2019年08月20日更新
iPhoneからパソコンなしでデータ移行する方法【機種変更】
iPhoneを機種変更する際にデータの移行で困ったことはありませんか?こちらではiPhoneのデータ移行をパソコンなしで行える方法をご紹介いたします。iCloudやUSBなどを使った方法や写真や動画のデータ移行の設定の仕方もパソコンなしでご紹介します。
目次
- 1iPhoneのデータ移行をパソコンなしで行う方法〜iCloud〜
- ・iCloudでバックアップを取る
- ・iCloudの設定方法
- ・機種変更後のiPhoneに復元する方法
- ・iCloudにバックアップする際の注意点
- 2iPhoneのデータ移行をパソコンなしで行う方法〜Googleフォト〜
- ・写真や動画を容量無制限で保存可能
- ・Googleフォトの使い方
- 3iPhoneのデータ移行をパソコンなしで行う方法〜ドコモデータコピー〜
- ・iCloudの容量節約になる
- ・移行手順
- 4iPhoneのデータ移行をパソコンなしで行う方法〜AirDrop〜
- ・機種変更前の端末がある場合に利用可能
- ・移行手順
- 5iPhoneのデータ移行をパソコンなしで行う方法〜USBメモリ〜
- ・JetDrive Go 300を利用する
- ・専用アプリのインストール
- ・移行手順
- 6iPhoneのデータ移行の際の注意点
- ・LINEの引き継ぎ設定をしておく
- ・ゲームアプリの引き継ぎ設定をしておく
- ・おわりに
- ・合わせて読みたい!iPhoneに関する記事一覧
iPhoneのデータ移行をパソコンなしで行う方法〜iCloud〜
iPhoneを使用していてデータの移行に戸惑ったことはありませんか?そろそろ機種変更をしたいときなど、データの移行は必須です。
iPhoneをパソコンに繋いでitunesにバックアップを保存している方はともかく、パソコンを持っていない方でも写真や動画などのデータ移行が楽にできるやり方があります。
今回はGoogleフォトなどのいくつかの方法をピックアップして、iPhoneのデータ移行をパソコンなしでも楽にできるやり方を紹介いたします。
iCloudでバックアップを取る
iPhoneでのバックアップで一番ポピュラーなものに、iCloudでバックアップをとるという方法があります。
Cloud(クラウド)とは、インターネット上にデータを保存して、ログインすればどの端末からも写真や動画などのデータにアクセスができるようになるサービスです。
iPhoneやapple製品の場合、これをiCloud(アイクラウド)と呼びます。
iCloudの設定方法
iCloudには設定が必要です。まずはPhoneの設定画面にいきます。
こちらをタップしたあとは、iCloudと表示のあるところをタップします。
下へスクロールすると、iCloudバックアップという項目があるので、そこをオンにします。
こちらはWiFi環境下でしかバックアップがされませんので、必ずiPhoneのWiFiが接続されている状態で作業を行うようにします。バックアップ作成がスタートし、残り時間の目安が表示されます。
「前回のバックアップ」に現在の時刻が表示されたらバックアップ完了となります。
機種変更後のiPhoneに復元する方法
上記の方法でiPhoneのデータ移行の準備が整いました。つづいて、そのバックアップメモリを機種変更後のiPhoneで復元する方法をご紹介いたします。
新しいiPhoneを起動する。
iPhoneの電源を入れると初期設定がはじまります。言語、WiFi、位置情報サービス、touchID、パスワードを順番に設定してください。iCloudをバックアップから復元するには、WiFiを設定する必要があります。
進んでいくと、iCloudから復元というボタンがあるので、こちらを選択致します。
前のiPhoneで使用していたAppleIDでiCloudにサインインします。
あとは指示に従い、最新のバックアップを選択すれば、復元が開始されます。その後、iPhoneが自動的に再起動され、インストールされていたアプリが順番にインストールされていき、完了になります。
iCloudにバックアップする際の注意点
iPhoneのiCloudを使ってデータ移行をする方法でした。こちらの復元方法はパソコンなしで便利なのですが、注意点がありますので、そちらをご案内致します。
WiFi環境を用意する
iCloudのバックアップはWiFi環境が必須になります。自宅に環境がない場合は、フリーWiFiスポットをさがし、そこでバックアップと復元をする必要がありますので、注意しましょう。
無料で使える容量は5GBまで
