Appleが「Safari」で生体認証の「Face ID」や「Touch ID」を利用してWebサイトにログインできる変更を実施することを発表しました。Face ID/Touch IDでログインが可能になるAppleの「Safari」についてご紹介します。
米国時間の6月24日、Appleは「Safari」で「Face ID」や「Touch ID」を利用してWebサイトにログインできるように変更を行うことを発表しました。
今回の発表により「iOS 14」・「macOS Big Sur」・「iPadOS 14」のブラウザー「Safari」にて生体認証の「Face ID」や「Touch ID」を利用してWebサイトにログインすることが可能となります。
「Safari」で「Face ID」や「Touch ID」を利用してWebサイトにログインできるようになる機能は、Appleが今週開催した世界開発者会議「WWDC20」にて紹介されました。
「Face ID」や「Touch ID」を利用することで「Safari」ブラウザを利用しているユーザーは、従来のようにユーザー名とパスワードの入力をしなくてもWebサイトへのログインが可能となります。
開発者向けの「Safari 14」ベータ版では開発者がWebにも同様に、FIDO(ファイド)認証を利用したFace IDやTouch IDでログインできる機能を組み込めるようになっています。
「iOS 14」や「macOS 11」に搭載される「Safari 14」では、Webサイトへのログインを行う際に、ユーザー名やパスワードを入力しなくても「Face ID」や」Touch ID 」の生体認証を利用してログインすることができるようになります。
この機能を利用するには、Webサイト側にて対応可能である必要がありますが、対応可能となっているサイトではユーザー名やパスワードの入力が不要となるためスムーズにログインできるようになります。
なお、Webサイトに初めてログインを行う際にはパスワード入力や2段階認証をする必要がありますが、次回からは「Face ID」や」Touch ID 」の生体認証を利用してログインすることが可能です。
「Safari」のプログラマーであるJiewen Tan氏は、今回の機能追加に際し世界開発者会議「WWDC20」のビデオセッションに中で「生体認証でのログイン対応が可能となることでログインが高速になり安全性も向上する」とのコメントを出しています。
Safariを利用しWebサイトにログインを行う際にiCloudキーチェーンをオンにすることでユーザー名やパスワードの保存が可能になり自動入力をしてくれます。
今回の発表により、「Safari 14」ではログインの際に生体認証の「Face ID」や「Touch ID」が利用できるようになることで今までのユーザー名・パスワード入力画面を飛ばすことが可能となりより早くサイトにログインできるようになります。
なお、「Safari 14」ではi新機能としてiCloudキーチェーンに保存されているパスワードが侵害された場合ユーザーに警告を通知する機能が搭載されました。
Appleは2020年初めに初めに「FiDO Alliance」に参加し、従来のパスワード方式のログイン方法を信頼できるデバイスとバイオメトリクスで置き換える取り組みを進めることを公表しています。
その他にもAppleでは「Mac」にて「Face ID」を使用するための手順について特許を取得しましたが現段階ではまだリリースとなっておらず、今後に期待したいところとなっています。