2019年11月17日更新
Appleが新型「16インチ MacBook Pro」を正式発表!
Appleはついに、16インチの新型「MacBook Pro」を正式に発表しました。発表された「MacBook Pro」はこれまでの15.4インチのディスプレイサイズが16インチへが大型化し、スペックも大幅にアップグレードされています。
目次
Apple、16インチの新型「MacBook Pro」をついに発表
Appleは11月13日、新型ノートPC「16インチ MacBook Pro」を正式に発表しました。外観に大きな変化はありませんが、長年続いた15.4インチのディスプレイサイズが16インチへ大型化し、中身も大幅にアップグレードされています。
新型「16インチ MacBook Pro」の最大の特徴としては、2016年から不良・故障問題が続いていたバタフライキーボードが、新設計のシザータイプのキーボードに変更されました。
さらにTouch Barに取り込まれたことで使いにくくなっていた「Escキー」は、新型「MacBook Pro」から独立キーとして復活しているのは大きな話題となっています。
基本的にはこれまでの15インチサイズ「MacBook Pro」の生まれ変わりですが、スペック上の大きな進化が見られかなり大きなアップグレードとなってます。すでに予約受付が始まっていて、日本での価格も正式発表されました。
今回はAppleが正式に発表した16インチの新型「MacBook Pro」について解説します。大型化したディスプレイサイズや変更されたキーボードなどに加え、向上したスペックやその価格にについて詳しく解説しますのでぜひ参考にしてください。
16インチの新型「MacBook Pro」の外観の特徴
Appleが正式発表した新型「MacBook Pro」の最大の特徴は、ノート用RetinaディスプレイとしてはMac史上最大のサイズと言われる16インチモデルです。
15インチモデルのディスプレイのサイズ感を比較すると、ペゼルはさらに薄く縦が25%、横が34%狭くなっていて、全体的にはわずかなサイズアップでディスプレイの大型化を実現し没入感が高まっています。解像度は3072☓1920ドットの227ppiです。
これまでディスプレイに関し何の違和感もなかった15インチのベゼルが狭く感じてしまうほどの没入感が得られます。後ほど説明する搭載されている高品質スピーカーから素晴らしいサウンドが流れるため、ノートパソコンと忘れてしまうほどです。
輝度は500ニト、色は広色域のP3カラーに対応していてTrue Toneもサポートしています。リフレッシュの回数もシステム環境設定で調整可能となり、コンテンツのフレームレートに合わせて調整できるようになりました。
16インチの新型「MacBook Pro」のスペック
「MacBook Pro」シリーズとはその「Pro」という名前の通り「MacBook Air」シリーズなどと比較すると高スペックを売りにしているモデルで比較的処理の重い作業が発生するプロクリエイターなどを中心に利用されています。
今回Appleが発表した新型「MacBook Pro」のスペックは第9世代インテル6コアのCore i7、または8コアのCore i9を搭載しています。
最小構成のスペックでもインテル製の第9世代Core i7、グラフィックスにAMD製のRadeon Pro 5300M、メモリー16GB、512GBのSSDを搭載しています。
最大構成のスペックでは第9世代Core i9プロセッサー(2.3GHz、8コア)、Radeon Pro 55000M(8GBメモリー)、メモリー64GB、8TB SSDを選べるようになりました。最大構成時の販売価格は71万6980円(税込)になります。
これは最小構成仕様の16GBモデルに対して、Photoshopでギガピクセル級の画像を編集する際の作業効率は最大4倍のパフォーマンスになります。
一般の人にとっては最小構成スペックでも十分高速ですが、高度な作業を必要なプロクリエイターはさらに作業効率が上がるでしょう。
熱処理のアーキテクチャを刷新
また新型「MacBook Pro」では、熱処理のサーマルアーキテクチャーが刷新されています。紹介したスペックから、これだけのパフォーマンスの向上があると熱が心配となりますが、放熱効率が上がっています。
