Apple Silicon搭載Macも「Thunderbolt」をサポートするようです。MacはApple独自開発のApple Siliconチップ搭載すると正式に発表しましたが、そんな中引き続き新しいThunderboltもサポートする予定とのことです。
Appleは米現地時間6月22日に行われた世界開発者会議(WWDC 2020)の基調講演で、今後MacにはIntel製チップではなく、Apple独自開発のApple Siliconチップ搭載すると正式に発表しました。
そしてAppleは今後も引き続いて、IntelとAppleが共同開発した高速汎用データ転送技術の「Thunderbolt」の新しい「Thunderbolt」規格もサポートする予定であることも発表しています。
Appleは、「WWDC 2020」でMacにApple独自開発のApple Siliconチップ搭載することを発表して、2020年末までにリリースする予定と表明しました。さらにAppleは今後2年かけて、Apple Siliconチップへの移行の完了を目標としています。
Apple Siliconチップ搭載のMacは、さらにパワフルなパフォーマンスを実現しエネルギー効率も高くバッテリー寿命も長くなるとしています。
「Intel」は米現地時間7月8日に、最新データ転送規格「Thunderbolt 4」を発表し、この規格の幅広い互換性はPC業界全体に利益をもたらすもので、将来性のある「USB Type-C規格」であると説明しています。
「Thunderbolt 4」とはコネクターの形状は「USB Type-C」と同じで、データ転送速度は「Thunderbolt 3」と同じですが、全体的な技術が引き上げられています。
映像通信に関しては「Thunderbolt 3」では1台だった4Kディスプレイが2台接続できる上、8K出力にも対応していて機能強化されています。またストレージのデータ転送速度は最大3000MBpsまで増加します。
Appleの広報担当者は、Apple独自開発のApple Siliconチップを搭載する今後の「Mac」でも「Thunderbolt」を引き続きサポートすることを表明しています。
Appleの広報担当者によると、10年以上前から、Appleは「Intel」とThunderboltシリーズの共同設計と共同開発を行い協力してきたとし、今現在全てのMacに搭載され、ユーザーは大いにそのスピードと柔軟性を体感してるとしました。
そして今後について、AppleはCPUが変わっても接続規格については「Intel」と協調していくとし、Apple Silicon搭載MacでThunderboltをサポートしていくことを明らかにしました。
これまで、Apple Siliconを搭載した次期Macでは「Thunderbolt」ポートがなくなる可能性について様々な憶測がされていました。
海外テックメディア「The Verge」は「AppleがIntelと共同でオリジナルのThunderbolt規格を開発したことを考えてみれば、Appleが引き続きThunderboltをサポートするという決定は当然のことだろう。」という見解を示しています。