Microsoftは6月の月例パッチを更新適用したWindowsにおいて、一部の特定のプリンターにおいて印刷ができなくなる不具合などが発生していることを発表しました。プリンターを必ず利用するWindowsの場合は6月の更新は待った方が良いでしょう。
Microsoftは米現地時間6月12日、6月の月例パッチを適用したWindows 10において、一部の特定のプリンターにおいて印刷ができなくなる不具合や予期せず終了する不具合が発生していることを発表しました。
Microsoftによると、不具合が起こる可能性のあるWindowsのバージョンは以下の通りとなっています。またこの不具合は、PDFファイルへ出力するソフトウェアベースの仮想プリンターにも影響する可能性があるとされています。
Windows 10 バージョン 2004/1909/1903/1809/1803/1709/1607 |
Windows 10 Enterprise LTSC バージョン 2019/2015 |
Windows 8.1 |
Windows Server バージョン 2004/1909/1903/1809/1803/1709 |
Windows Server 2019 |
Windows Server 2012 R2/2012 |
6月の月例パッチを適用したWindows 10では、一部のプリンターが利用できなくなる不具合があるとされています。海外での「Microsoftコミュニティ」やインターネット掲示板「Reddit」には、ユーザーからの多くの報告が寄せられています。
ユーザーによると印刷をしようとすると「プリンターの設定に問題があるため、印刷することができません。」というエラーが表示され印刷を行うことができない状態であると言います。
また印刷が予期せずに突然終了して、そのまま印刷を行えない不具合もあるようです。さらに、印刷しようとするアプリ側で問題が発生する可能性もあるとしています。
Microsoftではこの不具合の解決に取り組んでいるとしていますが、この不具合の対処方法はセキュリティパッチのアンインストールが必要です。またはプリンタドライバの更新でも復旧したという報告も見られています。
不具合の対処方法として、プリンタードライバを最新のPCL 6ドライバーにアップグレードすることや、v2004の場合はKB4557957を、v1909 / v1903の場合はKB4560960をアンインストールすると復旧しますので行ってみてください。
さらにMicrosoftは、「Windows10」1903以降の全てのバージョンにおいて、USB接続のプリンターの動作に不具合があることも発表しています。
この不具合とは、プリンターをUSB接続した環境で、Windowsをシステム終了してプリンターの電源を切りWindowsを再起動すると、プリンターポートのリストにUSBプリンターポートが表示されなくなり印刷できなくなるというものです。
この対処方法としては、Windowsの起動前に接続したプリンターの電源を入れておくことでこの不具合は解決することができます。解決しなければセキュリティパッチのアンインストールがプリンタドライバの更新を行いましょう。