ヒートパイプは35%太くなり表面積が増え、新しいファンが空気の流れを28%改善し効率化したことで、通気性はかなり上がっていますので安心です。
容量100Whのバッテリーを搭載
新型「MacBook Pro」は、前述したハイスペックであり高いパフォーマンスを売りにしていますので、電源アダプタも87Wから96Wに仕様変更しています。デザインやサイズは変わっていません。
また容量100Whのバッテリーを搭載していて15インチモデルより16Whも増えています。連続駆動時間に関しては、新型「MacBook Pro」の仕様表に最大11時間のワイヤレスインターネット閲覧とあります。
新型「MacBook Pro」はあらゆるパフォーマンスが向上していますが、15インチモデルよりも稼働時間が1時間長くなっています。
また新型「MacBook Pro」の大きな特徴のひとつとして、ストレージ容量が大きくなった点が挙げられます。ベースモデルは容量512GBもしくは1TBのSSDとなっていて、それぞれ15インチMacBook Proの2倍となっています。
そして容量8TBの高速SSDが選択可能になったことで、ノートブックでは現状、最大容量のSSDとなっています。
16インチの新型「MacBook Pro」,合計6個の高品質スピーカー内臓
新型「MacBook Pro」には高級オーディオに用いられる高品質スピーカーが左右3個ずつの計6個内蔵されていて、中でもウーファーはこれまでハイエンドのものにしか使われてこなかった「フォースキャンセリングウーファー」が搭載されています。
2つのスピーカードライバーを背中合わせにして内蔵していて、それぞれのスピーカーが余計なノイズを相殺し、解像感の高いサラウンドを実現している点が大きな特徴です。スピーカーの音は素人からみても、確かに断然良くなっていると感じるでしょう。
低音は前15インチMacBook Proより半オクターブ低くさらに重厚になり、他のパソコンと音質を比較しとても同じパソコンのスピーカーから出ているとは思えないほど、著しい違いを感じられます。
16インチの新型「MacBook Pro」、キーボード構造が変更
「MacBook Pro」のキーボードに関しては2015年の12インチ「MacBook Pro」で初採用されたバタフライ式キーボードはゴミが入ることによる不具合などトラブルが多発していました。
バタフライ式キーボードは薄く省スペースであり、正確な打鍵が可能という売り文句でしたが、薄型化に伴うキーストロークの浅さに賛否両論がありました。
また特定のキーが効かなくなる、文字が勝手に反復入力される、押したキーがスムーズに返ってこない、音が大きい、故障しやすいなどの報告が多く実際に何度も修理プログラムが発表されていました。
今回正式発表された新型「MacBook Pro」のキーボード「Magic Keyboard」は、ユーザーからのフィードバックを研究し、より深い人間工学に基づいたデザインと再設計がされたと言われています。
バタフライキーボードは叩く・触るような感触でしたが、新型「MacBook Pro」のキーストロークはバタフライキーボードより0.45mm増の1mmを確保して明確に押す感覚がある上、タイピングの音は抑えられています。
また「escキー」がTouch Bar上ではなく物理キーへと変更され、Touch ID兼電源ボタンもTouch Barから独立しています。また上下左右のカーソルキーも形状に変更されています。
16インチの新型「MacBook Pro」の価格
最後に、新型「MacBook Pro」のベースモデルの価格について紹介していきます。15インチMacBook Proと比較しても、下位モデルで1万円、上位モデルで1万4000円価格が安くなっているところが嬉しいポイントです。
16インチ「MacBook Pro」2.6GHZ 6コア Intel Core i7 標準モデルの価格は24万8800円(税別)、16インチ「MacBook Pro」2.3GHZ 8コア Intel Core i9 標準モデルの価格は28万8800円(税別)となっています。
スリーブに入れたままUSB-Cポートにアクセスできる専用レザースリーブも発売していて、カラーはSaddle Brown、Midnight Blue、Blackの3色があります。価格はそれぞれ2万2800円です。