2022年04月14日更新
iOS15のパブリックベータ版をインストールする方法【iPhone】
iPhoneでiOS15のパブリックベータ版をインストールして使ってみたい、と思う人もいるかと思います。iOS15のパブリックベータ版をiPhoneにインストールする場合のやり方や、パブリックベータ版の利用を辞める場合の削除方法を解説します。
目次
iOS15のパブリックベータ版をインストールする方法
iOS15などの新しいiOSがリリースされる前には、様々な人からそれを使ってもらって意見を募り修正すること目的としたベータ版が配信されています。開発の一助となる事ができるため、やってみたいという人もいるでしょう。
パブリックベータ版とは?
そんなiOS15にもパブリックベータ版というものがあります。開発者向けの有料サービス「iOS Developer Program」から利用できるiOS15のベータ版とは異なる、無料で利用可能な一般向けのベータ版です。
正式リリース版との違いは?
なお、iOS15の正式版はすでに正式リリースされていますが、正式リリース版とどう違うのかよくわからないという人もいるかと思いますので軽く触れておきます。
正式リリース版は不具合やバグなどを減らしたものです。パブリックベータ版は「ベータ版(β版)」ですので、正式リリース版と比べベータ版は動作が不安定です。
iPhoneのアプリやシステムの動作が正常でない、突然強制終了するなどということがありますので、もしiPhoneにiOS15のパブリックベータ版をインストールしたい場合は使っていないサブ機などを利用することをおすすめします。
iPhoneへiOS15のパブリックベータ版をインストールする方法
でばiPhoneにiOS15のパブリックベータ版をインストールする場合どのような手順でおこなっていくのか、そのやり方を説明します。
前提として、iOS15のパブリックベータ版のインストールはiOS15に対応している端末でのみ可能です。iOS15のパブリックベータ版のインストールに対応している端末は次のとおりです。
- iPhone 13
- iPhone 13 mini
- iPhone 13 Pro
- iPhone 13 Pro Max
- iPhone 12
- iPhone 12 mini
- iPhone 12 Pro
- iPhone 12 Pro Max
- iPhone 11
- iPhone 11 Pro
- iPhone 11 Pro Max
- iPhone XS
- iPhone XS Max
- iPhone XR
- iPhone X
- iPhone 8
- iPhone 8 Plus
- iPhone 7
- iPhone 7 Plus
- iPhone 6s
- iPhone 6s Plus
- iPhone SE (第2世代)
- iPod touch (第7世代)
ダウンロード/インストール手順
では、iOS15のパブリックベータ版のダウンロード/インストールのやり方について説明していきます。
まずは「Apple Beta Software Program」にアクセスしてください。
「登録」をタップして、Apple IDをApple Beta Software Programに登録してください。Apple IDでのサインインを実行します。
Apple Beta Software Programを利用する上での規約が表示されるため、内容を確認してください。
「承諾」をタップしましょう。
iOS15などのパブリックベータ版のインストールにあたって理解しておく内容や注意点などが記載されているため目を通しておいてください。
「お使いのiOSデバイスを登録」というリンクをタップしてください。
「iOS」の項目を選択します(基本的に最初から選択されていますので確認程度でOKです。
プロファイルのダウンロード画面になるため、「プロファイルをダウンロード」をタップしてください。
警告画面が表示されるため、「許可」をタップしましょう。
「プロファイルがダウンロード済み」と表示されれば、パブリックベータ版のプロファイルのダウンロードは完了となります。
次にプロファイルのインストールをおこないます。プロファイルのインストールをおこなう前に必ずバックアップを取っておきましょう。バックアップが完了したら、iPhoneの設定アプリを開きます。
「プロファイルがダウンロード済み」と表示されますのでタップしてください。場合によっては「iPhone設定の提案」が表示されます。
