2021年02月10日更新
【Windows10】メモリ使用量を減らす/メモリ使用率を下げる方法を解説!
Windows10を利用していてパソコンの動作が重い/おかしいとき、メモリの使用量が多いことが大半で、メモリ使用率を減らす方法を知りたい人も多いでしょう。Windows10のメモリ使用量を減らす方法について解説していきます。
目次
【Windows10】メモリ使用量を減らす/メモリ使用率を下げる方法
Windows10で文書を作成したり、インターネットを見たりと使い方は人それぞれ異なると思いますが、そんな中、PCの動作が重い/おかしいと感じることもあるかと思います。
メモリ使用量の確認方法
Windows10でPCの動作が重い/おかしいと感じる場合、メモリの使用量が多い/メモリ使用率が上がっている事が多いです。
タスクマネージャーで確認
Windows10のメモリ使用量/使用率はタスクマネージャーから確認します。Shift+Ctrl+Escキーのショートカットで簡単に開くことができます。
タスクマネージャー右側に「CPU」「メモリ」「ディスク」「ネットワーク」…と項目があります。Windows10PCの動作が重い/おかしいと感じる場合、ここの「メモリ」の使用量/使用率が100%近い高いものになっていることが多いです。
メモリ使用量の目安
メモリ使用量の目安ですが、基本的には50%以下で安定している状態が理想の目安とされています。
なお、この50%以下というのはアプリケーションを開いていない状態の場合で、普段の利用であれば高くても60%程度になっている状態が安定的な動作ができる目安になります。
メモリの使用量/使用率が常時70~80%、頻繁に90%以上になるような場合は使用量/使用率が高い状態を示します。
別のアプリケーションを起動した際に動作が重くなりやすいため、使用量の目安を念頭に置いてメモリ使用量/使用率がおかしいのか/高いのかということを判断してみましょう。
メモリ使用量がおかしい/高いときの対処法
さて、Windows10のメモリ使用量がおかしい/高い場合、メモリ使用量を減らす/下げることが対処法となります。
前述したメモリ使用量の目安と比較して、Windows10の動作が明らかに思いと感じるのであればメモリ使用量がおかしい/高い状態と言えますので、減らす措置が必要です。
メモリ使用量を減らす/使用率を下げる方法
ではWindows10のメモリ使用量を減らす/メモリ使用率を下げる場合どのような方法を利用するのかについて確認していきましょう。
使用していないアプリケーションの終了
基本的に、メモリはアプリケーションを開いているだけの状態でも使用率が高い状態になる原因になりえます。
使用していないアプリケーションを終了させることでWindows10のメモリ使用量を減らす/使用率を下げることが可能です。
なお、Google ChromeやFirefoxなどのブラウザで複数のタブを開いていると、それだけでメモリ使用量が上がってしまいます。
目安となる使用量を超える原因はブラウザであることがほとんどであり、タブが5~6個だと場合によっては動きが重くなることも多いですので、使用するタブを減らすだけでもメモリ使用量を減らす/使用率を下げる事が可能です。
スタートアップアプリの無効化/削除
Windows10PC起動時、普段使っていないアプリでもバックグラウンドで常駐するアプリが起動する設定になっていることがあります。
バックグラウンドで動いているためにタスクマネージャーで確認した際メモリの使用量が高い事が多いため、スタートアップで起動するスタートアップアプリの中で不要なものの無効化や削除をおこないましょう。
タスクマネージャー上で「スタートアップ」タブをクリックしてください。
表示されたアプリケーション一覧の中で、「有効」になっているものを「無効にする」で無効化してください。これだけでもメモリの使用量が減る可能性が高いです。
なお、スタートアップに使用していないアプリがあり、今後も使う予定がないのであればアンインストールしてしまうのも一つの方法です。メモリ使用率の節約の他、PCの容量節約にもなります。Windows10の設定を開きましょう。
「アプリ」をクリックしましょう。
左側のメニューから「アプリと機能」のままで、右側にある、スタートアップに登録されていた中で不要なアプリケーションをクリックしてください。
「アンインストール」を押せばアンインストールできます。再起動が求められる場合は実行すル必要がありますが、他のアプリもアンインストールしたい場合は後での再起動を選択して操作を続け、最後にWindows10の再起動をしましょう。
なお、個々のアプリ一覧にはWindows10の動作に関わっているものもあります。「Windows」や「Driver」という物がついているアプリケーションは無効化/削除は避けましょう。
