MacOS 10.15の導入に伴って、MacのiTunesがMusicアプリとPodcast用アプリに分離する可能性があると噂されています。将来、AppleはMac向けにiTunesとMusic、Podcastを別々のアプリとして提供を始めるかもしれません。
AppleはMacOS 10.15の導入に伴い、Mac向けiTunesをMusicアプリとPodcast用アプリの2つに分離する可能性が高いという噂が報じられています。
現在AppleはiTunesやApple Musicなど複数の音楽配信サービスを手がけていますが、どれもiTunesアプリ一つで提供されています。
MacOS用iTunesは楽曲販売だけでなく、Apple Music、Podcastや映画およびテレビ番組も扱うもので、実際にユーザーが混乱してしまうケースもあったようです。
開発者のSteve Troughton-Smith(スティーブ・トラウトン-スミス)氏は、Appleは次期バージョンのMacOS 10.15用にMusicとPodcasts、Booksアプリを開発に新しいUIKit(iOSフレームワーク)ベースで取り組んでいるとツイートしました。
この4つがMarzipanアプリの新たな動きになるだろうと述べています。このMarzipanとは、Appleが以前から開発を進めているiOS用アプリをMacOSでも使えるようにする「統合アプリ」を開発するプロジェクトのことです。
これはAppleが公式に呼んだわけではなく、米BloombergなどのメディアがApple社内で呼ばれるコードネームとして伝えている名称です。
MacOS用iTunesで音楽アプリとPodcastアプリを別々にするということは、iTunesの分割を意味します。実際Troughton-Smith氏も「そう、つまりこれは、何度も話題に上り長らく待たれてきたiTunesの分割を意味する。ついに!」ツイートしています。
Mac向けブックアプリはすでに存在しますが、新バージョン(または別のアプリ)には、オーディオブックも含まれる可能性があります。
MacOS 10.14のMojaveでは、株価アプリやボイスメモ、Apple NewsのMac用アプリ、Homekit対応アクセサリを操作するホームアプリの4つが搭載されました。
この4つのアプリはすべてiOSアプリをベースにしており、同じアプリをiOSとMacOSの両方で動作させるための地盤づくりをしたと考えられています。
MacOS 10.15、そしてiOS13などの次期OSは、6月3日開幕の世界開発者会議(WWDC 19)で発表される見通しです。
iTunesが分割され廃止されるとなると、バックアップの管理はどのようになるでしょうか?Troughton-Smith氏によるとバックアップの基本をiCloudにシフトさせる可能性が高いようです。
現在無料プランは5GBのストレージ容量しか提供されていないので、もしバックアップ管理にiCloudを利用する場合はもう少し余裕のあるストレージ容量を提供してくれることを期待したいものです。
さらにWindowsのiTunesはどうなるのでしょうか?Troughton-Smith氏によると「QuickTime for Windows」のような存在になるとツイートしています。
Apple Musicアプリは提供されず、Web UIが用意されるのではないかと考えられています。このことから、従来のUSBケーブルでパソコンに接続してバックアップを取る機能はWindowsには残されるのかもしれません。