マイクロソフトが「Windows 7延長サポート」の対象企業を拡大し小規模企業でも購入可能になることを発表しました。「Windows 7延長サポート」の対象企業を拡大し小規模企業でも購入可能となる「Windows 7延長サポート」についてご紹介します。
現地時間の10月1日、マイクロソフトが2020年1月にサポート拡張期限が切れるWindows7を導入している全企業を対象に、「Windows 7延長サポート」の対象を拡大することを発表しました。
マイクロソフトの発表によると、「Windows 7延長サポート」の対象を拡大により、小規模企業でも対象となり、12月より有償で延長セキュリティ更新プログラム(ESU)を購入できるようになるとのことです。
マイクロソフトの「Windows 7」の延長サポートプログラム「Windows 7 Extended Security Update(ESU)」は、日本の法人ユーザーも対象となるとされています。
2020年1月にサポート拡張期限が切れるWindows7を導入している全企業を対象に、「Windows 7延長サポート」として販売される「Windows 7 ESU」についてご紹介します。
これまでのマイクロソフトの方針では、Windows 7のサポートは2020年1月14日に終了となるため、セキュリティパッチの提供を受ける手段として、Microsoftとボリュームライセンス契約を結んだ企業のみが延長サポートを有償で購入できるとされていました。
マイクロソフトは、この方針を転換し、ボリュームライセンス契約を結んでいるかどうかにかかわらず、あらゆる企業がWindows 7の延長サポートを購入できるように変更を行いました。
「Windows 7 ESU」は、Windows 7やOffice 365のセキュリティアップデートや重要な更新を、OS自体のサポートが切れた後も有償で提供するというプログラムです。
「Windows 7 ESU」は、企業が導入している「Windows 7」PC1台ごとに加入が必要となり、提供価格は毎年上昇する仕組みとなっています。
マイクロソフトでは、基本的には、最新OSへの移行をすすめていますが、どうしてもWindows 7から移行できない場合に加入が推奨されます。
これまでは、「Windows 7 ESU」に加入する要件として、エンタープライズ契約の大企業のみが加入できる制度とされていました。
ですが、今回、マイクロソフトの販売パートナーを通じて2023年まで中小企業や個人事業主なども「Windows 7 ESU」に加入できるように変更となりました。
「Windows 7 ESU」のサポート対象となるOSは、Windows 7 ProfessionalおよびWindows 7 Enterpriseとなっています。
個人ユーザー向けのWindows 7 Home Basic/Home Premiumでは加入することができませんので注意しましょう。
今回のマイクロソフトの発表により、「Windows 7 Professional」と「Windows 7 Enterprise」のESUが、マイクロソフトのクラウドソリューションパートナー経由で12月1日から購入可能になります。
マイクロソフトでは、古いOSを使い続けるのはセキュリティリスクにつながることもあるため、最新のOSへの移行をお勧めしています。
「Windows 7 ESU」のサポートについては、やむ終えずWindows 7 の利用を続ける必要がある場合など、PC管理者が窮余の策として利用するための制度と説明しています。
あわせて、一般のPCユーザーに向けても、できるだけ早いタイミングでWindows 10などの最新OSに移行することをおすすめします。