2019年10月10日更新
【読める音楽マガジン】「BASEMENT-TIMES」がつまらない原因を解説!
読める音楽マガジン「BASEMENT-TIMES」(旧地下室TIMES)がつまらない原因を解説しています。無料で読めるBASEMENT-TIMES(旧地下室TIMES)は独特な切り口で音楽バンドに関して書いていますが、最近ではつまらないなどの声があるようです。
目次
BASEMENT TIMESとは?
今回の記事では「BASEMENT-TIMES」について取り上げています。まずは、BASEMENT-TIMESを知らない方々に向けて、BASEMENT-TIMESとは一体何なのかを説明していきます。
旧地下室タイムズで人気の音楽マガジン
BASEMENT-TIMESとは、2014年に開設された音楽を楽しむ為の「読める音楽ウェブマガジン」です。無料で読めることや、記事数の豊富さと独特な切り口から読者の多い音楽マガジンとなっています。
流行の音楽バンドはもちろん、これからバンドを始める人に向けた記事や、バンドマンとの恋愛など幅広いカテゴリーを取り扱っています。
【読める音楽マガジン】「BASEMENT/地下室TIMES」の概要
まず最初に、BASEMENT-TIMESのサイトの歴史や主なライターなど、概要についてお話していきます。
サイトの歴史
BASEMENT-TIMESは2014年に開設されたサイトです。サイト開設時は「地下室TIMES」の名前で運営しており、石左さんを筆頭に数名のライターがそれぞれ記事を書いていたようです。
サイト開設翌年にはアクセス数が100万を突破するなど、次第にアクセス数を伸ばしていくと同時に、その斬新な切り口から多くの読者を獲得していきます。現在ではBASEMENT-TIMESとの名前で運営されています。
取り扱っているバンドに向けてライブを開いたり、さらに「BASEMENT-TIMES ONLINE STORE」という、BASEMENT-TIMESがお勧めするインディーズバンドのCDのセレクトショップを開くなど、様々な形で音楽に触れています。
主なライター
BASEMENT-TIMESには、数人の音楽ライターが記事を執筆しています。それぞれの個性があるため、人を選ぶようなものもあるようです。そんなBASEMENT-TIMESのライターを数名ご紹介します。
まず一人目は「石左」さんです。どことなく砕けた口調で、毒を入れていく、BASEMENT-TIMESのライターでも有名な方です。記事によっては少しキツイ言い方をしている箇所もあります。
続いて二人目は「谷澤千尋」さんです。上記の石左さんよりも、優しめの文体で、ところどころに軽い口調で滑らせるように感想などを書いていたりします。
特徴
BASEMENT-TIMESの特徴はやはり、挑戦的/挑発的な題名の書き方です。
女、全員miwa嫌い説
あ、バンドマンの元カレを殺したい!バンドマンの元カレを殺す5つの手法
引用文としてあげたのは、BASEMENT-TIMESに実際に投稿されている記事の題名です。たった二つしか挙げていませんが、このように過激とまでいえる題名が多く投稿され、読者に強く印象付けるような手法が取られています。
最近、インタビュー記事を読んでいると、建て前が多くて、お利口すぎるというか……。悪口が一切ないし、きれいすぎておもしろくないんですよね。読者もバカじゃないので、嘘臭さを敏感に感じ取るものだと思っています。本音と建て前のギャップがあればあるほど、つまらないじゃないですか。だから、全部本音で書いています。
こちらは、谷澤千尋さんがとあるインタビューに答えた時の引用文です。「建前」という言葉がキーワードになっているのがわかります。インパクトのある題名なのも、本当はこの「建前」を除いた記事であることを知らせるためなのかもしれません。
運営するうえで大切にしているのは「より広く読まれるもの」ということ。あとは、学生に読んでほしいですね。高校生のときに聴いていた音楽って、その後の人生を左右するものだと思うんですよ。これから音楽を始めようって人もいるかもしれない。なので、若い人が、クリックしたくなるような企画や切り口を心掛けています。
炎上商法という言葉があります。わざと過激な言葉や不快な言葉を使うことで炎上を起こします。すると、炎上した側は否応なしに注目を浴びます。これを広告目的で使うことを炎上商法・炎上マーケティングといいます。
TwitterなどのSNSが普及した今、若者たちは流行に敏感であると同時に、こういった挑発的な言葉にも敏感なところがあります。BASEMENT-TIMESの記事は、炎上商法に似たところがあるように思えます。
そう考えると、谷澤さんがインタビューで答えた通りの若い人がクリックしたくなるような、切り口が実際に反映されているのかもしれません。
