2019年11月19日更新
【iOS12.2】iPhoneのアップデートの詳細/不具合を解説!
AppleがリリースしたiOS12.2には、iPhoneおよびiPadのパフォーマンスの改善や様々な新機能が含まれていて様々な不具合も報告されています。今回はiOS12.2のiPhoneアップデートの詳細やアップデート後の不具合の内容について詳しく解説します。
目次
- 1iOS12.2とは
- ・2019年にリリースされたiOSのアップデートのこと
- ・iOS12.2対応デバイス
- 2【iOS12.2】iPhoneのアップデートの詳細
- ・所要時間
- ・サイズ
- ・iOSアップデートの頻度の目安
- ・新機能
- ・アプリの起動状況
- 3【iOS12.2】iPhoneのアップデートの内容
- ・主なアップデート内容
- 4【iOS12.2】iPhoneのアップデートの評判
- ・良い評判
- ・悪い評判
- 5【iOS12.2】iPhoneのアップデート方法
- ・アップデートの手順
- 6【iOS12.2】iPhoneのアップデートの不具合
- ・主な不具合と対処法
- 7【iOS12.2】iPhoneのダウングレード方法
- ・ダウングレードの手順
- ・合わせて読みたい!iOSに関する記事一覧
iOS12.2とは
iOS12.2とは、2019年3月26日に正式にリリースされたAppleが開発し提供するオペレーティングシステムです。
現在の最新バージョンはiOS 13でiPhone 6s、iPhone 6s Plus、及びiPhone SE以降に発売されたiPhoneとiPod touch(第7世代)以降に搭載されています。
また一部のiPadOSに対応していないiPadの一部のモデルに搭載されていて、対応しているiPadのOSはiOSからiPadOSへ移行されています。
2019年にリリースされたiOSのアップデートのこと
「iOS12.2」は2019年3月26日にAppleがリリースしたiOSのアップデートを指しています。iOS12に関しては不具合のせいでアップデートの頻度が高く、今回もiPhoneおよびiPadのパフォーマンスの改善や様々な新機能が含まれています。
iOS12.2のアップデートの内容とはキリン・サメ・フクロウ・イノシシの4つの新作アニ文字などの新機能が追加された他、AirPods(第2世代)に対応、Safariのセキュリティ機能向上など複数の変更が行われています。
iOS12.2対応デバイス
iOS12.2の対応デバイスは、iPhone 5s以降、iPad Air以降、iPod touch (第6世代)に対応しています。
iOS12.2はA7を搭載するデバイスiPhone 5s、iPad mini 2、iPad mini 3、iPad AirとA8を搭載するデバイスiPhone 6、iPhone 6 Plus、iPad mini 4、iPod touch (第6世代)では一部の機能が利用不可となっています。
今回はiOS12.2のアップデートの詳細やiPhoneでのアップデートの方法、そしてアップデート後に報告されている不具合の内容の詳細を解説しますのでぜひ参考にしてください。
【iOS12.2】iPhoneのアップデートの詳細
2019年3月26日にiOS12.2は正式にリリースされました。iOS12.2のiPhoneのアップデート所要時間やアップデートの頻度、またこのアップデートによって何が変更になったかiOS12.2の新機能の内容の詳細について解説します。
所要時間
iPhoneのiOS12.2は不具合解消のため変更点が多く、アップデート自体に所要時間がかかると予想されています。
所要時間はWi-Fiの速度など通信環境やデバイスの性能によっても前後しますが、iPhoneのiOS12.2アップデートの所要時間は約15分〜30分程度です。
ダウンロード所要時間は約2分30秒、アップデートの準備時間は約7分20秒、アップデートの検証時間が約30秒、インストール所要時間は約8分です。
iPhoneのiOS12.2アップデートを行う際は所要時間を考えてなるべくデバイスに触れる事が無い時間を選ぶか、就寝時に自動でアップデートする設定にすることをおすすめします。所要時間がかかるのでダウンロードを先に行うこともおすすめです。
サイズ
iOS12.2のダウンロードサイズは840.4MBとかなり大きいサイズになります。iPhoneをiOS12.2にアップデートする前に容量があるか確認を行いましょう。前述したようにダウンロードにも所要時間を要するので、時間に余裕がある時に行いましょう。
iOSアップデートの頻度の目安
実際最近のiOSはアップデートする度に不具合が出ていて、アップデート自体の頻度も高くなっています。iOS12は2018年9月17日に初めてのアップデートがされて以来、7度目のアップデートとなり頻度の高さを感じます。
以下の一覧のようにアップデートの頻度はほぼ毎月更新がされていることが分かるでしょう。
iOSバージョン | アップデート日 |
iSO12 | 2018年9月17日 |
iOS12.0.1 | 2018年10月8日 |
