韓国サムスン電子の第2四半期となる4-6月の利益は前年同期比で半減したと報告されています。サムスンの営業利益が前年同期比で半減となった原因について、韓国のアナリストは半導体やスマートフォン需要の不振が大きく影響しているといわれています。
韓国サムスン電子の第2四半期となる4-6月の利益は前年同期比で半減したと報告されています。
韓国のアナリストによると、韓国サムスン電子の第2四半期となる4-6月の利益は前年同期比で半減した要因について、主力の半導体の価格が下落したことが影響しているとのことです。
さらに、韓国サムスン電子は、米中貿易摩擦の影響を受け、通信信機器大手の華為技術(ファーウェイ)など輸出先企業への需要販売が減少してきたことが利益半減の報告の要因だとされています。
韓国サムスン電子の半導体は韓国の輸出の約2割を占めており、サムスン電子の韓国経済における存在感は絶大な影響力を持っているとされています。
サムスンの半導体メモリーについては、以前より変わらずコンピューターやスマートフォンなどあらゆる製品のバロメーターとなっており、米国のトランプ政権が5月に対中追加関税を発動したことにより、最も大きな打撃を受けている理由の一つとなっています。
日本政府は、半導体をめぐって4日に製造に必要な一部素材の韓国向けの輸出規制の強化を行いました。
韓国企業の半導体素材への日本への依存度は高くなっており、韓国メディアは、韓国経済とサムスン電子の行方に不透明感が増しているとの報道を、連日繰り返している状況となっています。
韓国サムスン電子の第2四半期となる4-6月の営業利益は、前年同期比で56%減の約6兆5000億ウォン(約6000億円)と、市場予想よりも小幅な減少となっています。
韓国サムスン電子では、顧客1社からの一時的収入が増収に寄与したとされていますが、その詳細な理由については報告されていません。
韓国のアナリストによると、顧客1社からの一時的収入について8億ドル(約860億円)余りに上った可能性があると推定しています。
今回の韓国サムスン電子の発表では純利益や部門別業績の数字は提供しておらず、最終的な決算は月内に報告するとしています。
韓国サムスン電子の第2四半期となる4-6月の営業利益が半減した理由について具体的な説明を行っていません。
米Bloombergでは、この営業利益が半減した理由について、スマートフォン用ディスプレイや半導体チップ並びにスマートフォン最大のメーカーの1つであるサムスン電子が、世界的な需要の停滞に直面していると指摘しています。
米政府による中国ファーウェイへの事実上の禁輸措置については、サムスン電子に恩恵をもたらすとの憶測もされていましたが、米政府による中国ファーウェイへの事実上の禁輸措置については、すでに制裁が緩和されることが発表されています。
サムスン電子は、現在、オーストラリアではGalaxyスマホ広告で虚偽の表現があったとして訴訟を起こされている状況です。
また、フランス・パリ地方裁判所にも労働者に対する人権侵害の疑いでサムスン電子フランス法人が予備起訴されています。
サムスン電子は、このように様々な方面からの逆風が吹く中で、サムスン電子がどのように巻き返しを図っていくのか、動向が注目されています。