また、学生を一のターゲットにしている音楽マガジンということで、やはり流行には敏感らしく、今はやりの「米津玄師」や「miwa」、「RADWINPS」などにも触れています。
無料でこのような内容詰まったマガジンを読めるのも、学生をターゲットにしているという背景もあるからかもしれまあせん。
【読める音楽マガジン】旧「地下室TIMES」の魅力
では逆に、BASEMENT-TIMESの前身「地下室TIMES」はどうだったのか、魅力を探っていきます。
主な魅力
地下室TIMESの主な魅力は、大きく二つに分けられるようです。
まるでトランプ大統領のようなエンタメ性
地下室TIMESの頃はBASEMENT-TIMESよりも、いわゆる「ディスり記事」が多かったようです。いうならば、トランプ大統領だという人もいます。
例えば、地下室TIMESでは「邦楽が洋楽に劣っている部分」という記事では、記事の冒頭でこう述べています。
突然だが、差別は必要だ。差別も偏見も良くないと人は言うが、僕は必要だと思う。
今の時代、差別という言葉に敏感にな人が数多くいて、どれもまずは尊重という風潮があるように取れます。しかし、地下室TIMESではこのように音楽の中で「差別は必要」だと断言しているます。
それはまるで、差別発言を繰り返して注目されているトランプ大統領と似通う点があると思えます。差別は必要だ、と断言し徹底的に批判する記事を出していた地下室TIMESは、いわゆるそんな「尊重」の時代にインパクトある記事に見えます。
本音で音楽に対し徹底的に批判することで、新たな考えを生み出すことのできる、一つの考えに対して一気に広がりを持たせるものだったのかもしれません。
インディーズのような存在感
インディーズ、いわゆる「独立」を意味する言葉ですが、地下室TIMESの頃はインディーズのような存在感があったようです。
上記の見出しでも取り上げたように、インディーズのような存在感だったからこそ、前線に立って切り込み隊長のように持ち味のインパクトある記事で戦ってこれたのかもしれません。
更新頻度も良く、ほぼ毎日新しい記事が投稿されていました。タイトルが挑発的なものであるならば、記事の中身も徹底的に批判しているものも多かったようです。
メジャーではできないような野生のような斬新な切り口はこの頃からでしたが、今では地下室TIMESの頃のような勢いはないように見えます。
【読める音楽マガジン】「BASEMENT-TIMES」がつまらない原因
ここまでBASEMENT-TIMESについての説明や、地下室TIMES時代の魅力について解説してきました。ここから本題のBASEMENT-TIMESがつまらない原因についてお話していきます。
主な原因
BASEMENT-TIMESを読んでいる人中では、最近のBASEMENT-TIMESはつまらないっと言った声があるようです。その主な原因はなんなのか、大きく二つにわけて解説してきます。
更新頻度が激減して記事の鮮度が落ちた
まず第一に、BASEMENT-TIMESでの更新頻度が激減して、記事の鮮度が落ちたことが上げられます。ブログやマガジンを配信するうえで、更新頻度や記事の鮮度といったものは命に近いです。
新たな読者を呼ぶ力もあれば、古参読者を引き寄せる力も兼ね備えているのが、その二つの要素です。
更新頻度から読み解いていくと、一番更新頻度が高かったのはサイト開設して直後の2014年5月から9月にかけてです。この辺りは最高で50もの記事を投稿し、最低でも44以上の投稿率を保っています。
流石にサイト開設直後は、ライターたちの意欲的な点や集客に向けた対策などの観点から、記事の多さは必要になってきます。
そこから更に時を進めて、250万アクセスを達成した2016年9月付近を見てみます。ばらつきが多く、この年だと月に14~33といった、まずまずの更新頻度だったようです。
そして現在、2018,2019年の二年間を見てみます。なんと2018年の最低更新月の11月は3回のみ、多くて2,3,5月の11回となりました。
2019年は最低更新数は2月で、なんとたったの1回でした。多くて1,4月の4回と、初期や最盛期に比べれば桁数が違います。
続いてアクセス数を見ていきます。更新頻度が低ければアクセス数も下がっていきます。2017年には月間80万アクセスをキープしていたとの情報もありますが、現在はどうなのか調べてみました。
過去六か月間の月間合計訪問数は平均22万アクセスと、以前に比べてかなり低迷していました。今年5月には29万のアクセス数があったようですが、8月にはすでに18万まで落ちていました。
このように更新頻度が低くなってしまうと起きてくる事態は、記事の鮮度の低下です。先ほどにもお話したように、ブログやマガジンの配信には鮮度が必要になってきます。
鮮度があるということは流行を察知することができ、代わり行く業界内を見渡すことができるということです。逆に更新頻度が下がってしまうということは、鮮度が落ちることと同義です。
