GoogleはGoogleアシスタントとスマートホーム対応デバイス間で、移動しながら音楽や動画を持ち運べる「Stream Transfer」機能の提供開始を発表しました。この機能は音楽などを対応する別のデバイスに移動し、続きから再生が行えるというものです。
Googleは米現地時間10月8日、「Googleアシスタント」とスマートホームデバイス間で、色々な部屋を歩き回りながら音楽や動画を簡単に持ち運べる「Stream Transfer」機能の提供開始を発表しました。
この「Stream Transfer」では、「Google アシスタント」に音楽を別のスピーカーに移動させるように指示したり、 スピーカーグループが適切に設定されていれば、そのスピーカーとテレビへと移動させたりすることが可能です。
これまでも「Googleアシスタント」では複数のスピーカーをグループ化して、家の中において一斉に同じ音楽を再生することは可能でした。
しかし今回発表された新しい「Stream Transfer」はこれとは違い「Googleアシスタント」とスマートホームデバイス間で、あるデバイスで再生している音楽を別のデバイスに引き継がせるというものです。
つまり音楽を再生している端末に「OK Google、音楽を○○に移動して」などと言うことで転送可能というわけです。
この「○○」に入る言葉は、設定した部屋に1つしか対応デバイスがなければ「キッチン」や「リビング」などの部屋の名前で利用可能で、複数ある場合はデバイス名にします。
たとえば、キッチンのGoogle Home Miniで流している音楽を「OK Google、音楽をリビングのスピーカーに移動して」と言えば、その音楽の続きをリビングで再生することが可能です。
またスマートフォンの「YouTube Music」や「Spotify」アプリで音楽を再生中、キャストボタンでキャスト先を指定すると、続きが指定したデバイスで始めることも可能となっています。
「Stream Transfer」では音楽に限らず「Nest Hub」で見ているYouTube動画をテレビのChromecastに引き継がせるとことも可能です。また音声での操作だけではなく、スマートフォンのGoogle Homeアプリからの操作にも対応しています。
「OK Google、リビングのテレビで再生して」と言うことによって、動画の再生を引き継ぐことが可能というわけです。ただ動画をディスプレイの付いていないデバイスに転送するよう頼むと断られるようになっています。
現在対応するのは、Google HomeあるいはNestシリーズのスマートスピーカーとスマートディスプレイとChromecastのみですが、数ヶ月中にはサードパーティー製スマートディスプレイとAndroid TVも対応する見込みとされています。
最近はGoogle HomeやHome Mini、Nest HubなどGoogleアシスタント対応デバイスが家の中に増えてきた人も多いと思いますが、「Stream Transfer」機能があればそのような人たちがさらに便利になる可能性は高いでしょう。