また、iPhoneではiCloudは無料で使える容量が5GBまでと決まっております。容量は課金すれば増やすことができますので、どうしても足りない場合は課金して容量を増やします。以下表を参考にしてください。
容量 | 月額料金 |
5GB | 無料 |
50GB | 130円 |
200GB | 400 円 |
2TB | 1300円 |
iPhoneのデータ移行をパソコンなしで行う方法〜Googleフォト〜
2つ目の機種変更のiPhoneのデータ移行の方法をご紹介いたします。それが、グーグルが無料で出しているアプリ「Googleフォト」です。
写真や動画を容量無制限で保存可能
Googleフォトとはインターネットでデータのやりとりをしている、こちらもiCloudと同じクラウドサービスになります。
Goolgeフォトのメリットは何と言っても写真や動画などの情報を無料で容量無制限で保存が可能、という点です。
安全性には定評がありますが、パスワードやIDなど、重要な個人情報はGoogleフォト上に保存しないことをオススメします。機種変更では比較的取り組みやすいデータ移行方法です。
Googleフォトの使い方
まずはお使いのiPhoneにGoogleフォトアプリをインストールします。appstoreからインストールし、インストールされたらGoogleフォトアプリを選択します。
Googleフォトアプリを開いたら、写真や動画の通知のアクセス許可を聞いてくるので、写真や動画の方は許可をし、通知はどちらでも良いので選択をします。
次に表示される画面でGoogleフォト設定を行い、確認と書かれている箇所を選択します。その後、Googleフォト側が自動でバックアップをしてくれるのでかなり楽です。
ここまでくれば、あとはGoogleフォトが自動でバックアップをとってもらえます。
iPhoneのデータ移行をパソコンなしで行う方法〜ドコモデータコピー〜
また、大手キャリアドコモでは「ドコモデータコピー」というサービスを行なっていて、こちらはiPhoneでも写真や動画などのデータの移行が可能なサービスとなっております。
なんとiOS端末であればドコモである必要はなく、他機種変更でもアプリがあれば対応できるとのことです。
こちらは連絡先やカレンダー、画像、動画をiPhoneに限らず別のiOS端末へコピーすることができます。
インターネットを利用せず端末同士を直接ワイヤレスで接続するので、大容量のデータも料金を気にせずにできます。機種変更の際もやりやすい方法になっております。
iCloudの容量節約になる
このようなアプリをiPhoneで使うとiCloud容量を使う必要が無いので、容量節約になります。iCloudに課金して容量を増やしている方は、これを機にお使いのiPhoneの写真や動画の整理をしてみてはどうでしょうか。方法は以下の通りです。
移行手順
旧端末iPhoneとご利用のiPhoneに「ドコモデータコピー」アプリをインストールします。そしてWiFiに接続されている状態にします。その後iCloudバックアップの対象からフォトライブラリを除外しておきます。これが最大の注意事項になります。
次にバックアップのフォトライブラリもオフにしておきます。フォトライブラリを除外しても、iCoudバックアップが5GB以内に収まらなければ、その他のいらないデータやアプリもバックアップ対象外にする必要があります。
その後お使いのiPhoneのiOSが最新バージョンになっているか確認し、なっていなければ最新にアップデートします。アップデートが完了しましたらiCloudバックアップを作成します。
バックアップの仕方は最初にお伝えした通りになります。
新端末側iPhone(コピー先)で行うこと
iPhoneに電源を入れて、初期設定を行います。そして先ほど作成したiCloudバックアップからデータ移行し、復元します。
そうすると旧端末iPhoneに入っていた「ドコモデータコピー」が新端末iPhoneにも移行され、復元されています。フォトライブラリは復元対象外にしていたので、何も入っていないことになります。
iPhoneのiOSは最新のバージョンかどうか確認をします。バージョンが違うとうまくデータ移行ができない場合があり、トラブルの元となります。
ドコモデータコピーですること
新旧2台のiPhoneを手元におき、2つのiPhoneで「ドコモデータコピー」を起動します。
アプリ初回起動時でプライバシーポリシーの同意をし、利用開始します。次の画面でデータ移行になります。アクセス許可の画面ではスタートを選択します。
その後、iPhoneのWifFをオン、Bluetoothをオフにしておきます。Bluetoothは完全オフではなく接続を解除しただけの状態でも問題ありません。
