流出したiOS 14コードからMacのメッセージアプリが次期macOSでCatalyst版へ変更になる可能性がある証拠が見つかったと報じられました。Catalyst版に変更になるとMacメッセージアプリでも「iMessage」と同じ機能が使えるようになります。
米現地時間5月23日Apple系メディア「9to5Mac」は、流出した「iOS 14」 ビルドからAppleが次期macOSにおいてMacメッセージアプリを「Catalyst版」メッセージアプリへ変更するための開発を進めている証拠を掴んだと報じました。
iOS版純正メッセージアプリ「iMessage」は、バージョンアップされるごとに新機能が追加されていますが、Macのメッセージアプリでは基本機能のみでメッセージのやり取りしか使えません。
しかし今回流出した「iOS 14」 ビルドのコードから、「9to5Mac」はCatalyst版メッセージアプリが見つかったとしています。Catalyst版メッセージアプリにはiOS版で利用できる拡張機能、ステッカー、メッセージエフェクトなどが追加されているようです。
ついに次期macOSにおいてiOS版純正メッセージアプリ「iMessage」と同じ機能がMacでも使えるように変更になるということになります。
MacのCatalyst版メッセージアプリは、6月22日からオンラインで開催される「WWDC 2020(世界開発者会議)」において発表される可能性があるとされています。
WWDC2020では、iOS 14など各種OS、「AirTags」や「オーバーイヤーヘッドホン(AirPods Studio)」など新しいハードウェアの発表も見込まれています。
もしこのイベントでMacのCatalyst版メッセージアプリが発表されれば、2020年秋にリリースされる次期macOSで導入されるかもしれません。
「Mac Catalyst」とはAppleが2019年に発表したiOS/iPadOS向けアプリを、macOSに移植できるようにする機能です。今現在AppleではiOSやiPadOS、macOSアプリの共通化を図ろうとしている流れとなっています。
この 「Mac Catalyst」 を利用することでそれぞれのOSの垣根が低くなり、iOS/iPadOS向けアプリの開発者がMac用のアプリを提供しやすくなるため開発者の負担が減ることになります。
2019年にAppleはすでにMac向けに、ボイスメモ、Podcast、株価、ミュージック、ホーム、ニュースアプリをCatalyst版に移行していますが、これまでMac上で動作するネイティブアプリがiOS版に置き換えられたことはありません。
次期macOSにおいてMacのメッセージアプリが「Catalyst版」メッセージアプリへ変更されるとすれば、初めてのこととなります。
「iMessage」とはWi-Fiやデータ通信を利用して、iPhoneやiPad、Macなどにテキストや写真、動画を送信できるメッセージサービスです。「iMessage」ではこれらのメッセージは常に暗号化されて青い吹き出しで表示されています。
「iMessage」は2011年に発表されて以来、拡張機能(iMessageアプリ)やステッカー、メッセージエフェクトなど新機能が追加されています。
メッセージエフェクトとは、アニ文字やミー文字のステッカーエフェクトや吹き出しエフェクト、フルスクリーンアニメーション、カメラエフェクトなどで、メッセージをもっとカラフルに彩ることができます。