7-Zipで圧縮ファイルの作成や解凍をおこなっている人もいるかと思いますが、インストールせずコマンドラインだけで7-Zipが使えることができることはご存知ですか? この記事では7-Zipのコマンドライン版を利用してファイルの圧縮/解凍をする方法を解説します。
7-Zipは、Windows内にインストールして様々なファイルの圧縮/解凍ができるフリーアーカイバーソフトですが、インストールせずコマンドライン(コマンドプロンプト)だけで圧縮/解凍することもできます。
Windowsのコマンドプロンプトで利用する、7-Zipのコマンドライン版は下記リンク先からダウンロードします。
7z形式で圧縮されたファイルがダウンロードされます。Windows10でもこれは標準で解凍できないため、別のアーカイバーソフトで解凍しましょう。
解凍したコマンドライン版の7-Zipを、Cドライブ直下に任意のフォルダ名で作成したフォルダの中に保存してください。環境変数の設定方法が分かっているのであればCドライブ直下でなくても任意の場所で問題ありません。
以降説明するコマンドの赤字は、コマンドライン版7-Zipの実行ファイルの場所です。環境変数設定済みであれば赤字部分は不要です。他の部分は分かりやすく対比させありますので、コマンドライン利用時の参考にしてみてください。
基本の圧縮コマンドは下記のとおりです。
7za.exe a [圧縮後のファイル名] [圧縮するファイルorフォルダ] |
"C:\TestFolder\7za.exe" a sample.zip test.txt |
複数のファイルを1つの圧縮ファイルとして圧縮する場合は圧縮対象のファイル名を半角スペースで区切って入力しましょう。
"C:\TestFolder\7za.exe" a sample2.zip test.txt test.xlsx test.docx |
複数のフォルダを圧縮する場合も、フォルダ名を半角スペースで区切って続けて入力します。
"C:\TestFolder\7za.exe" a sample3.zip testf1 testf2 testf3 |
圧縮後のファイル名は、すでにあれば追加、なければ新規作成するため、既存の7-Zipなどの圧縮ファイルにファイルを追加する場合は、既存の圧縮ファイルを指定して圧縮します。
"C:\TestFolder\7za.exe" a sample.zip test2.txt |
圧縮ファイル内のファイルを編集し、それを圧縮ファイルの中身に反映したい場合は、編集したファイルを再度同じ圧縮ファイル名を指定して圧縮することでその圧縮ファイルの中のファイルの内容も上書き更新されます。
"C:\TestFolder\7za.exe" a sample.zip test.txt |
下記のその他オプションも必要に応じてコマンドプロンプトで利用してみましょう。一部オプションではありませんが、圧縮とコマンドが異なるためここでまとめて記載しています。
オプション | 内容 |
---|---|
オプションを使ったコマンド利用例 | |
x | 解凍時に利用する |
7za.exe x sample.zip | |
-y | 確認応答をすべて「はい」を選択 |
7za.exe x -y sample.zip | |
-o | 出力ディレクトリの指定(スペース不要) |
7za.exe x -oc:\example\ sample.zip | |
-p | 圧縮/解凍のパスワード指定(スペース不要) |
7za.exe a -ptest123 sample.zip testf | |
-mem=AES256 | AES-256で暗号化して圧縮(Zipのみ) |
7za.exe a -mem=AES256 -ptest123 sample.zip testf |
コマンドライン版の7-Zipはインストールしない分手軽に利用できる、という利点があります。コマンドプロンプトの利用に抵抗がなければ使ってみてください。
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