iOS12.1 | 2018年10月30日 |
iOS12.1.1 | 2018年12月5日 |
iOS12.1.3 | 2019年1月22日 |
iOS12.1.4 | 2019年2月7日 |
iOS12.2 | 2019年3月26日 |
新機能
頻度の高いアップデートですが、今回iPhoneのiOS12.2アップデートにおいて新しいアニ文字などの新機能追加、Safariで非HTTPSサイト接続時に「安全ではありません」の常時表示など複数の変更が行われています。
アニ文字の追加
iOS12.2アップデートにおいて、iPhoneX以降、iPad Pro第三世代で使えるキリン・サメ・フクロウ・イノシシのアニ文字が追加され計24種類のアニ文字が利用できるようになります。アニ文字の使い方や機能性については変更ありません。
アプリの起動状況
頻度の高いiOS12ですが、アップデート後のiPhoneにおいて以下の一覧のアプリの起動状況はしっかりと確認できました。ただ、あくまで起動の確認となるため動作全般を保証するものではなく端末によっては不具合が出る可能性もあります。
アプリ | 起動状況 |
LINE | ◯ |
LINE@ | ◯ |
◯ | |
◯ | |
◯ | |
Evernote | ◯ |
IFTTT | ◯ |
Spark | ◯ |
1Password | ◯ |
【iOS12.2】iPhoneのアップデートの内容
ではiPhoneのiOS12.2アップデートの詳細な内容を解説します。
主なアップデート内容
AppleがリリースしたiOS12.2の主なアップデートの新機能の内容は4つの新作アニ文字が利用可能になった他、AirPods(第2世代)に対応、Safariのセキュリティ機能向上などが実現されています。
Apple Pay
iPhoneのiOS12.2アップデート後、「Apple Pay Cash」ユーザーはVisaデビットカードを使用して銀行口座に送金が可能となります。また「Wallet App」でカードの下にクレジットおよびデビットカードの最近の利用履歴を表示されるようになります。
またiOS12.2ではApple PayのWalletのUIが変更されていて、 iボタンの位置が変更されています。
Safari
iPhoneのiOS12.2アップデートでは、Safariにおいてセキュリティ面においていくつかの新機能が追加されています。その内容はパスワードの自動入力機能で認証情報を入力した後、Webサイトに自動的にサインイン可能となっています。
またユーザ識別のためのフィンガープリントとして利用されるのを防ぐため「トラッキング停止要求(Do Not Truck)機能への対応」を削除しました。インテリジェントトラッキング防止機能により、デフォルトでサイト越えのトラッキングを防止しています。
またiPhoneのiOS12.2アップデートでSafariの仕様変更が行われています。検索ボックスのキーワードを入力すると検索候補に「青矢印」が表示されるようになり、青矢印をタップすると候補のキーワードを検索ボックスに入力できるようになりました。
暗号化されていないWebページを読み込んだ時、URLバーに「安全ではありません」という警告が表示されるようになりました。表示される全てのページが安全ではないというわけではありませんが、個人情報やパスワードの入力は控えたほうが良いでしょう。
AirPlay
iPhoneのiOS12.2アップデートにより、コントロールセンターおよびロック画面に専用のTVコントロールを追加して、素早くTVコントロールにアクセスが可能となりました。またビデオ用AirPlayマルチタスク機能によりその他のAppが閲覧可能になりました。
またAirPlayを中断せずにデバイス上の短い形式の「オーディオ/ビデオファイル」を再生可能となりました。AirPlay先をコンテンツ内容に応じてグループ化し、再生先のデバイスをより速く見つけることが可能になりさらに便利になっています。
スクリーンタイム
iPhoneのiOS12.2アップデートにより「スクリーンタイム」において休止時間のスケジュールを曜日別に設定する新機能が追加されました。また新しい切り替え方法により、簡単にAppの制限を一時的にオンまたはオフにすることが可能となります。
Apple Music
iPhoneのiOS12.2アップデートにより、iPhone上のApple Musicの「見つける」タブで、1つのページ上にエディターからのハイライト情報をより多く表示し、その内容から新しい音楽やプレイリストを見つけることが可能となりました。
その他の機能
iPhoneのiOS12.2アップデートのその他の新機能を紹介します。
- 「マップ」で、アメリカ、イギリス、インドの空気質指数に対応
- 「設定」に、デバイスの保証期間の有効期限に関する情報を追加
- iPhone 8以降、iPad Pro 12.9インチ(第3世代)、またはiPad Pro 11インチで、AT&Tの5G Evolutionネットワークの通信圏内にいることを示す“5G E”アイコンを表示
- 「メッセージ」で、オーディオ録音の品質を改善
