2020年05月03日更新
【Apple特許出願】送信済みの「iMessage」が編集可能に?
Appleが送信済みの「iMessage」メッセージ編集が可能となる特許を出願していると報じられました。送信済みの「iMessage」メッセージの編集はできず他のメッセージアプリと比べて物足りない部分がありましたが、特許が実用化されると機能強化が期待されます。
Apple、送信済みの「iMessage」メッセージ編集を可能に
iOSのデフォルトメッセージアプリ「iMessage」は2011年に導入された機能ですが、Appleが「送信済みメッセージを後から編集する機能」の追加を検討していることが分かる特許を出願していることが報告されています。
これは、米国特許商標庁が米現地時間4月30日に特許申請書「メッセージング用のデバイス、メソッド、およびグラフィカルユーザーインターフェイス」を公開したことで、明らかとなったものです。
これまで他のメッセージアプリと比べて「iMessage」に関しては機能面で物足りない部分があるとされていましたが、もし特許が実用化されればかなりの機能強化となります。
「Slack」や「Chatwork」などのメッセージアプリでは、メッセージを投稿後にメッセージの編集が可能ですが、今現在「iMessage」ではその機能は利用できません。
ただ「Slack」や「Chatwork」において、ユーザーが1つのサーバーにログインした同じ環境内でのみ可能であって、電話ネットワークを使って送信したメッセージに関しては送信済みメッセージを編集することができません。
実際送信済みのメッセージを編集したり取り消ししたりする場合、複雑なプロセスを伴うためどのような条件でも編集可能であるアプリはまだありません。
「WhatsApp」においては誤送信したメッセージを削除する機能はありますがメッセージの編集は不可能となっています。
このような複雑な機能が「iMessage」で実現可能かどうか、Appleも具体的な技術に関して言及していませんが、もし実現化すれば画期的な機能となります。
Appleが出願した特許申請書の内容
Appleが出願した特許申請書には、送信したメッセージを回収後に編集して、送信済みのメッセージと同期させるまでの技術の解説は明記されてはいませんが、ユーザーがメッセージを編集する方法は明記されています。
特許文書内には、ユーザーがメッセージ編集を行えるインターフェイスについて詳しく解説されています。送信済みメッセージを長押しするとアクションメニューが表示され、ユーザーはそのテキストを一部修正したり、変更したりできる仕組みです。
一方で受信者側のアプリではメッセージが編集されたことが表示されることになり、編集前のメッセージも見ることもできる仕組みとなっています。
そのほかにも、特許文書には「プライベートメッセージ」や「外国語テキストの翻訳」に関しても表記されていますが、特許はApple社内で開発、検討中の内容で、iOSの機能として採用される可能性は高くはありません。
また特許文書にAppleのメッセージアプリ内から、サードパーティーのアプリを同時に呼び出して使用する技術に関しても明記されていますが、これは中国の「WeChat」においてすでに採用されている機能で、実用化されるとさらに使い勝手がよくなります。