その後、データ移行をします。「連絡先」と「カレンダー」のiCloudの設定がオンの場合オフにするようにと促されるのですが、オンのままで結構です。すでにそれらはiCloudバックアップから新しいiPhoneに復元されているためです。
その後、手元のiPhoneの状況を選択します。旧iPhoneは「今までのスマートフォン」新iPhoneは「新しいスマートフォン」を選択します。スマートフォンの種類は、どちらもiPhoneを選択します。
新iPhoneにQRコードが表示されたら、旧iPhoneで読み取りを始めます。
その後、旧iPhoneで移行データを選択し「データ移行前の確認」画面では「追加」項目に「画像」「動画」が入っていることを確認し、「移行開始」を選択します。
両方のiPhoneで移行完了までの目安時間が表示され早ければ数分で完了しますが、データのサイズ次第では数時間を要します。数十GB以上ある場合は、データ移行に時間がかかりますので、寝る前などにデータ移行することをおすすめ致します。
やむおえず「中断」をする場合、コピー作業は途中まで完了されていることになります。また最初からになるわけではありません。
これでiPhoneのデータの移行は完了いたしました。新しいiPhoneで写真動画アプリを起動し、データ移行できているかどうかを確認します。
iPhoneのデータ移行をパソコンなしで行う方法〜AirDrop〜
また、iPhoneではAriDropという機能があります。AirDropを使うと、近くの他のApple製デバイスと写真や動画などのコンテンツを共有し、受け取る機能があります。このAirDropをデータ移行の際使うことが可能になります。
機種変更前の端末がある場合に利用可能
AirDropは旧iPhoneと新iPhoneなど、データ移行する前のデバイスがあることが条件になります。その機種変更前の端末が近くにあり、BluetoothやWiFiの通信範囲内にいることが絶対条件となります。
移行手順
上に書いた通り、AirDropでは機種変更前のiPhone、機種変更後の新iPhoneが必要になります。そして、BluetoothやWiFiの通信範囲内にあることを確認してください。
そして、自分と、機種変更後の端末が両方ともBluetoothとWiFiを有効にしているかどうか確認をします。どちらかがインターネット共有をオンにしている場合は、オフにします。
データを受け取る側のiPhoneのAirDropの受信設定が「連絡先のみ」になっているか確認してください。
AirDropが「連絡先のみ」に設定されていない場合、送る側のiPhoneの連絡先カードにメールアドレスまたは電話番号が登録されていないと、AirDropが機能しません。
相手の連絡先に自分が登録されていない場合、ファイルを受け取れるようにiPhoneのAirDropの受信設定を「すべての人」に変えてもらいます。その後、データ移行したい画像や動画を写真の中から選択します。
その後、AirDropのアイコンが共有条件を満たしているユーザーを探し、表示してくれます。あとはデータ移行したい写真や動画を選択し、相手iPhoneがAirDropで受け入れれば完了となります。
AirDropは通信費もかからず、iPhone同士など、AppleデバイスでありWiFi環境下であれば高速でデータ移行が可能になります。
しかし、すべて手動で選んで行う必要がありますので、データの数が膨大である可能性の高い機種変更という場面では、あまりオススメしません。あくまでも少数のデータ移行をする際に有効な手段であると言えます。
iPhoneのデータ移行をパソコンなしで行う方法〜USBメモリ〜
クラウドやAirDropでインターネット経由で移行する方法以外にも、外部デバイスを用いて保存し、iPhoneのデータ移行するやり方ももちろん可能です。
iOS機器向けのモバイルストレージを最後にご紹介いたします。こちらがあれば面倒なやりとりはせず、機種変更後はメモリを差し込むだけでデータ移行が完了することができます。また、外部に保存しておくことによりデータ盗難のリスクも避けられます。
JetDrive Go 300を利用する
「JetDrive Go 300」とはiPhoneなどのiOS機器向けモバイルストレージです。
こちらのUSBメモリではストレージ容量の拡張を可能としています。こちらをのUSBメモリを利用してバックアップ、データ移行などをパソコンなしでUSBメモリで行うことができます。
使い方はシンプルなので、簡単に使いこなせることができます。以下紹介になります。
専用アプリのインストール