- iOS上のApple TV Remoteの安定性およびパフォーマンスを改善
またiPhoneのiOS12.2アップデート後、機能面において以下の不具合などが修正されています。
- 不在着信が通知センターに表示されない場合があった問題を修正
- 必要がないにもかかわらず、「設定」に操作を促すバッジが表示されることがあった問題に対処
- 「設定」アプリ内の「iPhoneストレージ」で、サイズの大きなApp、システムのカテゴリー、およびその他のカテゴリーがストレージのバー表示で正しく表示されないことがあった問題に対処
- 「ボイスメモ」で、車のBluetoothデバイスに接続すると自動的に録音が再生されてしまうことがあった問題を修正
- 「ボイスメモ」で、一時的に録音の名称変更ができない場合があった問題を解決
【iOS12.2】iPhoneのアップデートの評判
iPhoneのiOS12.2アップデートに関する評判や新機能に関する感想を紹介します。良い評判と悪い評判とありますので、ぜひ参考にしてみてください。
良い評判
今日リリースされたiOS12.2で気になるのは、Apple Payの使用履歴確認画面と設定で保証期限が観れるようになってるっぽいこと
— 天の邪鬼(フラゲ情報回避マン) (@amano_11) March 25, 2019
iPhoneのiOS12.2アップデートに関する良い評判としては、Apple Payの使用履歴にアクセスしやすくなっている点が挙げられます。Suicaはチャージが簡単になりましたが、カードによっては結局アプリを開かないとできないようです。
iOS12.2 Safari これは欲しかったやつ pic.twitter.com/dM8Na6r0aq
— iApPlEPh0nE (@iApPlEPh0nE) March 25, 2019
iPhoneのiOS12.2アップデートでSafariの仕様変更が多く行われていますが、Safariに新機能が追加されさらに便利になったと評判が良いです。
iOS 12.2からは、iPhone単体でその端末の保証期間(AppleCare+や購入から1年のメーカー保証)、有効期限が確認できるようになっています~
— usedoor (@usedoor) March 26, 2019
けっこう便利!
端末に不具合が生じた時に保証期間内かな??がサクッと確認できちゃいます~https://t.co/P5v5ghp1xG pic.twitter.com/GQSpXLWL0r
またiOS12.2へのアップデート後から、iPhoneでその端末の保証期間(AppleCare+や購入から1年のメーカー保証)やその有効期限が確認可能となりました。これはiPhoneの端末に不具合が生じた際にもすぐに確認でき、とても評判が良い変更点です。
悪い評判
iOS12.2にしたらiPad Proでフリック入力が復活するかもーと期待したけどそんなことなかった。。
— det@ (@dea_tea_1) March 25, 2019
iPhoneのiOS12.2へのアップデート後の悪い評判というと、頻度の高いアップデートでそれぞれのUIの変更点が多いため、それへの対応に困っているユーザーの投稿が見られます。
サポートから設定のリセットを試してほしいとのことで、やってみたところ復旧しました。
— MAGI (@MagiFD2) March 26, 2019
Wi-Fiの設定や通知の設定などiOSの設定は消えてしまいますが、アプリの設定などはそのまま残ります(ApplePayの設定も消えますがiCloudから復旧可能)。
悪い評判に関してはiPhoneのiOS12.2アップデートに関する不具合など目立ったものは見られていません。
ただ、一部のiPhoneで「電話アプリが起動できない」「電話アプリの起動に時間がかかる」「電話アプリがフリーズする」など、電話アプリに関する動作不具合が報告されています。
iPhoneの電話アプリに関する不具合に対してAppleサポートは設定のリセット方法を案内しているようです。設定リセットを行う頻度は低い方が良いので、行う前にiPhoneの再起動で改善しないか別の不具合の対処法を試すことから始めましょう。
【iOS12.2】iPhoneのアップデート方法
iOSには12から「OS自動アップデート設定」が搭載されています。iPhoneで自動アップデートをオンにしている場合は朝起きたらiOS12.2にアップデートされていたというパターンもありますが、iPhoneの手動でアップデートを行う方法の詳細を紹介します。
前述したようにアップデートには所要時間がかかりますので、就寝前などに行うと良いでしょう。
アップデートの手順
iOS12.2へのアップデート方法は、まずiPhoneの設定アプリを開き、その中の「一般」をタップします。
「一般」の中の「ソフトウェア・アップデート」の項目をタップしましょう。
iOS12.2のダウンロード画面が表示されますので、「ダウンロードとインストール」をタップします。
次に表示されるパスコード入力画面でパスコードを入力すると、アップデートが開始されます。前述したようにiOS12.2のダウンロードサイズは840.4MBとかなり大きいサイズです。
