マウスが勝手にダブルクリックになる原因は?設定や対処法を解説!
パソコンはマウスなしに利用できないため、利用したことがない人はほとんどいないかと思いますが、そのマウスのシングルクリックが勝手にダブルクリックになることがあります。マウスが勝手にダブルクリックになる原因とその対処法を解説していきます。
マウスが勝手にダブルクリックになる時の原因と対処法
パソコンで画面操作する時、ほとんどの人がマウスをダブルクリックしてアプリケーションなどを利用するのではないかと思います。
しかし、なぜかマウスをシングルクリックしたのにダブルクリックになってしまう、ということが起きることもあり、それに直面した際焦る人も多いのではないでしょうか。
マウスが勝手にダブルクリックになる時の原因
マウスのシングルクリックが勝手にダブルクリックになる原因にはいくつかあります。それぞれどれが該当するのか把握できるようであれば確認してみましょう。
マウスのOS側の設定が変更された
マウスの設定にはOS側からのものがありますが、その設定がシングルクリックをダブルクリックにするようになっている可能性があります。この場合はマウスのOS側の設定を確認する必要があります。
マウスに静電気などのトラブルが起きている
マウスも精密機械であることに変わりありません。静電気などが起きているとマウス側にトラブルが起きることが多く、動作も不安定になりがちです。この場合は静電気を放電することで解決する可能性があります。
マウスドライバーの異常/不具合
マウスそのものではなく、マウスをPCと繋いで使用するためのマウスドライバーに異常や不具合が生じている場合にもマウスのシングルクリックがダブクリックになりやすいです。この場合はマウスドライバーの異常や不具合を解消することで解決する可能性があります。
マウスの故障
なお、マウス自体がそもそも故障しているという場合もシングルクリックがダブルクリックになる要因でもあります。原因を解消したと思ったのに直らない、心当たりがないという場合はマウスの故障を疑ったほうが良いでしょう。
チャタリングという状態になっている
マウスの不具合として代表的なものの1つにチャタリングというものがあります。チャタリングとはボタンを押した際に起こる振動を原因とした接続部分に生じた不具合です。
この場合、ドラッグしたのにドラッグできていない、シングルクリックがダブルクリックになるなどの動作上の異常症状が出ます。
マウスが勝手にダブルクリックになってしまう時の対処法
ここからはマウスのシングルクリックが勝手にダブルクリックになってしまう場合の対処法の説明に移ります。
マウスの状態を確認
Windowsの場合、まずはマウスの設定の状態を確認してみましょう。コントロールパネルを開きましょう。
「デスクトップのカスタマイズ」をクリックします。
「エクスプローラーのオプション」部分の「シングルクリックまたはダブルクリックの設定」をクリックしましょう。
「クリック方法」の項目で「ポイントして選択し、シングルクリックで開く」になっている場合はシングルクリックでもダブルクリックと同じ挙動になっていますので「シングルクリックで選択し、ダブルクリックで開く」にしましょう。
もともと「シングルクリックで選択肢、ダブルクリックで開く」になっている場合は別の原因を探しましょう。
マウスの差し込みを抜き差ししてみる
マウスの接続不良が原因の可能性もあるため、有線のマウスを利用しているのであれば接続している端子を抜き差しして見ましょう。
コードレスマウスの場合で受信機を利用している場合、受信機を抜き差ししてみてください。Bluetooth接続している場合はBluetoothを一度オフにし、再度オンにしてみましょう。
抜き差ししても変わらない場合で、別のマウスを接続したらシングルクリックがダブルクリックになる現象が解決した場合、異常が起きていたマウスの方に原因があることになります。
マウスの右/左の設定を切り替え
マウスの右ボタン/左ボタンは左利きでも利用できるように左クリックの扱いを右側のボタンに変更することができます。この左右のボタンの切り替えをすることで解決する可能性があるためやってみましょう。
Windowsの場合、コントロールパネルで「ハードウェアとサウンド」をクリックします。
「デバイスとプリンター」にある「マウス」をクリックしてください。
