IPアドレスの「サブネットマスク(subnet mask)」とは何か解説!

IPアドレスやサブネットマスクといった言葉を聞いたことはありますか?IT用語で、インターネットで通信するための住所のようなものです。この記事では、IPアドレスの「サブネットマスク(subnet mask)」とは何かについて解説します。

目次

  1. 1IPアドレスのサブネットマスク(subnet mask)とは?
  2. どのネットワークか/どのコンピューターかを示す情報
  3. 2IPアドレスのサブネットマスク(subnet mask)の見方
  4. 2進法で表す
  5. 1の部分がネットワーク部
  6. 0の部分がホスト部
  7. 3IPアドレスのサブネットマスク(subnet mask)の表記方法
  8. IPアドレスをサブネットマスクを分けて表記
  9. CIDR表記
  10. 4IPアドレスのサブネットマスク(subnet mask)のよく使われるパターン
  11. クラスA/Bをサブネット化する
  12. 5IPアドレスのサブネットマスク(subnet mask)を設定するとどうなるか
  13. サブネットに区切って通信範囲を制限できる
  14. 接続台数を制限できる
  15. 6IPアドレスのサブネットマスク(subnet mask)の管理
  16. グローバルIPアドレスとは
  17. プライベートIPアドレスとは
  18. グローバルIPアドレスのサブネットマスクの管理
  19. プライベートIPアドレスのサブネットマスクの管理
  20. 自分のIPアドレスはどうなっている?
  21. 合わせて読みたい!回線に関する記事一覧

IPアドレスのサブネットマスク(subnet mask)とは?

IPアドレスのサブネットマスクとはなんでしょうか?

まず、サブネットマスクの説明の前に、サブネットマスクを説明するためには欠かせない「IPアドレス」について解説します。

IPアドレスとはパソコンやサーバなど、TCP/IPで通信する機器を識別するためのアドレスのことを言います。

私達の現実世界で、住所に郵便物を配達されるように、ネットワークの世界でも特定の機器のIPアドレスにデータを届けます。

現在の主流であるIPv4においては、IPアドレスは32ビットの正整数値で以下のように表されます。

10101100000001010010001000001011

ですが、このままでは人間にはわかりづらいので、 8ビットずつ4組に分け、その境目にドットを入れた10進数で表記します。この表記方法を「ドット・デシマル・ノーテーション」といいます。
 

元の形 10101100000001010010001000001011
ドットで8ビットずつに分ける 10101100.00000101.00100010.00001011
10進数表記にする 172.20.1.1

どのネットワークか/どのコンピューターかを示す情報

では、サブネットマスクとは一体何なのかというと、サブネットマスクとは、前述したIPアドレスのどの部分がネットワーク部で、どの部分がホスト部かを示す情報のことを言います。

まず「サブネット」とは「1つの大きなネットワークを、小さなネットワークの集合体に分割した、それぞれの小さなネットワーク」を意味します。サブネットマスクのマスクは「覆う、かばう」という意味です。

IPアドレスには「どのネットワークの、どのコンピューターである」という情報が書いてあります。

その「どのネットワーク」が書いてある部分を「ネットワーク部」と呼び、「どのコンピューターである」が書いてある部分を「ホスト部」と呼びます。

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IPアドレスのサブネットマスク(subnet mask)の見方

前述の通り、IPアドレスには「どのネットワーク」という情報(ネットワーク部)と「どのコンピューターである」という情報(ホスト部)が書いてあります。

それでは、IPアドレスのどこからどこまでがネットワーク部を示す情報で、どこからどこまでがホスト部を示す情報なのでしょうか?

それを示すのが「サブネットマスク」なのです。

ようやくサブネットマスクの話になりますが、サブネットマスクを見れば「IPアドレスのここからここまでがネットワーク部(どのネットワークである)で、ここからここまでがホスト部(どのコンピュータである)ということが分かります。

ただし、サブネットマスクで見分けるには、10進法ではなく2進法に変えて見る必要があります。

2進法は0と1だけで表される書き方です。2進法によって分けられたサブネットマスクその0と1の部分を見ることにより、見分けることが可能になります。

サブネットマスクの書式はIPアドレスと同様です。例:)255.255.255.0

このサブネットマスク「255.255.255.0」は10進数で書かれていますが、これを2進法にしてみましょう。

サブネットマスク「255.255.255.0」を2進法に直すと「11111111.11111111.11111111.00000000」になります。

そうすると、2進法で表したサブネットマスクの「1」が並んでいる部分と「0」が並んでいる部分があるのがパッと見でわかると思います。

このサブネットマスクの中の「1」が並んでいる部分がネットワーク部(どのネットワークである)を表しており、「0」が並んでいる部分がホスト部(どのコンピューターである)を表しています。

2進法で表す

例えば「192.168.0.2」というIPアドレスがあったとして、このIPアドレスを2進法に直すと「11000000.10101000.00000000.00000010」になります。

この2進法の1が続いている部分と0が続いている部分でネットワーク部とホスト部を見分けることが出来ます。

1の部分がネットワーク部

2進法で表したサブネットマスクの「1」になっている部分と対応するところが、IPアドレスのネットワーク部(どのネットワークである)を示す情報になります。

その為、例に挙げたIPアドレス「192.168.0.2」の場合は「11000000.10101000.00000000.00000010」のうちの「11000000.10101000.00000000」の部分がネットワーク部を示す情報になります。
 

0の部分がホスト部

残りの分である、サブネットマスクの「0」の部分に対応するところが、IPアドレスのホスト部(どのコンピューターである)を示す部分です。

なので、例に挙げたIPアドレス「192.168.0.2」の場合は「00000010」の部分がホスト部を示す情報になります。

要するに、サブネットマスクが「255.255.255.0」の場合、IPアドレスの「192.168.0.2」は「11000000.10101000.00000000ネットワークの00000010コンピューターである」ということを示す情報になります。

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IPアドレスのサブネットマスク(subnet mask)の表記方法

現在、サブネットマスクを表すには2つの表記方法が存在します。

それでは、172.20.100.52の上位26ビットがネットワークアドレスの場合を例にしてサブネットマスクの表し方を解説したいと思います。

IPアドレスをサブネットマスクを分けて表記

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この記事のライター
塩田

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