「Steam」ベータ版において、ローカルマルチプレイゲームをオンラインで利用できる「Remote Play Together」機能を追加しました。この新機能によって、ローカルマルチゲームを「Steam」を介してオンラインでプレイが可能となります。
Valveは、ゲーム配信プラットフォーム「Steam」の新機能「Remote Play Together」のベータ版テストを開始しました。
「Remote Play Together」は、オンラインではない多人数プレイ、いわゆるローカルマルチゲームを「Steam」を介してオンラインプレイできるものです。
この新機能の追加によって本来オンラインマルチプレイに対応していないゲームに、フレンドを招待してオンラインで遊ぶことが可能となります。
この新機能は、外出先からでも自宅のPCに接続してプレイできる「Steam Remote Play」のストリーミング技術を利用していて、最大4人のプレイヤーが1台のPCに接続可能で離れた場所からでもローカルマルチプレイゲームを一緒に遊べます。
ゲーム本体が必要なのはホストのみとなっていて、リモートプレイなので、Windows、Mac、Linuxのプラットフォームに関係なくプレイできます。
ただ、ユーザーが独自に登録した非「Steam」のゲームなど、「Steam」ストア側でローカルマルチへの対応が設定されていないゲームでは機能は利用不可となっています。
またコントローラーの対応には「Steam」のコントローラー設定機能を使用するため、同設定の有効化で不具合が発生するゲームや、「Steam」オーバーレイ未対応ゲームでも利用は不可能とされています。
しかし手軽に、かつセキュリティへの影響が低い形で、「ローカルマルチ」タイトルのオンラインプレイが可能になる魅力的な機能です。
オンラインのマルチプレイヤーゲームが主流になってきてはいますが、実際まだローカルマルチプレイに限られたタイトルも多いので、友達と気軽に遊びたいという場合には重宝しそうな機能と言えます。
ローカルマルチプレイゲームとは、1台の端末やゲームに複数のコントローラーを接続して、ソファーなどに座りながら、複数の人と同じ空間でプレイするゲームです。新機能の「Remote Play Together」の追加によって、これをオンラインで実現可能となります。
利用方法は簡単で、ストアページに「Remote Play Together」の記載のある対応ゲームにおいて、ゲーム起動中、「Steam」オーバーレイなどからフレンドをクリックし「Remote Playに招待する」コマンドを選択するだけです。
招待を受けたプレイヤーは通常の「Steam」を介したオンラインマルチの招待と同様のウィンドウが開くので、「ゲームをプレイ」を選びます。
一旦接続した後は、各プレイヤーに許可する入力方法の選択や、ゲーム音量の設定、ボイスチャットの音量設定や、キックなども可能です。まだベータ版であるため不具合が発生する可能性もあります。
しかしValveは様々なハードウェアでのネットワークの安定性と互換性を改善し、現在は最大4人に限定されていますが、さらに多くのプレイヤーとの同時プレイも実現したいとしています。