まずはUSBメモリと専用アプリを用意します。USBメモリは色が3色ありますので、好きなUSBメモリを選びます。容量は32GBと64GBの2種類ありますので、必要な容量を選択します。アプリはappStoreからダウンロードします。
アプリをインストールしたら、「JetDrive GO」というボタンをタップします。
アプリとUSBメモリjetDriveの通信を許可するか確認されますので、許可を選択します。
アプリをインストールしたら、移行の方法を紹介します。
移行手順
USBメモリをiPhoneにセットしページに入りましたら、使いたい機能を選択します。
「ブラウザ」はこのUSBメモリの中身を表示し、「バックアップ」はiPhoneの全てのデータをUSBメモリにデータ移行することができます。
「ショット」はこちらを選択して写真や動画を撮影すると、ダイレクトにUSBメモリに保存できる機能があります。
機種変更でiPhoneからiPhoneにデータ移行したい場合は「バックアップ」を選択すれば、簡単にUSBメモリからデータ移行することが可能です。
パソコンにデータ移行したい場合は、通常のUSBメモリのようにPCに接続してデータをコピーペーストすれば完了になります。
iPhoneのデータ移行の際の注意点
ここまでで様々なiPhoneのパソコンなしでの機種変更の際のデータ移行の方法を紹介してきましたが、全てのデータが移行できるわけではありません。
新しいiPhoneにする前に移行設定を行う必要のあるものもありますので、そちらを最後に紹介させていただきます。この設定をしておかないと、アプリによってはデータを引き継げないものもありますので注意が必要です。
LINEの引き継ぎ設定をしておく
iPhoneでLINEを使用している人は多いかと思いますが、LINEは引き継ぎ設定というものがあり、これをしておかないと機種変更の際スムーズにデータ移行ができなくなる可能性が高くなります。
ラインしか連絡先を知らない、やりとりをしていない人がいるなどの場合、機種変更の際iPhoneでのデータ移行前の引き継ぎ設定は必須項目です。
引き継ぎ方法
iPhoneでラインアプリを開き、左上にある設定画面に入ります。
その後、「アカウント」を選択します。
「アカウント」に入ったら、ご利用のiPhoneのメールアドレス、電話番号、パスワードが未設定の場合はこちらを設定します。
メールアドレスなどを登録した後は、アカウント引き継ぎをタップします。
アカウント引き継ぎをタップしたら、引き継ぎ設定をONにします。
引き継ぎ許可ボタンをONにした後、36時間以内に新しいiPhoneで引き継ぎ設定をします。先ほど登録した電話番号を入力すると、ご利用中のiPhoneへSMSメッセージで暗証番号が届きます。そちらを入力します。
その後、表示された情報が自分のものかを確認し、そうであれば「はい」を選択、事前に登録しておいたラインのパスワードを入力してラインにログインします。
トーク履歴は自分がすでに取得しているバックアップの最新情報が表示されますので、内容を確認して復元します。ここでトークを復元しないとiPhoneの場合あとから復元することができませんので、必ずしておきましょう。
以上でiPhoneのライン引き継ぎが完了しました。ちなみにトーク履歴は異なるOS間でバックアップを取ることはできません。あくまでもiPhoneとiPhone同士、Android同士の復元になります。
また、電話番号が同じで引き継ぎ、電話番号が変わった場合の引き継ぎ、スマホの故障や紛失発生時の引き継ぎなど、細かくやり方が違い、更新もされていくので、その都度やり方を確認して自分の引き継ぎの方法をアップデートしておく必要があります。
特に、故障、紛失をした場合はパスワードが必須になりますので、今のうちからパスワード設定をしておくことは大事なデータを守る為にも重要な項目です。
ゲームアプリの引き継ぎ設定をしておく
また、iPhoneに限らずゲームの履歴も引き継ぎ設定をしておく必要があります。
引き継げないゲームはともかくとして、課金したことのあるゲームや引き継ぎ設定の可能なものは、確実にしておく必要があります。機種変更をする前によく確認するべき項目の一つとして忘れないようにしましょう。
おわりに
機種変更の際のiPhoneのデータ移行をパソコンなしで行う方法をご紹介しました。いくつか方法がありますが、自分にあったデータ移行方法を正しく実行する必要があります。
iPhoneなどにあるデジタルな記録は移行を間違えると2度と戻って来ない場合もありますので、事前準備など確認事項や注意事項をしっかりと抑え、この記事でiPhoneのスムーズにデータ移行できるようにお力添えできたら幸いです。