削除していいものかどうか迷ったら手を付けないというのも回避策ではありますので、アンインストールは慎重におこなってください。
Windowsメモリ診断を実行
Windows10の物理メモリに何らかのエラーが生じているためにメモリ使用量/メモリ使用率が高い可能性があります。物理メモリに不具合がないかどうかはWindowsメモリ診断というツールでチェックしましょう。
メモリ診断は、スタートメニューから開きます。「Windows管理ツール」の「Windowsメモリ診断」をクリックして開きましょう。
「今すぐ再起動して問題の有無を確認する(推奨)」をクリックしてください。
パソコンが再起動すると、メモリ診断が開始されます。メモリ診断ツールは数分~十数分ほどで終了します。
デスクトップの画面が表示されると、メモリ診断ツールの結果が右下の通知欄に表示されます。上記のように「メモリエラーは検出されませんでした」という内容であれば問題はありません。
「コンピューターにメモリの問題があります」と表示された場合、メモリに何らかの不具合やエラーがあることになりますので、メモリの交換をおこなうことになります。
ウイルススキャン
メモリの動作がなんのアプリを開いているわけでもないのに常に重い場合、ウイルスなどによる常駐アプリの存在も疑われます。セキュリティソフトでウイルススキャンを実行しましょう。可能であればフルスキャンをおこなうことをおすすめします。
SysMainサービスを停止
Windows10で作業を迅速に行うことができるよう、常駐サービスとして「SysMain」というものが起動しています。メモリを消費した上でアプリケーションの起動を早くするものですが、この常駐サービスが動作を遅くする原因ということもあります。
なお、SysMain自体は従来のHDD向けの設計のため、SSD搭載のPCの場合にサービスを停止すると効果がある可能性があるものなので、従来のHDDの場合は有効のままにしておきましょう。
SysMainは「Windows管理ツール」内の「サービス」から停止させます。
サービス一覧からSysMainを探し、右クリックしてプロパティを開きます。
「停止」を押してSysMainを停止しましょう。また、スタートアップの種類を「無効」にして、問題ないかどうか確認してください。停止することで悪化した場合は再度「有効」にしましょう。
アニメーションや透明効果の設定変更
Windows10のスタートメニューやタスクバーの透明効果などもメモリの使用率の圧迫の原因になりやすいです。Windows10の設定で「簡単操作」をクリックしましょう。
ディスプレイ項目の下の方にある「Windowsにアニメーションを表示する」と「Windowsの表示に透明性を適用する」をオフにすればOKです。
仮想メモリを増やす
Windows10では物理メモリのほかに仮想メモリと呼ばれるものも利用できます。物理メモリで足りないのであれば仮想メモリを増やすというのも一つの方法です。
仮想メモリは物理メモリが不足してきたときにHDD上にメモリと同じ機能を利用できるようページファイルを作成することができるものです。
基本的に仮想メモリは自動設定されていますので、物理メモリが不足してきて仮想メモリも足りないと感じる場合、最適なサイズに手動で変更することもできますので参考にしてみてください。
デフラグを実行
あれこれデータが散らばっているデータを整理するためのデフラグを実行することで改善することもあります。デフラグは検索窓で「デフラグ」と入力してください。デフラグを選択し、整理したいフォルダを選択すれば実行されます。
それでもだめな場合は物理メモリの増設やパソコンの買い替えも
これらの対処法を利用してもタスクマネージャーで確認すると解せることができていないこともあります。その場合は物理メモリ自体が不足している可能性がありますので、物理メモリの増設、もしくはパソコン自体の買い替えを検討しましょう。
メモリ節約術
メモリの使用量を節約したい/下げるようにしたい場合の節約術についても、前述した対処法とも重複しますが簡単に触れておきます。
不要サービスの停止
使わないサービスがあるのであれば、停止しておくとその分メモリ使用量を節約することができます。
タスクマネージャーで確認して、使っていないのに使用率が高いものがあり、それがWindows10のシステムに大きく影響しないのであれば停止することで改善することもあります。
アニメーション設定の変更
Windows10のアニメーション設定は存外メモリ使用量を増やします。メモリ使用量を節約したい場合、アニメーション設定をオフにするだけでもメモリ使用率を節約できますので、オンにした場合とオフにした場合とで比較して見てください。
最後に
Windows10のメモリ使用量が多い場合の対処法を説明してきました。PCが重いと感じる人の助けになったのであれば幸いです。