTTドコモとShowcase Gigの業務提携においては、Showcase Gigが持っている実店舗向けのモバイルオーダー「O:der」のプラットフォームをドコモの「d払い」ミニアプリのプラットフォームと連携を行うとしています。
今後は、NTTドコモとShowcase Gigの両社が連携を行い、「d払い」ミニアプリやd払いの利用拡大に向け、データの活用を行い、加盟店向けのマーケティングソリューションや加盟店のコンサルティングサービスを展開していく方針だと公表しています。
NTTドコモとShowcase Gigの資本業務提携の大きな注目点として、Showcase Gigの「O:der」のプラットフォームがドコモの「d払い」のミニアプリとして、導入される点にあります。
Showcase Gigの「O:der」のプラットフォームが「d払い」のミニアプリとして導入となることで、ユーザーは、それぞれの店舗のアプリをインストールしなくても、iPhoneやAndroidのスマホ端末にて「d払い」アプリから商品の予約注文が可能になります。
また、注文後、スマホの決済機能によって決済も完了となるため、店舗では、商品の受け取りを行うだけとなり、効率化が図れるようになります。
今回の資本業務提携にて、ドコモの7,000万人以上の会員基盤と、Showcase Gigのシナジーを連携されることで、実店舗におけるネット注文集客やシステム連携の課題に取り組んでいくとしています。
「O:der」のプラットフォームがドコモの「d払い」のミニアプリとして導入される仕組みについて確認しておきましょう。
ドコモの「d払い」のミニアプリに「O:der」のプラットフォームが導入される仕組みですが、「d払い」のミニアプリにて「O:der」が使用できるわけではなく、「O:der」の仕組みを利用して加盟飲食店のモバイルオーダーが利用可能になるとのことです。
たとえばd払いのミニアプリでは2020年春に「吉野家」の事前注文・事前決済が行えるようになりますが、これはO:derの仕組みを活用したものになるとしています。
NTTドコモとShowcase Gigの資本業務提携について、提携の方法としてみてみると、NTTドコモはShowcase Gigの第三者増資の割当を引き受けするとされています。
NTTドコモでは、第三者増資の割当引き受けに10億円を出資することとなっており、出資完了後にNTTドコモはShowcase Gigの少数株主となります。
Showcase Gigの特徴としては、日本で展開されているモバイルオーダーサービスの中で、Showcase Gigは加盟店網を抱えている数少ない存在となっている点にあります。
ドコモとShowcase Gigは資本業務提携を行うことで、「d払い」ミニアプリにて、Showcase Gigのシステムを導入の加盟店を2020年度の1年間の期間内で1万店に加盟店舗数の拡大を行うことを目指していくとしています。