語音知覚能力チェックアプリ「みんなの聴脳力チェック」が2019年12月17日にリリースされました。「みんなの聴脳力チェック」とはクイズ形式で「聴きとる脳の力」をチェックできるアプリで、音声で流れる単音の言葉をゲーム感覚で画面に入力していきます。
「聴こえ」のユニバーサル化社会を目指すユニバーサル・サウンドデザインは、語音知覚能力チェックアプリ「みんなの聴能力(ちょうのうりょく)チェック」を2019年12月17日にリリースしました。Androidベータ版を先行提供しています。
「みんなの聴脳力チェック」アプリとは、タブレット端末を使用し音声で流れる単音の言葉をクイズ形式で答える3分程度のゲームアプリです。クイズの結果は100点満点で表示され、母音、子音の聞き取りの状態を「聴取率」として結果表示します。
クイズ回答の反応速度や聞き直しなどの回数も分かり、総合的に「聴きとる脳の力」の状態を把握できます。結果は保存されて、「聴きとる脳の力」を定期的にチェックすることも可能です。
「みんなの聴脳力チェック」アプリは以下のリンクから無料で導入することができます。ダウンロード後の操作方法はとても簡単です。アプリをダウンロードし、起動するとクイズ開始画面が表示されます。
「みんなの聴脳力チェック」アプリとBluetoothスピーカーを接続することで簡単に語音聴取脳力がチェックできます。音声で聞こえた文字を画面に入力し、20問終了すると結果が点数で表示されます。
結果表示画面では、反応の速さや母音と子音の語音聴取率もその場で素早く表示するので、語音の聴取率も知ることができます。結果は保存可能なので、過去の語音聴取率も確認できこれまでの聴きとる脳の力の推移がチェックできます。
ゲーム操作画面は、全ての人が見やすいフォントや文字の大きさを考慮していて、操作もシンプルに行うことができ、子供から高齢者の方まで利用しやすい仕様です。
端末依存の周波数特性を測定し音圧を補正するため、どのタブレットでも正確な検査が可能となっています。
今現在、高齢者人口の増加により日本の難聴者数は約1500万人に上るとされています。
2017年の国際アルツハイマー病協会会議において、「認知症症例の約35%は9つの危険因子に起因する」という研究結果がランセット国際委員会により発表されましたが、その危険因子の中の1つに「難聴」が指定されていました。
中年期からの難聴は認知症リスクを上げる可能性があるとの報告もされ、難聴とは放置するものではなく、早期発見し対策を行っていくことが大切と解釈されています。
「みんなの聴脳力チェック」アプリの研究、開発は2015年から2017年の中小企業庁戦略的基盤技術高度化支援事業(サポイン事業)において実施されました。
ユニバーサル・サウンドデザイン、地方独立行政法人東京都立産業技術研究センター、アクセルユニバース株式会社、九州大学病院 耳鼻咽喉科の共同研究体が開発協力しています。
この「みんなの聴脳力チェック」というゲームアプリを活用して「聴きとる脳の力」を定期的にチェックすることで、「聞こえ」に関する意識改善を行っていくことが重要だとしています。