ソニーやNTTドコモは2月24日〜27日に開催される「MWC」の出展を中止することを発表しました。世界中に感染が広がる新型コロナウイルスの影響をみて、顧客やメディア、社員などの安全に配慮し「MWC」の出展を中止すると説明しています。
ソニーやスウェーデンの通信機器メーカー「エリクソン」は2月10日、スペイン・バルセロナで2月24日〜27日に開催される世界最大の携帯見本市である「MWC Barcelona 2020」への出展を取りやめることを発表しました。
「MWC」では毎年、多くの企業が大規模なブースを出展し新商品を披露していますが、世界中で新型コロナウイルスの感染が拡大しているという事態から安全に配慮したため多くの企業が出展を中止しています。
ソニーの説明によると「顧客、ビジネスパートナー、メディア、社員の安全を最優先した結果、このような判断に至った」としています。
ソニーでは、バルセロナ現地時間の2月24日8時30分(日本時間2月24日16時30分)にプレスカンファレンスを予定していましたが、同じ時刻にYouTubeの「Xperia公式チャネル」を介してビデオを掲載するとしています。
また「エリクソン」も「新型コロナウイルスに感染するリスクが低いとしても、従業員と訪問者の安全を保証できない」とし、「出展する予定だった内容については、今後どのように発信していくのかを検討している」と説明しています。
またNTTドコモも、2月10日に「MWC Barcelona 2020」への出展を中止することを発表しました。
その理由は他社と同様に新型コロナウイルスの影響拡大としていて、「ドコモブースにご来場されるお客さま、パートナー企業の皆さま、説明員の安全に配慮し、出展を中止することを決定しました」と説明しています。
さらに韓国LG Electronicsも現地時間2月4日に、「MWC Barcelona 2020」への出展参加を取りやめることを発表しました。韓国LGも新型コロナウイルスの感染が世界に広まっている状況下で、従業員やパートナー、顧客の安全を第一に考えた結論だとしています。
韓国LGによると「この決定で、数百人のLGの従業員がリスクを回避できる」と説明しています。そして「MWC」に代わる新製品発表イベントを近く開催する計画であることを明かしています。
そして米「VentureBeat」によると、同じく中国ZTEも4月25日に予定していた「MWC」でのカンファレンスをキャンセルしたと報道しています。
このように多くの企業が「MWC」参加を取りやめていますが、「MWC」を主催する通信事業者の業界団体「GSM Association(GSMA)」は、「MWC Barcelona 2020」は予定通り開催することを発表しました。
「GSMA」によると、新型コロナウイルス対策として、ケータリングエリアやトイレ、公共のタッチスクリーンなど、来場者が手を触れる可能性のあるものの清掃と消毒の強化を表明しています。
そして医療サポートの増加、「握手禁止ポリシー」の徹底などを実施するともしています。