【Windows 10 May 2020 Update】不具合を調査中！

Microsoftは米現地時間時間5月27日、Windows 10の大型アップデート「Windows 10 May 2020 Update」（バージョン2004）の提供を開始しましたが、すでにいくつかの不具合が報告されていて更新には注意が必要です。

Microsoftでは「Windows 10 May 2020 Update」のリリース情報ページに明らかとなっている問題を掲載していて、現時点では問題は10件で全て調査中（Investigating）となっています。

Microsoftはこれらの問題が解決されるまで更新アシスタントやメディア作成ツールを利用して手動アップデートを行わないように注意喚起していて、修正パッチが提供されるまで更新しないように呼びかけています。

「Windows 10 May 2020 Update」とは、2019年11月に配信された「November 2019 Update」に続く半期に一度の大型アップデートです。

「May 2020 Update」では、Cortanaアプリの独立化や「Windows Subsystem for Linux 2(WSL2)」のパフォーマンス向上、検索機能の強化など、大きな新機能を追加や更新は含まれていないとされていました。

Windows 10の使い勝手を向上させる改良がいくつか行なわれているだけなので、影響はなくスムーズに更新されると思われていました。

Microsoftが明らかにしている「May 2020 Update」の問題は10件で今現在調査中となっていますが、Microsoftの「Surface」シリーズにも影響するものがあるようです。では「May 2020 Update」の不具合について見ていきましょう。

まず複数のBluetoothデバイスに接続またはペアリングできない問題があり、「Realtek」のBluetooth無線ドライバを搭載するWindows 10デバイスで、一度に2台以上のBluetoothデバイスに接続、ペアリングできないという影響があります。

次に「Conexant ISST」オーディオドライバーを搭載したデバイスで「Windows 10 バージョン2004」の更新中や更新後にエラーや問題が発生するという不具合があるようです。

また「Conexant」や「Synaptics」のオーディオドライバーを搭載したデバイスにおいて、ブルースクリーンエラーで停止することがある問題も挙げられています。

そして一部アプリにおいてIMEで漢字/ひらがなモードが切り替わらないという不具合もあるようです。これは一部言語のIMEと特定アプリの組み合わせで問題が発生する可能性もあるとされています。

次に、Intel製内蔵GPUを搭載したデバイスで可変リフレッシュレート（VRR）が有効にならない不具合があり、これは特に「DirectX 9」ゲームでは動作しないとされています。

Thunderboltドックを使用しているデバイスでドックのプラグインやアンプラグを行うと、ブルースクリーンエラーで停止することがあるとしています。

そしてMicrosoftの「Surface Pro 7」および「Surface Laptop 3」でも「May 2020 Update」インストール後にエラーや予期せぬシャットダウンが起きています。

これは「Always On」「Always Connected」対応ネットワークアダプターを複数搭載した「Surface」シリーズの一部のデバイスで発生しているようです。

さらに「GameInput Redistributable」を使用する一部のアプリやゲームで、マウス入力が行えない問題も報告されています。

「aksfridge.sys」「aksdf.sys」を使用するアプリやドライバーでも「May 2020 Update」のインストールが行えなかったり、 アップデート後に起動できなかったりする問題もあります。

またNVIDIAのディスプレイアダプターのドライバーで、バージョンが358.00以下の場合は、ブルースクリーンエラーで停止したりするなどの不具合があるようです。

今回の「May 2020 Update」のアップデートは様々な影響を及ぼすため、アップデートを行わないよう注意しましょう。