GoogleはiOS版「Googleマップ」のアップデートをリリースしました。今回のアップデートでiOS版「Googleマップ」に「シークレットモード」の追加されています。「シークレットモード」をオンに設定すれば検索履歴や経路案内の履歴を残さずに利用できます。
Googleは米現地時間12月9日、iOS版「Googleマップ」のアップデート(バージョン5.32)をリリースしました。今回のアップデートでiOS版での「シークレットモード」の追加を発表しています。
「シークレットモード」とは、検索履歴やタイムラインにその履歴を残さずにサービスを使う機能です。これをオンにすると「Googleマップ」アプリで検索した場所や経路案内を行った場所の履歴保存が無効となります。
「シークレットモード」は10月にAndroid版「Googleマップ」に追加されていましたが、これがiOS版にも提供されます。
「Googleマップ」でシークレットモード設定をオンにした場合、無効となる機能は以下の通りとなっています。
一方で履歴の保存が無効になる代わりに、通勤やおすすめ、ロケーション履歴機能が利用できなくなります。ロケーション履歴に関しては、「Googleマップ」上だけではなく、デバイス全体で一時的に無効とされるので注意が必要です。
逆にシークレットモードを設定していても、Googleアシスタントはその影響を受けずアシスタントと情報を共有すると、通常通りにその情報は保存されるようです。
「シークレットモード」の使い方は、まず「Googleマップ」の右上の自分のアカウントのアイコンをタップし「シークレットモードをオンにする」をタップするだけで設定がオンになります。
右上のアイコンが帽子にサングラスのアイコンになっていれば設定がオンになっていますので、その間は検索履歴やタイムラインに履歴を残さず、過去に訪れた場所に基づくパーソナライズ機能なども提供されなくなります。
この機能をオンにしておくと、Googleに対して検索した場所や経路のデータの情報を渡さずに済む点もメリットと言えるでしょう。
さらにAndroid版「Googleマップ」に関して、「タイムライン」で場所をまとめて削除する機能の追加も発表されています。「タイムライン」とは、位置情報データ記録を有効にした端末を持って移動した履歴を1日単位で記録する機能です。
この機能はGoogleアカウントのプライバシー設定で「ロケーション履歴」をオプトインで有効にしている場合に利用可能です。
すでにタイムライン上でロケーション履歴を一括削除したり、定期的にロケーション履歴を指定して削除したりすることは可能ですが、新機能では訪問した場所を一覧表示にしてそこで削除したい場所をタップして選択し、まとめて削除できます。
このAndroid版「「Googleマップ」の一括削除機能は、2020年1月にリリース予定としています。