「ボタンの構成」部分の「主と副のボタンを切り替える」にチェックを入れ、左右のボタンの役割を逆転させましょう(左利きでチェックが入っている人は逆に外しましょう)。
「OK」を押してから再度同じ作業で「主と副のボタンを切り替える」のチェックを外して(左利きで設定していた場合はチェックを入れて)、マウスの左右のボタンの動作設定を元に戻し、マウスの動作が改善したかどうか確認してみましょう。
マウスに溜まった静電気を放出
マウスを使い続けると、マウスの中に静電気が溜まってしまいます。これが原因でシングルクリックがダブルクリックになると考えられる場合の対処法は、マウスの中の静電気を放出するものです。
放電する際、マウスに電気が流れない状態にすることが必要となるため、有線マウスの場合はケーブルを外してください。ワイヤレスマウスの場合、電池を外しましょう。
放電の方法ですが、マウスの電力供給を切った上でマウスを何度かクリックしてください。電力供給がない状態でマウスのクリックをすることで静電気が放出されます。
ワイヤレスマウスだと静電気が原因でシングルクリックが勝手にダブルクリックになる不具合が起きることが多いため、簡単に確認できるため試して見る価値はあります。
マウスドライバーを再インストール
マウスドライバーのソフトウェア側の異常が動作の不具合の原因の可能性もあるため、マウスドライバーの再インストールをおこなってください。
Windowsの場合、WindowsマークキーとXキーを押して表示されたメニューから「デバイスマネージャー」を開いてください。
「マウスとそのほかのポインティングデバイス」をダブルクリックして展開します。
再インストールしたいマウスを選択して右クリックし「デバイスのアンインストール」をクリックしてください。パソコンを再起動することでマウスドライバーの再インストールが可能です。
ダブルクリックを制御するソフトを導入
マウス自体を長年使っていて経年劣化によるエラーなどでシングルクリックがダブルクリックになっているのであれば、経年劣化を理由としたチャタリングが起きている場合が多いです。
この場合静電気が原因ではないため、対処療法としてダブルクリックを制御するソフトを導入してみましょう。
下記リンク先からダウンロードできるマウスチャタリングキャンセラを利用すれば、2回のクリックを1回の扱いにして、チャタリングを無効化することが可能です。
マウスチャタリングキャンセラはインストール不要のスタンドアロンアプリなので、実行したい時にアプリケーションを立ち上げれば利用できます。タスクバーから起動することも可能です。
ただし、パソコンの起動と同時に自動起動するのはアプリの方で設定できません。スタートアップで起動したい場合、マウスチャタリングキャンセラのショートカットをスタートアップフォルダに入れることでパソコンの起動と同時に立ち上げることができます。
タスクバーにある「マウスチャタリングキャンセラ」のアイコンを右クリックして「設定」をクリックすればマウスの動作に対する設定も可能です。
ボタン監視設定の各ボタン横の数字を変更して、「クリックしてから離すまでの間隔が~ミリ秒以内」のときの動作を無効化できるため、チャタリングも防止できます。
なお、ここの設定をする場合、数値によってはチャタリングと判断されて通常のダブルクリックも無効になることがあります数値の上げすぎには注意しながら設定をしてください。
それでも動作が改善されない場合はマウスの買い替えも
ここまでで紹介した内容でもマウスの動作が安定しない場合、マウスの買い替えも視野に入れましょう。
マウスを購入したばかりなのにシングルクリックがダブルクリックになるなど、設定などに起因しない動作不良であれば、保証期間内の場合は修理に出すというのもありです。
長年同じマウスを利用しているような場合で経年劣化での動作不良からシングルクリックがダブルクリックになるのであれば、新しいマウスを購入するほうが良いでしょう。
最後に
マウスは長年の経年劣化や静電気、はたまたパソコン側の不具合など、様々な原因からシングルクリックが勝手にダブルクリックになることがあります。パソコンを利用する上で必要不可欠とも言えるため、それでは困る人も多いでしょう。
原因ごとに対処法は異なるものの、マウスの異常を解消する対処法を利用しても解決しない場合はマウスの故障の線が濃厚です。
チャタリングキャンセラなどのソフトでカバーはできるものの対処療法に変わりありませんので、新しいマウスへの買い替えなども含め検討しましょう。