2020年01月24日更新
ドコモが「Otter」を日本展開!英語音声をリアルタイムで文字起こし!
ドコモは1月22日、英語音声をリアルタイムで文字起こしする音声認識サービス「Otter」を提供する「AISense」と日本展開に向けて協業を開始しました。今度はドコモ、Otter.ai、みらい翻訳の3社の連携で、新たなサービスの開発を進める方針です。
目次
「ドコモ」英語音声を自動文字起こしする「Otter」と協業
NTTドコモは1月22日、英語音声をリアルタイムで文字起こしする音声認識サービス「Otter」を提供する「AISense」と日本展開に向けて協業を開始したことを発表しました。
2019年12月12日に、ドコモは100%子会社であるドコモ・ベンチャーズを通じて、「Otter」を運営する「Otter.ai」に出資しました。今後ドコモと「AISense」は日本国内での「Otter」普及に向けたビジネスモデル検討に取り組みます。
そして、ドコモ、Otter.ai、機械翻訳サービス「Mirai Translator」提供のみらい翻訳の3社の連携で、新たなサービスの開発を進める方針です。
「Otter」とは?
「Otter」とは、スマホで録音した英語音声をリアルタイムで文字起こしするサービスです。
「Otter」は講演会や会議など長時間の英語音声や複数人の音声識別に対応していて、AIにより精度の高い文字起こしができます。またテキストをタップするだけで録音内容の振り返りも可能な便利なサービスです。
ドコモによると、世界中で100万人以上が「Otter」を利用していて、米「TechCrunch」が主催する「Disrupt」などのイベントが導入し、公演内容をリアルタイムにテキスト化し記者が文字起こしをする必要がなくなったと言います。
ドコモは「Otter」の日本展開への導入支援を開始する
日本では働き方改革などでの業務効率化の必要性が高まっていますが、実際に翻訳業務の効率化の需要が伸びています。
この協業によってドコモでは「Otter」の日本展開に向けて日本市場での需要や有用性などに関して調査し、2020年度からは国内企業への導入支援に取り組む予定です。
そして「みらい翻訳」と「Otter.ai」の両社のサービスを組み合わせた「セキュアな環境での高度な翻訳を行うサービス」の実現に向けて、検討を開始しています。
すでにドコモは1月8日から、「ベルリッツ・ランゲージセンター」において市場調査の一環として受講生への「Otter」の利用案内を開始していて、2020年度からは「Otter」の企業への導入支援を開始します。
レッスンを「Otter」で録音すると授業内での会話が文字として記録され、そのテキストから音声を確認したい部分をタップすると録音された音声も再生できるというものです。
今後、ドコモとOtter.aiとベルリッツでは、語学教育における企画や検証を進めていく予定です。
「DOCOMO Open House 2020」で「Otter」のデモンストレーションを実施
また1月23日と24日に開催される「DOCOMO Open House 2020」では、「Otter」を使用したデモンストレーションを実施します。
デモンストレーションでは、英語での公演を文字起こしし、そのテキストを「みらい翻訳」と「ドコモ」が共同開発した機械翻訳エンジンを使ってリアルタイムに日本語に翻訳するという、その2つのサービスがスクリーンに表示されます。