好みなど一点に絞った話題よりも、流行を取り扱った方が遥かに集客が見込めます。皆が知りえた情報を記事にしても煎じ感は否めず、鮮度も落ちている為、つまらないと思ってしまいます。
皆がすでに知りえた情報を記事にしても煎じ感は否めず、鮮度も落ちている為、つまらないと思ってしまいます。やはり流行ものは鮮度が大事です。
こういった更新頻度の低下や鮮度問題が、BASEMENT-TIMESがつまらない原因の一つになっています。
dis記事が減って魅力が減ってしまった
ここまで説明してくると、dis記事、いわゆるディスリスペクト記事こそがBASEMENT-TIMESの売りであるとわかると思います。地下室TIMS時代は、まず題名でdis記事だということを示し、内容にもディスりを入れていました。
しかし、現在の記事はどうでしょうか、タイトルこそはdis記事のようですが、中身は褒めるようなものであったりと、記事全体でディスるようなことはなくなってきました。
これこそが、BASEMENT-TIMESには昔のようなインディーズ感がないと言われる一つの原因とも思われます。人気となり、まるでメジャーデビューを果たしたかのような感覚で、注目を浴びたことにより、過激な言い方ができなくなったのかもしれません。
また別の原因として、BASEMENT-TIMESのとある一つの記事が関わっているのかもしれません。
ラ:ユニバーサルの件もありましたけど…。(ユニバーサルミュージックにポルカドットスティングレイの記事の件で訴えられかけた件)
―あれは記事自体に怒ってきたんだよね、名誉毀損だ!っつって。
この引用文は、BASEMENT-TIMESのの「音楽業界を荒らし回る”ライブキッズあるある中の人”とは何者なのか話を聞いてきた。」という石左さんが担当した記事の一文です。
以前、石左さんはポルカドットスティングレイというバンドについて「ポルカドットスティングレイが東京事変になれるわけないだろ」といった形で記事にしたことがあります。これに対して名誉毀損で訴えられたことがあるそうです。
炎上商法似た形をとってきたBASEMENT-TIMESですが、実際に訴えられてしまっては元も子もありません。一度、そのようなことがあった以上は、しばらく大人しくしておくなどといった方針もあるのかもしれません。
それならば、記事の外見にはインパクトを残しつつも内面は穏やかなものになっているのも、一応筋は通ります。今まで尖っていた記事によって読者が集まっていたのが、急に丸くなってしまえばつまらないと思われも無理ありません。
BASEMENT-TIMESがつまらない原因の一つとして、訴えられた過去が問題なのかもしれません。
【読める音楽マガジン】「BASEMENT-TIMES」はどうなる?
ここまで、BASEMENT-TIMESがつまらない原因を探ってきましたが、これから先どうなるのか、気になる方もいるかもしれません。最後は、これからBASEMENT-TIMESが面白くなる可能性についてお話していきます。
これから面白くなる可能性について
確かに今までBASEMENT-TIMESが投稿してきた記事は興味深い物ばかりです。しかし古参読者からすれば最近の記事は更新頻度も内容も物足りないものばかりだと思います。
それではBASEMENT-TIMESはこれから面白くなっていくのでしょうか、可能性を見て行きます。
BASEMENT-TIMESは記事の更新頻度は低くなっているものの、一般に言う夏休みの期間、今年の7月後半辺りまでは取り扱いインディーズバンドのライブやラジオなどのイベントを頻繁に開催していたようです。
今回もまたイベントを11月に行うとのことで、BASEMENT-TIMESは記事以外の活動にも力を入れ始めたのかもしれません。
記事の更新頻度は依然として一桁が続いていますが、これからのBASEMENT-TIMESは文面の記事だけでなく、三次元でのイベント共に楽しめる機会が増える可能性があります。
しかし、記事だけを楽しむ分には更新頻度は低く、鮮度の問題もあり、つまらない状況が続く可能性も否定できません。
他の音楽マガジンサイト
では他にも読める音楽ウェブマガジンといったサイトはあるのでしょうか、他サイトを見ていきます。一つ目は「MEETIA(ミーティア)」です。
「そこに音楽があるならば」という言葉を筆頭に、音楽だけでなく映画や本、ファッションといった様々なものを編集していくウェブマガジンです。
文面だけでなく、漫画なども配信されており、音楽以外や文面とはまた違った形でマガジンを楽しみたい方におすすめのサイトです。
二つ目は「ミュージックログ」です。「45度からの音楽ウェブマガジン」のこのサイトでは、主に取材記事が多めです。作曲家や演奏家などの声を文字に起こしているので、インタビュー形式の記事を読みたいという方におすすめのサイトです。