Windows7では、シャドウコピーという自動的にバックアップする機能があります。Windows7でのシャドウコピーのタイミングの設定や変更方法、システムの保護と画面の構成、システム設定とファイルの以前のバージョンを復元する方法などを詳しく解説していきます。
シャドウコピーは、一定のタイミングでファイルなどのデータのバックアップを作成する機能です。シャドウコピーで複製されたデータは、簡単な操作で復元することが可能です。
Windows7でのシャドウコピーの設定やバックアップのタイミングの変更、システム設定とファイルの以前のバージョンを復元する方法などを紹介していきます。
シャドウコピーで作成されるバックアップは、特定のタイミングで自動生成され、いつでも作成されたバックアップの状態に復元することが可能です。
たとえば、「間違えて保存をしてしまった」、「うっかりとデータを消してしまった」という場合にとても有効な機能となっています。
シャドウコピーは正式には「ボリューム シャドウコピー サービス(VSS)」と言われます。写真のようにある時点の状態を保持していることから、別名ではスナップショットと呼称されることもあります。
パソコン内の様々なデータのバックアップを作成するMicrosoftのサービスで、 Windows7から追加された機能です。
また、シャドウコピーはその都度全てのデータを上書きするのではなく、以前にシャドウコピーした内容との差分を複製する仕組みとなっています。通常時はシャドウコピーのサービスは停止していて、必要に応じて呼び出され、シャドウコピーを作成していきます。
シャドウコピーはWindows7から追加された機能です。シャドウコピーの機能は、 Windows8.1や Windows10にも搭載されていますが、操作方法などには違いがあります。
ここからは、Windows7での操作方法やシステム構成と設定の変更方法、通常のバックアップとの違いについて解説します。
シャドウコピーとバックアップは、ファイルやデータを復元できる点で同じですが、厳密にはいくつかの違いがあり、違いや設定を理解したうえで注意して使用する必要があります。
ここからはバックアップとの違いやシャドウコピーの注意点について、ご説明します。
シャドウコピーと通常のバックアップの違いをご説明します。バックアップとは、システムの異常や故障などハードの故障に備えて、使用するハードとは違う記憶装置などにデータを保存することを言います。
シャドウコピーは、同じパソコンのハードディスクドライブ上に複製を作成していきますが、シャドウコピー用のハードディスクの領域を超えてしまうと古いデータから自動的に消去されてしまいます。
また、通常のバックアップは対象ファイルのデータの全てを保管していきますが、シャドウコピーは変更があった差分だけ保存するという特徴があります。複数のバージョンの複製を作成する場合は、作成の時間やメモリの節約になります。
上記のように、シャドウコピーと通常のバックアップには様々な違いがありますが、ユーザーにとっては、古いデータが残るか(バックアップ)、消えてしまうか(シャドウコピー)を覚えておけば良いでしょう。
バックアップでは、事故または意識して消さない限り複製されたデータはいつでも復元可能となりますが、シャドウコピーは古いデータは自動的に消去されていくという違いがあります。
古いデータへの復元が必要な場合は、シャドウコピーとは別にバックアップを取るなどの対策をしないとデータが失われてしまいますので、大切なデータは別のメディアにバックアップをとるなどの対策を行う必要があります。
通常のバックアップとシャドウコピーの違いを理解したうえで、シャドウコピーの機能を有効に活用していきましょう。
ここからはWindows7でシャドウコピーの機能を有効にして、自動的にバックアップを取る設定方法を紹介していきます。大まかな手順は以下のとおりです。
Windows7でシャドウコピーの機能を有効にするにはどのようにすれば良いのでしょうか。ここからはその方法をご説明していきます。
まず始めに画面の左下にある「スタート」ボタン(ウィンドウズのマークのボタン)から、「コンピュータ」の位置にマウスを置いて右クリック→「プロパティ」を選択します。
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