auが次世代移動通信「5G」のサービスを2020年3月に開始します。また「5G」に対応した端末を2020年3月末までに販売することを発表しました。auが2020年3月にサービス開始を行う「5G」のサービス開始の内容についてご紹介していきます。
KDDIの高橋誠社長が新中期経営計画に関する会見を行い、次世代移動通信「5G」に対応した端末を2020年3月末までに販売、サービス開始することを公表しました。
KDDIでは、今後の予定として、5Gの商用サービスについても2020年3月に開始するとしています。
4月には総務省によるNTTドコモ、KDDI・沖縄セルラー、ソフトバンク、楽天モバイルへの5G向け周波数帯の割当が決定しています。
KDDIは、先般、5G周波数の割り当てにより5G向けに28GHz帯(400MHz幅)x 1枠、および3.7GHz帯(100MHz幅)x 2枠の計600MHz幅を取得しています。
5Gのサービス提供が開始されると、今までより大幅に高い28GHz帯を使うことによって高速・大容量化が実現することとなります。
KDDIでは、今後5年間の間に4600億円を投じ5Gの全国基盤展開率を93.2%に高めていく方針としています。
KDDIの高橋社長は5Gのサービス開始に向けたコメントを発表し、「5Gで世界的に使われる周波数帯を取得できたことにより、ネットワーク開発や端末調達コストにメリットがある」と今後の5Gについて幅広く取り組んでいく姿勢を示しました。
また、KDDIでは、他の通信事業者との設備共用やネットワークの仮想化などによりコスト削減も図る方針としています。
KDDIでは、5Gを先行体験できるプレサービスを9月から提供を開始し、2020年3月には次世代移動通信「5G」に対応した端末を2020年3月末までに販売するとしています。
KDDIでは4月に設立した30億円規模の「地方創生ファンド」を設立しました。30億円規模の「地方創生ファンド」では、地方のベンチャー企業とともに、5Gを活用したDX推進を通じ5Gサービスに貢献することを目的としています。
KDDIは「地方創成ファンド」も活用し、ベンチャー企業の5G活用を推進するとしています。
KDDIが今後展開を予定している5Gの周波数では、高速・大容量・低遅延といった5Gの特徴を活かし、VRやAR、自由視点映像技術を用いたサービスがリアルタイムで提供されるようになります。
5Gを活用したサービスの例としては、スポーツ観戦では、さまざまなカメラアングルからの視点が楽しむことができるようになります。スポーツ観戦の際に選手情報などを表示しながら観戦ができるようになります。
KDDIが展開を予定しているこれらのサービスについては、現在、さまざまなパートナーとともに実験中です。この技術は、今後はスポーツ以外の分野にも展開していく方針としています。
なお、KDDIでは当初の5Gのエリア展開は4Gと組み合わせた「ノンスタンドアロン方式」となるとしています。
今後の展開として、5G単独でエリアを構築し、より5Gの特徴を活かせる「スタンドアロン方式」のサービス開始は2022年3月期以降となる模様となっています。