JR東日本がQRコードにも対応した「タッチしやすい自動改札」の実証実験を2月1日より開始することを発表しました。JR東日本ではQRコードにも対応した「タッチしやすい自動改札」を設置し新宿駅や高輪ゲートウェイ駅で順次実証実験を開始するとしています
JR東日本がQRコードにも対応した「タッチしやすい自動改札」の開発を行い、合わせて「タッチしやすい自動改札」の実証実験を2月1日より開始することを発表しました。
「タッチしやすい自動改札」の実証実験については、JR東日本が管轄している新宿駅や高輪ゲートウェイ駅にて順次、開始されるとのことです。
JR東日本が開発した「タッチしやすい自動改札機」とは、従来の自動改札機に改良を加え、「ICカード」タッチ部分と「QRコード」の読み取り部分を判別しやすいように分離して配置したものとなっています。
JR東日本が開発し新たに導入を行う「タッチしやすい自動改札機」では、一般ユーザーだけでなく、車いす利用者や小さな子供でもタッチしやすいよう、「ICカード」タッチ部分と「QRコード」の読み取り部分が斜め配置されます。
また、「タッチしやすい自動改札機」では、改札の手前側に「QRコード読み取り」部分を設置することで、混雑時でも、利用者が「QRコード」をかざしながら、改札をスムーズに通過できるようになっています。
JR東日本が開発し、実証実験を行うQRコードにも対応した「タッチしやすい自動改札機」が設置される改札については、新宿駅の新南改札と高輪ゲートウェイ駅 の改札となっています。
なお、2月1日から開始されるQRコードにも対応した「タッチしやすい自動改札機」の実証実験の期間中も、通常通り、利用者は、「ICカード」改札機として利用可能となっています。
「タッチしやすい自動改札機」の実証実験の内容については、新宿駅の新南改札と高輪ゲートウェイ駅の2ヶ所で実施を予定しています。
実証実験が行われる期間については、2月1日から6月30日までの期間となっており、新宿駅では2月1日より開始され、高輪ゲートウェイでは開業日の3月14日から開始されます。
「タッチしやすい自動改札機」の実証実験については、2段階で実施する予定となっており、スケジュールについては、以下の通りとなっており、試験終了後タッチしやすい自動改札機は順次撤去される予定です。
期間 | 実験内容 | 対象者 |
2月1日から5月10日まで | ICタッチ部実証実験 | ICカード利用者 |
5月11日から6月30日まで | QR実証実験 | 一般モニターおよび社員モニター等 |
7月〜9月 | 試験予備期間 |
JR東日本では、実証実験の目的について、シームレスな移動の実現に向け「タッチしやすい自動改札機」の運用実験を行い、ストレスなく利用できる改札機を目指すとしています。
実証実験では、主に、従来と違って、斜めに配置された「ICカードタッチ部」と「QRコード読み取り部」のタッチしやすさや、混雑時の改札通過への影響について評価を行うものとしています。
実証実験が行われる「高輪ゲートウェイ駅」では、「タッチしやすい自動改札機」の他にも、自律移動型のロボットを多数展開する予定となっています。
配置される自律移動型のロボットは、警備や清掃などをはじめとして、乗客の案内についても対応するとのことです。
また、「高輪ゲートウェイ駅」では、試験的導入として、駅のデジタルサイネージでは、AI駅員が周辺の情報を案内する「AIサイネージ」も展開予定となっています。
航空会社では、一般的に、航空機の搭乗の際など、「QRコード」を利用する仕組みを導入しています。海外の鉄道会社でも高速列車などの乗車の際に「QRコード」が活用されていますが、国内では、沖縄モノレールなど一部の鉄道会社での利用となっています。
日本でも活用に向けた動きが広がってきており、2019年11月には大阪メトロがQRコードを顔認証を組み合わせた「チケットレス改札」を試験的に設置を行っています。今後は、「QRコード」を利用した改札も増えてくるのではないでしょうか?