ネガティブな文章をAIがポジティブに変換する「CoCo-WA」というサービスが公開されました。これはユーザーが入力したネガティブなニュアンスを含む文章をポジティブな文章にAI変換するサービスで、ユーモアを交えたポジティブな文章に変換するという特徴があります。
株式会社SHPは、2019年12月9日に「ネガポジ変換システム」として「CoCo-WA」のβ版を公開しました。
「CoCo-WA」とは、ユーザーが入力したネガティブなニュアンスを含む文章をポジティブな文章に変換して出力するサービスで、オリジナルキャラクターのAI「ツバサココ」が単にポジティブな内容に変換するだけでなくユーモアを交えた文章に変換してくれます。
「CoCo-WA」の目的は主に以下の3つが挙げられます。
そもそも、一般的にネガティブな感情の一つである「怒り」とは、「6秒」をピークに徐々に低減し落ち着いてくると言われています。「CoCo-WA」のサービスには、この「6秒」の時間を無理なく経過させられる特徴があります。
例えば、イライラするメールのやり取りやムカムカしたり落ち込んだりする出来事などが起こった場合、「CoCo-WA」のユーモアをまじえたポジティブ文章が、「面白い!」というポジティブな感情を呼び起こす助けとなるでしょう。
この「CoCo-WA」サービスの最大の特徴とは、前述したようにポジティブな感情を呼び起こすことに注目した点です。テスト段階でのユーザー評価において、評価者の100%が「面白い」と感じたと評価しているため面白さは期待できるでしょう。
「ネガポジ変換」を単にポジティブな内容に変換するだけでなくユーモアの要素を加えることで、対人関係のリスク低減とコミュニケーションの促進を図っています。
「CoCo-WA」とはネガポジ変換を通して、ネガティブ感情と上手に付き合いながら良好な関係を築いていくことを目的としているのです。
「CoCo-WA」の特徴とは入力と出力画面のみのシンプルなUIを搭載で、気軽に利用することができます。
操作方法もとてもシンプルで分かりやすく、攻撃的な言葉や自己否定的な言葉が含まれたネガティブな文章を打ち込み「おくる」ボタンを押すと、ユーモラスに変換されたポジティブ文章を閲覧することができます。使い方の動画も参考にしてください。
この「CoCo-WA」というサービスにはディープラーニング(深層学習)の技術を用いていて、ネガティブな文章をカテゴリーに分類し、そのカテゴリーに紐付いた文書がランダムで抽出される仕組みとなっています。
「CoCo-WA」を上手く活用するためには、現段階ではAIが判断しやすいように短文か内容を絞って入力するという使い方がおすすめです。まだβ版の段階で変換の精度はそれほど高くはなく、ちぐはぐな変換となる場合もあります。
それでも「CoCo-WA」の主な目的は前述した通り「ネガティブな時にちょっとでも笑ってもらう」「持続的なコミュニケーションを支援する」「こころを整える」ですので、今後の機能の進化に期待したいサービスと言えるでしょう。