Windows10を利用しているとき、動作が重い/遅いと感じる場合の原因に「SysMain」がある場合があります。「SysMain」とはどういったものなのか、Windows10が重い/遅いときに無効化してしまっても問題ないのかも含め解説していきます。
Windows10ではさまざまなシステムがバックグラウンドで動いていますが、それが原因で動作が重い/遅いと感じることも少なくありません。
Windows10の動作が重い/遅いと感じるときはタスクマネージャーを見ることが多いかと思いますが、その際、原因が「SysMain(サービスホスト)」というものという場合があります。
SysMain(サービスホスト)とはWindowsでよく使用するアプリを高速起動することができるように動いているバックグラウンドサービスです。
Windows10PCで新しく開いたアプリがスムーズに起動するのは、このSysMain(サービスホスト)がバックグラウンドで動いているためです。
Windows10などのPCで空いているメモリを有効活用する高速化機能ですが、PCのスペックやハードディスクの状態によってはSysMain(サービスホスト)のせいで動作が重い/遅い原因になることも少なくありません。
なお、SysMain(サービスホスト)とはWindows Vista以降のWindowsPCに搭載された機能で、Windows8.1まではSuperfetchという名称でした。Superfetchとは名称こそ違えどSysMain(サービスホスト)と内容は同じです。
Windows8.1の次のOSであるWindows10からは、SuperfetchからSysMainという名称に変更されていて、タスクマネージャー上の表示も「サービスホスト:SysMain」となっています。
Superfetchの頃から内容自体は変わっていませんので、PCによってはSuperfetch同様、SysMain(サービスホスト)が原因でディスクやメモリを大量に消費して、その結果PCが重い/遅いという影響が出ます。
Windows8.1以前の「Superfetch」の頃から、このシステムアプリは必要か不要かというのはよく話に上がっていましたが、そのSuperfetchの頃と同じく、SysMain(サービスホスト)が必要か不要かというのはPCの環境によって異なってきます。
最近のPCだとSysMain(サービスホスト)が絶対に必要、ということはありません。読み込み速度の早いSSDが普及していて、SysMain(サービスホスト)を利用することに利点が少ないという部分が理由としては多いです。
ただし、PCの物理メモリの使用率がSysMain(サービスホスト)を利用していたときより多くなるため、逆にSysMain(サービスホスト)を停止することでより動作が重い/遅いと感じることもあります。
こればかりは利用しているPCのスペックにも左右されるのですが、SSD搭載のWindows10を利用している場合は不要な場合があります。通常のハードディスク(HDD)を利用している場合は必要なことが多いです。
SysMain(サービスホスト)が不要だと感じたり、一度停止/無効化してみたいと思った場合のやり方の説明に移ります。
SysMain(サービスホスト)を不要だと無効化することを考える人もいるでしょうが、そこで不安になるのが、Windows10自体のシステムということもあり、無効化した場合どうなるのか、という部分です。
Windows10でSysMain(サービスホスト)を無効化した場合、アプリの高速起動ができなくなるため、PCによっては動作が重くなることがあります。特に古いPCを利用している人はより遅くなりやすいためSysMain(サービスホスト)を無効化しないほうが無難です。
前述したようにSDD搭載の新しめのPCであれば無効化してもアプリの起動速度が極端に遅くなることは少ないので、タスクマネージャーで停止して様子を見てみて、不要そうであれば無効化する、という形で確認してみてください。
SysMain(サービスホスト)の無効化方法は大きく分けて2つあります。PCの操作に不慣れな人などはこちらの方法がおすすめです。まずは「コンピューターの管理」から無効化しましょう。
Windows10の場合、スタートメニュー(Windowsメニュー)で右クリックもしくは[Windows]+[X]キーで開くメニューで「コンピューターの管理」を開いてください。
「サービスとアプリケーション」を展開し、「サービス」をクリックしてください。
サービス一覧から「SysMain」を探してダブルクリックしてください。
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