大量の通信と所要時間を要するので、Wi-Fi環境でバッテリーは80%以上確保して行うことをおすすめします。
【iOS12.2】iPhoneのアップデートの不具合
iOS12.2のアップデートの詳細な内容や評判、アップデートの方法を紹介しましたが、iOS12.2のアップデート後のiPhoneの不具合の詳細についても合わせて見ていきましょう。主な不具合とその対処法について解説します。
主な不具合と対処法
iOS12.2のアップデート後のiPhoneの不具合に関する報告は主に5点挙げられています。それぞれの不具合に対する対処法も参考にしてください。
バッテリーの減りが速くなる
iOS12.2のアップデートでもバッテリーの減りが速い点が不具合として挙げられています。前回の「iOS12.1.4」は不具合が多かったためアップデートの頻度も高いようですが、iOS12.2でもバッテリーに関しては解消されていません。
特に古い機種になるほどバッテリー持ちが悪くなっているようなので、不具合ではない可能性もあります。バッテリーの減りに関する不具合にはiPhoneの「設定」アプリから以下の設定などを行い対処しましょう。
- Bluetoothをオフ
- 「設定」アプリ内の「通知」から「プレビューの表示」「Siriからの提案」「通知の許可」をオフにする
- 「設定」アプリ内の「一般」から「AirDrop」を「受信しない」、「Handoff」をオフ、「Appバックグラウンド更新」から不要なアプリをオフにする
アプリが使えない
iOS12.2のアップデート後、iPhoneでインストールしたアプリが使えない、起動しないなどの不具合が報告されています。この不具合の対処法としては「AppStore」の「アップデート」からアプリのアップデートを行いましょう。
またこの不具合に関しては「AppStore」の「検索」からアプリを検索し、「詳細」からバージョンがiOS12.2に対応しているかどうかを確認すること重要です。
「詳細」でiOS12.2に対応していると確認できても尚この不具合が直らない場合は開発者に問い合わせましょう。
Wi-Fiが繋がらない
iOS12.2のアップデート後、iPhoneが公衆無線やWi-Fiスポットに接続できないという不具合も報告されています。この不具合の対処法としてはまず「設定」アプリから「Wi-Fi」をタップし接続しているWi-Fiの「iマーク」をタップします。
「このネットワーク設定を削除」を選択して削除し、再度同じWi-Fi・LANスポットに接続しなおして見ましょう。またWi-Fi画面の「DNSを構成」をタップし「自動」に変更して「DNSサーバ」を「8.8.8.8.」に変更しましょう。
もう1つ不具合の対処としては「設定」アプリから「一般」をタップし「リセット」を選択します。ここから「ネットワークの設定リセット」を行いましょう。設定リセットの頻度は少ない方がよいので、不具合に対する他の対処方法を試してから行いましょう。
iMessegeが使えない
iOS12.2のアップデート後、iPhoneのメッセージアプリである「iMessage」が使えないという不具合も報告されています。この不具合の対処法としては「設定」アプリから「メッセージ」をタップし「iMessage」をオンにしてください。
購入済みアプリの再ダウンロードができない
iOS12.2のアップデート後iPhoneで購入済みアプリの再ダウンロードができないという不具合も発生しているようです。この不具合に対する対処方法はまず「AppStore」を開き、左下の「Today」タブをタップして右上のアイコンをタップします。
アカウント画面で「APPLIED」を選択し、「非表示の購入済みアイテム」を選択しましょう。「アイテム」画面で再ダウンロードするアプリの「雲マーク」をタップしてダウンロードを行い不具合を解消しましょう。
【iOS12.2】iPhoneのダウングレード方法
iOS12.2での不具合が多くダウングレードを考える人もいるかもしれません。では最後にiOS12.2のアップデート後iPhoneをiOS12.1.4にダウングレードする方法を紹介します。
ダウングレードの手順
iOS12.2へアップデート後iPhoneをダウングレードする方法はとても簡単です。手順の詳細は、まずiPhoneでSafariかGoogle Chromeを開き、以下のリンクにアクセスしましょう。
アクセスした「ipsw.me」の画面で、今現在使用中のiPhoneの機種モデルを選択して、ダウングレードしたい「IPSW(iOSファイル)のバージョンiOS12.1.4をダウンロードして保存しましょう。
デスクトップから「iTunes」を開き、ダウングレードしたいiPhoneを接続してバックアップを作成しましょう。「iTunes」画面でキーボードの「シフトキー」または「オプションキー」を押しながら「iPhoneを復元」を選択しましょう。
そして先ほどダウンロード保存したiOS12.1.4の「.ipsw」ファイルを選択して、処理完了後に先ほどのバックアップからデータを復元させます。