「スクリーンタイム」とは2018年9月にリリースされたAppleの新機能で、iPhoneやiPadなどを使う時間を把握し管理することができる機能です。米国特許商標庁(USPTO)はAppleの「スクリーンタイム」特許出願を公開しました。
「スクリーンタイム」とは、WWDC 2018で予告されて2018年9月にiOS 12の新機能としてリリースされました。iPhone、iPad、iPod touchで「スクリーンタイム」を利用すれば、デバイスを使う時間を把握し管理することができます。
「スクリーンタイム」機能の搭載によって、自分や子供のデバイスの使い方について判断する材料が増え、管理したいものについては必要に応じてその使用に制限を設けることが可能となります。
Appleはこの「スクリーンタイム」機能の特許申請を行っていて、米現地時間11月14日に米国特許商標庁(USPTO)は特許出願について公開しました。
「スクリーンタイム」の始まりは、2018年1月にAppleの大株主がAppleに対して書簡を送り、スマートフォンの濫用を簡単に制御したり制限したりできるソフトウェアの開発を求めたことからです。
これを受けてApple幹部のクレイグ・フェデリギ氏がWWDC 2018の基調講演で「スクリーンタイム」に関する発表を行い、2018年9月にiOS 12の新機能としてリリースしたという流れとなっています。
そしてAppleの特許情報に詳しいサイト「Patently Apple」によると、Appleは「電子デバイス上でデバイスの使用状況を制御または表示するためのユーザーインターフェイス」というタイトルで、2018年9月に特許出願したとしています。
WWDC 2018で発表された「スクリーンタイム」機能は、iOS12から利用可能となっています。公開された特許出願には、今現在利用している実際のスクリーンタイム機能にとても近い図案が添付されています。
Appleのプロダクトマーケティング部門の副社長であるグレッグ・ジョスウィアック氏は、多くのユーザーが「スクリーンタイム」機能を利用していることを明らかにしていて、この機能は一定の効力を発揮していると推測されます。
親が通信可能な時間帯を設定して子供のネットの使いすぎを事前に防いだり有害サイトをブロックするWebフィルタリング機能で危険なサイトへの接続を事前に防いだりする「ペアレンタルコントロール機能」には多くのアプリが存在します。
Appleの「スクリーンタイム」機能はiOSのデフォルト機能として搭載されていますので、ぜひ合わせて利用したいものです。では「スクリーンタイム」を有効にする方法を紹介します。
「スクリーンタイム」を有効にする方法は、まず「設定」アプリから「スクリーンタイム」を選択します。そして「スクリーンタイムをオンにする」をタップし「続ける」をタップしましょう。
次に「これは自分用の [デバイス] です」または「これは子供用の [デバイス] です」を選択します。この設定を完了すればデバイス、App、Web サイトの利用状況をまとめたレポートをいつでも確認できるようになります。
子供のデバイスについては、そのデバイスで直接スクリーンタイムを有効にするか、ファミリー共有を使って、保護者のデバイスから子供のデバイスを管理することができます。