開発環境の構築などでWindowsを使う際に環境変数を変更する場面は多くあるのではないでしょうか?本記事ではWindows10において環境変数を設定・編集する方法を解説します。Windowsで環境変数の設定・編集にお困りの方は必見です。
まずはじめに、Windows10でデフォルトで設定されている環境変数のデフォルト値をご紹介します。また、このデフォルト値や設定されている環境変数の値はコマンドプロンプト・Shellスクリプト・各種ツールで確認可能です。
本記事では、コントロールパネル、コマンドプロンプト、Shellスクリプト、ツールで確認する方法を紹介しております。
Windows10ではコントロールパネルやShellスクリプトの開き方がWindows7などと比べて変更されている部分がありますのでご注意ください。
Windowsでデフォルトで設定されているユーザ環境変数は4種類です。どちらもユーザごとの一時ディレクトリ(Tempディレクトリ)が指定されています。場合によってはPathとOneDrive(Windows10の場合)の環境変数はない場合もあります。
環境変数 | 設定値 |
Path | %USERPROFILE%\AppData\Local\Microsoft\WindowsApps |
TEMP | %USERPROFILE%\AppData\Local\Temp |
TMP | %USERPROFILE%\AppData\Local\Temp |
OneDrive | %USERPROFILE%\OneDrive |
Windowsでデフォルトで設定されているシステム環境変数は14種類あります。一部環境変数のデフォルト設置値については、Windows OSのビット数やCPUの種類によって異なります。
環境変数 | 設定値 |
ComSpec | %SystemRoot%\system32\cmd.exe |
NUMBER_OF_PROCESSORS | 論理プロセッサ数(スレッド数) |
OS | Windows_NT |
Path | %SystemRoot%\system32; %SystemRoot%; %SystemRoot%\System32\Wbem; %SYSTEMROOT%\System32\WindowsPowerShell\v1.0\ |
PathEXT | .COM;.EXE;.BAT;.CMD;.VBS;.VBE;.JS;.JSE;.WSF;.WSH;.MSC |
PROCESSOR_ARCHITECTURE | x86 or AMD64 (OSが32bitか64bitにより異なる) |
PROCESSOR_IDENTIFIER | CPUの種類による |
PROCESSOR_LEVEL | CPUの種類による |
PROCESSOR_REVISION | CPUの種類による |
PSModulePath | %ProgramFiles%\WindowsPowerShell\Modules; %SystemRoot%\system32\WindowsPowerShell\v1.0\Modules |
TEMP | %SystemRoot%\TEMP |
TMP | %SystemRoot%\TEMP |
USERNAME | SYSTEM |
windir | %SystemRoot% |
Windowsで現在設定されている環境変数の確認方法をご紹介します。メジャーな確認方法としてはコントロールパネルから確認する方法とコマンドプロンプトで確認方法です。
今回はその2つの方法に加えてスクリプトで確認方法とRapid Environment Editorというツールを使って確認方法をご紹介します。
Windows10ではコントロールパネルをスタートメニューから開きます。スタートボタンを押してください。
スタートメニューのコントロールパネルを選択してください。
コントロールパネルのシステムとセキュリティを選択してください。
コントロールパネルのシステムを選択してください。
コントロールパネルのシステムと詳細設定を選択してください。
システムの詳細設定の環境変数を選択してください。
現在設定されている環境変数の一覧が表示されます。
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