TwitterがiOS版にて嫌がらせのあるリプライに修正を求める限定的なテストを実施しているとの発表がありました。嫌がらせのあるリプライに修正を求める限定的なテストが実施されているTwitterのiOS版について導入されているテストの内容についてご紹介します。
Twitterが、iOS版Twitterアプリにて、嫌がらせのあるリプライに修正を求める限定的なテストを実施していることを発表しました。
それでは、嫌がらせの可能性のあるリプライに修正を求める限定的なテストの内容について確認していきましょう。
テスト対象となったiOS版アプリでは、「嫌がらせの可能性のある言葉を使用して投稿を行おうとした場合に、Twitterに投稿する前に、返信を修正するよう促すオプションが表示される」ようになっているとされています。
公式アカウントに投稿されている説明では、「熱くなった場合は、思ってもしないことを言うものです」と間接的に説明を行っています。
Instagram(インスタグラム)では、2019年のF8カンファレンスにて、有害なコメントを投稿する前に警告を行い、投稿の内容を見直すよう「説得」するテストを導入したことを発表しました。
同年12月に、Instagram(インスタグラム)では、実施したテストに関する取り組みの成果を発表し、「実験結果は、期待が持てる結果となった」と報告しています。
インスタグラムでは、「ユーザーに、「説得」により、一度チャンスを与えることで人々に自分の言葉を考えなおさせられることがわかった」と報告しています。
Reutersや米9to5Macの報道によると、Twitterのテスト対象となったiOS版アプリでは、これまで、嫌がらせだと報告されている投稿の内容を参考にして、ユーザーに修正を求めるようポップアップが表示されるようと報道されています。
具体的には、嫌がらせだと報告されている投稿と同様の単語が検出された場合に、投稿の内容を修正するかどうかを尋ねるポップアップが表示されるようになっているとのことです。
Twitterの担当者は、Reutersの取材に対して、嫌がらせの可能性のあるリプライに修正を求める限定的なテストを実施する目的について次のように説明を行っています。
Twitterでは、ユーザーが投稿の前に自らの言動を考え直し、言葉を選び直すことを奨励していると、今回のテストに対する目的を話しています。
その背景として、ユーザーが、投稿しようとするその瞬間に、気持ちが熱くなっており、後で後悔することを言うかもしれないからとしており、発言するユーザー本人のためを思っての取り組みであることを強調しています。
あくまでも、今回のテストでは、投稿前にユーザーに対して、内容を見直すよう案内を行うものですが、投稿後に、投稿した内容の編集を行う機能については、これまでも実装されていません。
Twitterのジャック・ドーシーCEOは、投稿後に、投稿を編集できる機能を追加する予定について、「今後も、おそらくずっと導入することはない」と声明を公表しています。
Twitterでは、投稿後に、投稿を編集できる機能を追加しない理由について、これまで、投稿後の編集ボタンを導入するとまた違う問題が発生するためとしていました。
ですが、投稿後に投稿を編集できる機能を追加することによって、相手を傷つける言葉をツイートした後に、内容の修正や証拠を抹消することが発生してしまうことを危ぐしているとも考えられます。