気象庁は報道発表を装った迷惑メールが出回っていると注意喚起しています。気象庁からの迷惑メールとは「地震や津波の早期警報を受信できる」とし偽アプリのダウンロードを促してくるという内容のものです。不審なメールから偽アプリをダウンロードしないように注意しましょう。
2019年11月6日、気象庁は報道発表を装った迷惑メールが確認されたとして注意を呼びかけています。気象庁からの迷惑メールとは「地震や津波の早期警報を受信できる」と称して偽のWindowsアプリのダウンロードを促してくるという内容のものです。
気象庁はこのようなメールを不特定多数に発信しておらず、また実際にWindowsアプリの配布も行っていないとのことです。不審なメールを受信した場合は、文中のリンクにアクセスしないように用心しなければなりません。
気象庁の発表によると、気象庁の報道発表を装った内容で迷惑メールが届いたという情報提供があったと言います。メールの文中には偽のWindowsアプリのダウンロードを促す記述があり、文中のリンクには決してアクセスしないように注意を呼びかけています。
この迷惑メールを通じて金銭的被害が生じた場合は、すみやかに最寄りの警察署に被害届を出すようにとしています。
気象庁やTwitterに投稿されている内容によると、送信元は「気象庁 (tanaka@js-corp.net)」となっていて、送信元アドレスに使われているドメインjs-corp.netは水産加工品などを小売りしている企業で使用されているドメインです。
Twitterに投稿されている画像を見る限り、アドレスの詐称が行われているわけではなく、実際に不審メール送信の踏み台にされている可能性があるとしています。
メールの内容は「気象庁は、津波と地震の早期警報モバイルアプリケーションを開発しました。地震活動の開始後、数秒以内に携帯電話またはパソコンに通知と音声信号が自動的に届きます。」
「携帯電話またはPCで「地震早期警告」を受信するには、公式のJMAウェブサイトからアプリケーションをインストールする必要があります。」としていて、偽のWindowsアプリをダウンロードさせると思わせるリンクを貼っています。
実際にリンクにアクセスするとスクリプトファイルが動作したようなロシア語表記の画面が表示されます。jma.phpというPHPファイルが設置されていて、このサイトも侵害されている可能性があるため決してアクセスしないように注意しましょう。
また2019年9月24日には、気象庁は「緊急地震速報」を装った迷惑メールが届いたという情報が寄せられたことを発表しています。
こちらは震度5弱以上の揺れが予想される場合に出される緊急地震速報を装うメールで、出会い系サイトなどに誘導するURLが添付されています。
気象庁が発表する緊急地震速報にはリンク先の記載は無く、通常のメールとは異なり専用の報知音で知らせています。知らないアカウントで投稿された緊急地震速報を装ったSNSの投稿についても、記載されているリンク先にアクセスしないよう呼びかけています。