FilePostなど大量のデータを転送できるファイル転送サービスは便利なものですが、安全性が気になりますね。ここでは、FilePostやGigaFileなど代表的なファイル転送サービスを紹介しながら、その安全性や注意点を説明します。
FilePostなどのファイル転送サービスとは、大容量のデータやファイルを送受信できるサービスのことです。特別なソフトを使わず、Webブラウザベースで利用できるのが特徴です。
ファイル転送サービスとは、Web上にファイルをアップロードし、そのファイルをダウンロードできるページのURLを送信先に送って、ファイルの受け渡しを行うサービスです。FilePostのように、無料で会員登録もせずに利用できるサービスもあります。
メールもファイル転送サービスの一つなのでファイルを添付することはできますが、容量の上限があります。例えば、Gmailでは、送信できる添付ファイルの上限は25MB(受信は50MB)、Yahooメールでは、メール本文とあわせて上限25MBとなっています。
100MBを超す画像ファイルやさらに大きな動画ファイルなど大容量のファイルやファイル数が1000以上あるような大量のファイルを送る場合は、ファイル転送サービスの利用すると便利です。
ファイル転送サービスは、インターネット上のサーバを利用しますので、複数の人と大量かつ大容量のファイルを簡単にやりとりできるのが大きなメリットです。
大量のファイルや動画などの大容量ファイルを送る場合、複数のファイルを圧縮したり、大容量のファイルを分割してメール1通ずつに添付したりして送信することもできます。
ですが、メールが数十通になったり、受信者が結合作業をしなければならなかったり、難しいこともあります。
FilePostなどのファイル転送サービスは、インターネット上のサーバーにファイルをアップロードするので、大容量データでも相手に気兼ねせずに送ることができます。自分のメールサーバーに負担をかけることもありません。
サービス内容にもよりますが、数GB程度ならそのまま送ることができ、ファイル数は無制限であることも多いです。ファイル転送サービスなら、ファイルの圧縮や分割にかける手間もありません。
動画ファイルなど大容量のファイルは、DVD等に焼いて他の人と受け渡しすることもあるでしょう。でも、渡したい人が複数いる場合には、時間や手間がかかりますね。
インターネットで利用するファイル転送サービスならば、一度に複数の人に受け渡すことができます。また、受取期限を設定し、期限が切れたら受け取りできないというような制限を設けることもできます。
ファイル転送サービスに限らず、インターネット上でファイルを送受信するのは、どうしても漏洩の危険性はなくなりません。ファイルの暗号化など十分に対策をする必要があります。
ファイル転送サービスには、個人向けの無料サービスと企業・法人向けの有料サービスがあります。
無料のファイル転送サービスの多くは、ファイルをクラウド上にアップロードし、転送する簡単な機能だけです。上長承認機能などのセキュリティ機能は備えていません。ビジネス文書を誰にでも送れる危険性があり、業務で利用するには適さない場合があります。
インターネット上でのファイル送受信は、漏洩やウィルスなどの危険性があり、セキュリティ面での注意が必要です。
受信したファイルをダウンロードしたり、展開したりする際は、送信元をしっかり確認しましょう。必ず、内容の安全性を確認してからダウンロードします。自分がファイルを送信する際は、必ず、送信先の二重チェックやファイル内容の精査します。
特にビジネスでは、情報漏洩が企業の存続を危うくすることもあります。やり取り1つ1つにしっかり注意して、メールやファイル転送サービスを使用してください。
インターネット上でファイルを送受信することは、万が一、そのファイルが流出した場合の責任も発生します。特に重要なファイルは、他の方法で受け渡しをするべきです。
緊急性などで、やむをえない場合は、必ずファイルを暗号化してください。
ファイルを暗号化し、パスワードをかけることで、ファイルの機密性を高めることができます。万が一、ファイルが流出しても、ファイルの内容を盗み見ることが困難になります。
ファイル転送サービスにアップロードするファイルにパスワードをかけ、送信先にはメールや他の手段でパスワードを伝えます。ダウンロードURLとパスワードは、それぞれ別の手段で送信先に伝えることで、よりファイルの漏洩を防ぐことができます。
ファイル転送サービスには、アップロード時にパスワードをかける機能があるものもあります。FilePostは、ファイル送信フォームに入力した内容をもとに暗号化します。Smart Data便は、アップロード・ダウンロード時に、SSLによる暗号化通信を行っています。
FilePostなどのファイル転送サービスは、基本的に送信先のメールアドレスを入力し、そのメールアドレスの持ち主に対してのみファイル受信できるようになっています。
よくあるミスとして、アップロード情報の送信先メールアドレスを間違えることがあります。
アップロード情報には、ダウンロードパスワードも記載されています。他の人にアップロード情報が届くとその人がファイルをダウンロードできてしまいます。情報流出の危険性が高くなってしまいます。
メールアドレスはコピー&ペーストで入力し、送信ボタンを押す前に十分に確認するように注意してください。
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