Windows 10搭載のパソコンで音声通話をする際、パソコンのマイクの声が小さくて聞こえない、音が割れて聞きづらいということはないでしょうか。マイクブーストで問題を修正できます。Windows 10のマイクブーストで音量と感度を上げる方法を紹介します。
SkypeやZoomなどで音声通話やビデオ通話をする機会が多くなりましたが、音声通話をしていて通話相手からマイクの声が小さいといわれたり、マイクの音量を上げたら音が割れて聞きにくいといわれたりしたことはないでしょうか。
あるいはWindows 10搭載のパソコンにマイクを接続し、自分の声を録音しようとしたらマイクの音量に問題があり、上手く録音できなかったことはないでしょうか。これら2つの異なるケースで問題なのはマイクそのものではありません。
マイクが故障していることが問題なのではなく、マイクの感度が正しく設定されていないことが問題です。Windows 10搭載のパソコンには、マイクの入力感度を調整する機能が付いています。マイクブーストと呼ばれる機能です。
マイクを適度な音量に設定する面で大切なことは、音量と感度の関係を理解することです。通常マイクに入った音は電気信号に変換され、その後オーディオインターフェイスで増幅され、パソコンなどのデバイスに送られます。
パソコンにはオーディオインターフェイスが付いていないので、変換された電気信号を増幅して音量を上げることはできません。しかしパソコンにはオーディオインターフェイスのように、変換された電気信号を増幅する機能が付いています。それがマイクブーストです。
Windows 10搭載のパソコンにあるマイクブーストとは、パソコンに内蔵されているマイク、またはパソコンに接続されている外付けマイクの入力感度を増幅する機能のことです。
マイクの感度とは、マイクが音を電気信号に変換する際の度合いのことをいいますが、マイクの感度を上げると大きな音に変換できます。同じ音を収録する際、マイクの感度が高い方が大きな音として収録できます。
マイクの感度は一定の音の大きさを受けたとき、どれだけの電気的な信号を出力するかで表示します。一定の音の大きさは「大気圧の変動の大きさ」で表します。
具体的には1パスカルの気圧変動で得られる電気的な信号の大きさ1Vを基準とし、デシベル(dB)で表します。Windows 10のマイクブーストは+10db~30dbの変換幅があります。
マイクの音量や音質が最も重要なのは、マイクを使って自分の声を録音するときです。音声通話とは違い、レコーダーで録音をすると、音量の小ささや音の割れなどが録音コンテンツに残ってしまうため、誰かに聞かせることができなくなります。
Windows 10のマイクブーストを使ってマイクの感度を上げれば、音の割れを起こすことなく音量を上げられるので、パソコンのマイクで録音するのに最適です。
Windows 10のマイクブーストは、マイクの感度を上げて音量をアップさせる便利な機能ですが、使用に関して注意すべきことがあります。
マイクブーストを調整して音量を上げると、パソコン周辺の音をより多く拾ってしまうため、ノイズやハウリングの問題が起きやすくなります。それでWindows 10のマイクブーストを使うときは、ノイズやハウリングが起きない程度に調整しましょう。
Windows 10のマイクブーストがどこにあるか、ということですが、Windows 10の「コントロールパネル」の中の「サウンド」にアクセスすれば見つけられます。この記事の中で設定方法を説明するので、マイクブーストがどこにあるかがすぐに分かるはずです。
ここまで、音量と感度の関係性やマイクブースト機能の基本情報について紹介しました。ここからはマイクブーストの設定方法を紹介します。マイクブーストを表示させる方法は2つあるので、順番に操作方法を紹介していきます。
マイクブーストを表示させる最初の方法は、「サウンド」アイコンから表示させる方法です。Windowsのデスクトップ画面の右下にメニューアイコンが表示されていますが、その中に「メガホン」で表示された「サウンド」アイコンがあるので選択し右クリックしましょう。
プルダウンメニューが表示されるので、表示されている項目の中から「サウンド」を選択しクリックしてください。
「コントロールパネル」の「サウンド」画面が立ち上がります。画面の上メニューの中にある「録音」を選択しクリックしましょう。パソコンに内蔵されているマイク、あるいはパソコンに接続されている外付けマイクが表示されているので選択し右クリックしてください。
プルダウンメニューが表示されるので、「プロパティ」を選択しクリックしましょう。
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