「iPhone設定の提案」が表示された場合は「プロファイルを表示」をタップしましょう。
プロファイルのインストール画面になりますので、「インストール」をタップして、プロファイルのインストールを実行してください。
パスコードの入力画面になるため、iPhoneのパスコードを入力してください。
使用許諾画面になるため、内容を確認して「インストール」をタップしましょう。
最終確認画面になるため、「インストール」をタップしてください。プロファイルのインストール後、再起動が必要だという表示があれば再起動をおこないましょう。これでベータ版のiOS15のインストールが完了します。
注意点
さて、iOS15のパブリックベータ版のインストールをおこなう場合、いくつか注意点があります。前述しているものもありますが、ここでも再度説明しておきます。
エラーで機能しない場合がある
iOS15のパブリックベータ版のインストールをした場合、エラーが起きてiPhoneのシステムそのものが機能しないなどということもあります。
メインで利用しているiPhoneでのパブリックベータ版のインストールは避け、サブ端末や過去に利用していたiPhoneなど今は使っていないものにインストールしてください。
AppleとのNDA(秘密保持契約)が含まれる
また、iOS15に限らず、パブリックベータ版の利用をする場合はAppleとのNDA(秘密保持契約)があります。そのため、その規約を守ることを理解した上で利用してください。
例えばiOS15のパブリックベータ版のエラーや新機能などをスクショしてSNSなどに投稿するというようなことはそのNDA(秘密保持契約)に反するものとなりますので、パブリックベータ版の利用時はその点をちゃんと理解しておこなってください。
なお、開発版ですのでエラー/不具合などはつきものです。新機能や既存のアプリの変更点などについても気づいたことがあればApple側へ連絡してください。
Apple側にエラーや不具合の報告をする場合は、Feedbackアプリ(フィードバックアシスタント)というものがパブリックベータ版のiOSに搭載されているため、そこから報告をおこなってください。
バッテリーをくう
なお、パブリックベータ版のインストールをして使っている場合、目に見える不具合以外にも、システム内部にある不具合なども存在しているため、通常のiOSと比較すると電池の持ちが悪くなります。
パブリックベータ版の利用はバッテリーを食うことにもなるため、その点も理解して使ってください。
正式にリリースされたiOS15のインストール方法
なお、既にiOS15の正式版がリリースされていますが、iOS15のパブリックベータ版を利用している場合はiOS15の正式版へのアップデートをおこないたいと思うことも少なくないでしょう。
最後に、その場合どのようにしてiOS15へのアップデートをおこなうのかについて説明していきます。
ベータ版のiOS15を削除/やめる方法
iOS15の正式版へアップデートする、つまりパブリックベータ版の使用をやめる場合、パブリックベータ版のiOS15を削除する必要があります。
iOS15以降の場合は、「設定」→「一般」→「VPNとデバイス管理」からプロファイル一覧を開きます。iOS14以前の場合は「設定」→「一般」→「プロファイル」を開きましょう。
削除したい/やめるパブリックベータ版のiOS15のプロファイルを選択しましょう。するとプロファイルの内容が表示され、その下に「プロファイルの削除」の項目が表示されます。
この「プロファイルの削除」をタップし、パスコードの入力と端末の再起動をしてください。これでパブリックベータ版のiOS15を削除/やめることができます。
なお、iOS14などやめるパブリックベータ版の前のバージョンに戻したい場合はリカバリ・モードを利用してください。
また、パブリックベータ版をやめ、最新のiOSへアップデートしたい場合は、通常通りのアップデートをおこなってください。
iOSのパブリックベータ版をやめる方法はこちらの場合も同様です。「設定」→「一般→「ソフトウェア・アップデート」からいつもどおり正式版として一般公開を待ってアップデートをおこないましょう。
最後に
AppleではiOSのパブリックベータ版の配信がおこなわれています。ベータ版ですので不安定な部分も多いものの、iOS開発の役に立つ部分も少なくありません。
なお、パブリックベータ版の利用をやめる場合もバックアップさえ取っておけばアップデートもしくはリカバリで開発版iOSでない正常なものにすることができますので、興味のある方は利用してみてください。