ソフトバンクは「ワイモバイル」のPHSサービスの終了時期を延期することを発表しました。新型コロナ感染拡大の影響でユーザーのサービス移行の手続きが困難となり「ワイモバイル」のPHSサービス終了時期延期の要望が寄せられていましたが、それに応えるかたちです。
2020年4月17日、ソフトバンクとウィルコム沖縄は、7月末に終了するとしていた「ワイモバイル」のPHSサービスを2021年1月31日まで終了時期を延期することを発表しました。
新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、ユーザーによる携帯電話サービス移行の手続きが進まないことが原因となっているようです。
ソフトバンクは国内で唯一「ワイモバイル」からPHSサービスの提供を続けていますが、PHSは多くの医療機関で活用されています。
全国の医療機関など多くのユーザーから新型コロナウィルス感染拡大の影響によって手続きの遅延が起こっているとして終了時期の延期の要望があり、ワイモバイルのPHSのサービス提供終了の延期を決めたと言います。
今回新型コロナの影響によるユーザーからの要望で、「ワイモバイル」PHSサービス終了が延期されますが、PHS向け料金プランや対象料金プランの各種サービスやオプション、PHSホームアンテナレンタルサービスの提供も2021年1月末までとなります。
ただし「ワイモバイル」PHSサービスが提供する国際電話サービスに関しては2020年6月30日で終了し、カーナビ向け各種料金プランに関しては2020年7月31日で終了します。
また「ワイモバイル」のテレメタリングプランは、2023年3月末で提供終了となるようです。
この「テレメタリングプラン」とはガスメーターや自動販売機、無人駐車場の発券や料金精算機などのデータ収集やメンテナンスなどの状況などのデータを取得して管理を行うことができるサービスです。
これは電話回線や専用の回線などの有線回線と比較すると、機器設置時の配線が少なくシステム導入が簡単で、導入のコストやランニングコストも節約することが可能なため、より効率的な管理を行うことができると取り入れられていました。
「ワイモバイル」PHSサービスの提供終了後は、対象の料金プランでの通話や通信など全てのサービスは利用不可能となります。PHSサービスのユーザーはスマートフォンや携帯電話への切り替えを行いましょう。
契約に関しては、PHSサービスの提供終了に伴い自動解約となります。2020年4月1日以降の解約とサービス終了時の自動解約では、契約解除料が発生する料金プランへ加入していても契約解除料はかかりません。
終了時期も2021年1月31日まで延長されることになりましたので、新型コロナ感染拡大の防止につとめながらできるだけ早めに手続きを行うようにしましょう。
ソフトバンクは、2020年7月末にサービス終了となるPHSと「こち亀」とコラボを行い様々なコンテンツを展開しています。
ワイモバイル公式ホームページでは「ありがとうPHS×こち亀」特設サイトをオープンしていて、PHSの歴史をこち亀のキャラクターと共に振り返る「こちらワイモバイルPHS歴史年表」を公開しています。